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好きなアルバムが多すぎて
年明けから、この最高傑作アンケートを引っ張っているので、今回の更新までにキンクス関連のニュースでも入れば、一旦あいだを開けようと思っていたのですが、いまだ何も出てこないので、同じネタで続けることにします。

僕が考えていたアンケート関連の記事は、まず第一弾が結果発表、第二弾がアルバム単体ごとのコメント紹介。そして第三弾が、複数のアルバムに投票した方々のコメント紹介だったので、だから今回のこれはアンケート記事のラストになります。
皆さんに参加してもらって、書き手としては楽チンだし、その割にブログランキング等での手ごたえがあり、ホントはまだまだ手放したくないのですが、いつまでもこのコンテンツに甘えるわけにもいきませんからね。

ということで、ほぼ投票者の皆さんにおんぶに抱っこで記事にした、自称「他人の褌で相撲をとるシリーズ」の最終回。複数アルバム投票者の皆さんのコメント紹介にまいります。


■自分が好きなアルバムです。
「Something Else」
「The Village Green Preservation Society」
「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」
「Lola versus Powerman and Moneygoround part1」
「Muswell Hillbillies」
「Schoolboys in Disgrace」
「One for the Road」

■とても一つに絞れない〜。
「The Kink Kontroversy」
「The Village Green Preservation Society」
「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」
「Muswell Hillbillies」
「Everybody's in Show-biz」
「Preservation act1」
「Schoolboys in Disgrace」
「Sleepwalker」
「Phobia」

■厳密に言えばフォビアと思うのですが、やはり一枚には決めがたく、直感でパパパッと7枚。
とにかく聴いてて飽きない。客観的に見ると、全体の統一感がとれてるヤツを選んだような気がしました。
「Face to Face」
「Something Else」
「The Village Green Preservation Society」
「Muswell Hillbillies」
「Everybody's in Show-biz」
「Schoolboys in Disgrace」
「Phobia」

■地味だけど、フォーキーでブルージーないい曲が多い「Kinda Kinks」。
ポップでメロディアスな曲で埋め尽くされた「Face to Face」。
ビートロック全開の「Live at Kelvin Hall」。
「Kinda Kinks」
「Face to Face」
「Live at Kelvin Hall」

■“キンクスを聴いたことがない人にこの一枚を”ということなら「Something Else」です。
好きなアルバムなら「Everybody'sinShow-Biz」です。
「Something Else」
「Everybody's in Show-biz」

■一枚だけってのはやっぱり無理です。
「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」
「Muswell Hillbillies」
「Give the People What They Want」
「To the Bone」

■17、8の頃にリアルタイムで聴いたってのが大きいですね。思い入れがあります…やっぱり。
「Muswell Hillbillies」
「Everybody's in Show-biz」

■ガレージっぽいのなら「The Kink Kontroversy」。
ぜひ歌詞もいっしょに楽しみたい「Something Else」。
聴けば聴くほど深みのある「Arthur」。
一番音がキンクスっぽくないけど、聴きこむと一番キンクスっぽい気がする「Muswell Hillbillies」。
サラリーマンなら心に沁みる?「Soap Opera」。
やっぱりロックバンドなので「One for the Road」。
この時期もいい曲多いのがわかる「State of Confusion」。
21世紀のバンドの作品といっても通用する?「Phobia」。
とにかくいい曲が多いバンドだってよくわかる「To the Bone」…
全然絞れません……すいません。
「The Kink Kontroversy」
「Something Else」
「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」
「Muswell Hillbillies」
「Soap Opera」
「One for the Road」
「State of Confusion」
「Phobia」
「To the Bone」

■「Something Else」はなんと言っても『Waterloo Sunset』が入っているから。
「Give the People 〜」は記念すべき初来日公演の直前に出たアルバムだし、『Better Things』が入っているから。
「Something Else」
「Give the People What They Want」

■「サムシングエルス」から「アーサー」までは、自分が思うに一番キンクスが好きな時代だった(ちなみに高校生だった)。
洋楽好きな友人達に変人扱いされてた。
「ワンフォーザロード」と「ショービズ」は、ライブが見たくて見たくて仕方ない時だったので繰り返し聴いていた。
「マスウェル」と「ヴィレッジグリーン」は、死ぬまで聴いていくマストアイテムです。
「Something Else」
「The Village Green Preservation Society」
「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」
「Muswell Hillbillies」
「Everybody's in Show-biz」
「One for the Road」

■単純に良く聴くアルバムを選んでみました。
「ヴィレッジグリーン」はみんな入れると思うので外しましたが、「サムシングエルス」は外せませんでした。
「Something Else」
「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」
「Muswell Hillbillies」
「Everybody's in Show-biz」
「Give the People What They Want」
「Phobia」

■キンクスを初めて聴いたアルバムが「Percy」なので、まずは一票。
どれも大好きなアルバムなので、最高傑作となると…
うーん悩んでしまいますが、特に好きなアルバムを選ばせていただきました。
「Face to Face」
「Something Else」
「Percy」
「Sleepwalker」

■RCA期〜アリスタ初期は、死んだら棺桶に入れて欲しい作品ばかり。
僕の青春の一枚ばかりです。
「Everybody's in Show-biz」
「Preservation act1」
「Soap Opera」
「Schoolboys in Disgrace」
「Sleepwalker」
「Misfits」

■1枚選ぶのは無理だから、パイ、RCA、アリスタから一枚ずつ選びました。
「Something Else」は文句なしでしょう。きっと票も集まるんじゃないかな?
「Soap Opera」はイマイチ地味だけど俺は大好きな一枚。「プリザベーション」とかと比べるとストーリーも分かりやすいし佳曲揃いの好盤。
「Give the People 〜」は初めてリアルタイムで聴いたキンクスのオリジナルアルバムなので思い入れが違います(その前に「One for the Road」は聴いてたけど)。これを引っ提げての初来日も忘れられません。
クリッシー・ハインドには足を向けて寝れないですね。
「Something Else」
「Soap Opera」
「Give the People What They Want」

■楽しいアンケートありがとうございます。週に1日はキンクス日和にお邪魔しています。
「Kinks」はRayのサイン入りだからです。
「Village Green 〜」はRayの魂だからです。
どうぞよろしくお願いいたします。
「Kinks」
「The Village Green Preservation Society」

■文句なしに好きなアルバムです。複数回答可なので助かりました。ひとつに絞れと言われたら泣く泣く「Village Green 〜」に絞ると思います。
「The Kink Kontroversy」
「Face to Face」
「The Village Green Preservation Society」
「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」
「Lola versus Powerman and Moneygoround part1」
「Percy」
「Schoolboys in Disgrace」

■「最高に英国」な1枚と「最高に米国」な1枚。
でも、じっくり味わえば、どちらもキンクス。このバンドの懐の深さを感じます。
「The Village Green Preservation Society」
「Muswell Hillbillies」

■どれもこれも素晴らしいので難しかったですが、とりあえず最近よく聴く3枚に入れました。
「The Village Green Preservation Society」
「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」
「Phobia」

■曲と表現が素晴らしい。
「The Village Green Preservation Society」
「Lola versus Powerman and Moneygoround part1」
「Sleepwalker」
「Phobia」

■理由はなく、シンプルに「好き」なものを選びました。
「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」
「One for the Road」
「Uk Jive」
「To the Bone」

■「Something Else」名曲ぞろい。何より最後を締めくくる『Waterloo Sunset』があまりにも名曲です
「Face to Face」
「Something Else」
「Sleepwalker」
「Give the People What They Want」
「Phobia」
「To the Bone」

■どれも好きですが、「Think Visual」は初めて聴いたアルバムで、地味ながらも、一番体質に合う感じなので。
「Show-biz」は、年代の空気感が心地いいので。
「Everybody's in Show-biz」
「Think Visual」

■都市の再開発とコミュニティの変容という、キンクスの隠れたテーマを象徴する作品として。
(個人的には、今年、社会人学生として修士論文を書いていたのですが、ずっとBGMにしてました。テーマが近かったので示唆ももらいましたし、やる気も鼓舞され…たかな?とにかく感謝)
「Preservation act1」
「Preservation act2」

■両者に共通していることですが、収録曲の粒が揃っていること、流れが美しいこと、そして彼ならではのメッセージが心に響くことです。
「The Village Green Preservation Society」
「Soap Opera」



なにしろ皆さんが迷いに迷って投票するので、僕は途中経過を見ながらひとりでニヤニヤしていたんですが、こうして選ばれたアルバムを、コメントと共に改めて眺めると、これはやっぱり悩むの分かるなあ。

普通に考えれば、例えば「Village Green」と「Phobia」の音って180度違うから、これが両方好きってのは成り立たない気もするけれども、でもキンクスに限っては、これが許容されちゃうんですね。
あと、どのアルバムにも聴きどころがあって、また時代時代で色々な音に変わって行くから、その時々のこちらの気分で好きなアルバムが異なってしまう。
僕は常々「喜怒哀楽はキンクスの歌で全て表現できる」と豪語しているんですが、それはやはり、上のコメントにある通り、このバンドの懐が深いからこそ言えることだし、音の振り幅もとんでもなく広い。

元々、ビギナーの方にキンクスへの入口をお教えしたくて、それで始めたアンケートだったはずなのに、なんかいま見ると、自分のまとめも含めて、ますます混乱させる結果になってしまった気がします。
そしたら、もうこうなると、ジャケットでも何でもいいから、とにかく気に入ったアルバムから聴いてもらうしかないですな。
だって、これだけキンクスを聴きこんだ人たちが、とても一枚に選べないって言うんだから。


さて、これでキンクス最高傑作アンケートの調査報告は終了です。
ブログへのコメントで、大混戦なので上位5作くらいで決選投票をしたら?というご意見もあったんですが、僕は色々考えた末に、それはやらないことにしました。
やっぱり、このばらけ具合が、いかにもキンクスらしいなあと思うし、結局参加者一人ひとりの好きなアルバムこそが、その人にとっての最高傑作だというのがあらためて分かったからです。

繰り返しになりますが、投票していただいた皆さん、読んでいただいた皆さん、本当にどうもありがとうございました。
これに味をしめて「他人の褌で相撲をとるシリーズ」の第二弾をやることがあるかも知れませんが、その時もどうぞよろしくお願いいたします。


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僕らがキンクスを好きなわけ
たくさんの皆さんに参加していただいたので、せっかくだから、もうしばらくは最高傑作アンケートの話をしてみたいと思います。

以前にも書きましたが、そもそも僕がこのアンケートをやろうと考えついたのは、キンクス日和のアクセスログを見て、「キンクス最高傑作」で検索して来られる方が非常に多いことが分かったからです。
それで、そうした恐らくキンクス・ビギナーであろう皆さんに、何らかの目安を提示したくて、うちにお立ち寄りの方々に呼びかけたのがこのアンケートでした。

予想以上の人達に参加していただいて、結果的にアンケートは次のような順位で終了しました。

 The Village Green Preservation Society (38票)
 Something Else (33票)
 Arthur or the Decline and Fall of the British Empier (31票)
 Muswell Hillbillies (29票)
 Lola versus Powerman and Moneygoround part1 (22票)
 Everybody's in Show-biz (18票)
 One for the Road (15票)
 Face to Face (14票)
 Sleepwalker (14票)
 Phobia (13票)
 Give the People What They Want (12票)
 Schoolboys in Disgrace (10票)
 To the Bone (9票)
 Soap Opera (8票)
 The Kink Kontroversy (7票)
 Preservation act1 (6票)
 Misfits (5票)
 State of Confusion (5票)
 Percy (4票)
 Uk Jive (4票)
 Word of Mouth (4票)
 Kinks (3票)
 Preservation act2 (3票)
 The Road (3票)
 Live at Kelvin Hall (2票)
 Think Visual (2票)
 Kinda Kinks (1票)
 Low Budget (1票)

だからまあ、僕のところに「キンクス最高傑作」で検索してきた皆さんは、これを一応の道しるべにしていただければ、まず間違いなく素敵なキンクス・ワールドに突入できることと思います。

ということで、当初の目的をひとまず達して、これでメデタシメデタシではあるのですが…

ただ、ここでどうしてもひとこと言っておきたいことがありまして、それは、上位のほうは誰もが認める名盤であることはその通りだとして、逆に下位のほうは得票数が少ないから駄作かというと、これは全くそんなことはないということです。

例えば今回最下位の「Low Budget」は、リリース時のチャート・ポジションがビルボード11位と、キンクスのオリジナル・アルバムとしては、アメリカで最も上位にランクインした作品です。当然、1979年当時の評価は、今とは比べ物にならないくらい高かったに違いありません。
また、“音質が悪い”との悪評もある「Live at Kelvin Hall」は、しかしその内容に関しては、1960年代半ばのロック・ドキュメンタリーとして、最上の部類に入るライブ・アルバムであると言えると思います。
キンキー・サウンド時代の『Tired Of Waiting For You』以来、およそ18年ぶりにアメリカで大ヒットしたシングル『Come Dancing』を含む「State of Confusion」もまたしかり。

こういうことを話し出すと、せっかくのアンケートに水を差すことにもなりかねないし、ビギナー諸氏の混乱も招きそうですが、僕としては、そういうことではなくて「キンクスに悪いアルバムはありませんよ」というのを、やはりここで強く申し上げておきたいと思うのであります。


さてさてそれでは、前置きが長くなってしまいましたが、今回は“どうしてこのアルバムを最高傑作に選んだのか”という、投票に際して皆さんから寄せられたコメントを紹介していきたいと思います。(文章の一部を省略したりしてますのでご了承ください)
どれもがキンクスに対する熱い思いに溢れていて、思わず僕も目頭が熱くなりました。


まずは、第1位となった「The Village Green Preservation Society」へのコメントから。

■ヴィレッジグリーンを最高傑作として選んだのは
(1)オリジナルメンバー4人が揃っている点
(2)初期のキンキーサウンドと、後のロックオペラ路線のキンクスの楽曲のエッセンスがバランスよく詰まっている点
(3)聴けば聴くほど良さがわかっていく、普遍的なテーマをもったコンセプトアルバムである点
以上の3点を理由に選びました。
本当はどのアルバムも好きなのですが…。

■一番好きな曲は別のアルバムに入っているけど、一番好きな、最高傑作はというとやはりこれ。

■全部持ってますが、フェイス・トゥー、サムシングエルス、マスウェルヒル辺りも順当ですが、やはり楽曲の良さとまとまりでヴィレッジグリーンです。
私にとっては全ロックアルバム史上のベストです!

■いつ何時聴いても心が落ち着く素晴らしい作品。

■他にも好きな曲やアルバムは多数あるのですが、やはりKINKSならではのアルバムではないかと思います。


次に、第2位「Something Else」へのコメント。

■ふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁー

■サムエル、ビレッジ、ローラ、マスウェルで迷いました。複数回答可ではありますが、せっかくなので一枚に絞りサムエルに。
サムエルが他より良いと思うのは、どの曲もアレンジがピタリとハマってると感じるところです。アレンジのゆるさはキンクスの魅力でもありますが、サムエルはどの奏者もこれしかない、っていうベストなプレーをしてるんじゃないかなぁと。
そして「二人の姉妹」や「ウォータールー・サンセット」などでは小市民的な文学をわずか数分の曲に取り込んでいて、人間の悲喜こもごものストーリーとそれを煽るメロディに感動〜です。

■1回聴いただけで良さがすぐわかったアルバムで、しかも聞くたびに新たな発見がある、奥の深いアルバムです。

■キンクスの代表曲も隠れた名曲も含まれているから!

■曲単位で良い曲が揃っていて、CDで聴いても跳ばす曲がまずありません。
キンクスのアルバムでは一番聴いた回数が多いです。

■やっぱり最後のウォータールーサンセットが印象的です。キンクスにはまったきっかけになった曲ですので。
デイビッドワッツやアフターヌーンティーも大好きです。

■一番好きなアルバムだから。でも、選ぶのはホントに難しかった。

■本当は『kink kronicles』が最高!単なるベスト盤の域を超えてます!


続いて3位の「Arthur 〜」へのコメント。

■一番最初に友達のすすめで聴いたアルバムが『アーサー』でした。
一曲目の『ビクトリア』でノックダウン。アルバム最後まであっという間に聴けました。
以来、レイ先生のステージを観るためにイギリスへ行ってしまうほど、キンクスにどっぷりです。人生が変わりました。

■バブルを想う気持ちが似ていると思うので。

■当時、知ることができなかった、イギリスの中産階級の生活ぶりや生きざまを楽曲を通して垣間見ることができた。
ユニークなジャッケトが印象的だった。

■傑作揃いのキンクスですが、どれか一枚に絞るとしたらアーサーになります。
最近、父親との関係が、『Nothing To Say』の歌詞のようになってしまいました。

■全編通して、頭の中で映像が見えました。つまんないけど愛おしいです。

■好き嫌いで言えばFace to faceのほうが好きです。でも、狙いのコンセプトがあって、それを一つの作品として結実させたと言う意味では、これが最初の頂点かなと思っています。


「Muswell Hillbillies」
■キンクスお得意のネガティブな歌詞をブルース以前のルーツミュージックにのせてゆるく歌い上げる。
演奏は恐らくTheBandに影響されたものだし、歌詞もアメリカ寄りで、どちらもキンクス本来のものとは言い難い。最初、なんでこんなに評価が高いのかどこがいいのか全く分からなかったが、いつの間にか強烈に心に残るようになり、今はMuswell Hillbilliesという言葉だけで精神作用される気持になる。
間違いなくキンクスにしか創れないし、不滅の存在にしたアルバム。
傑作でしょう。

■歌詞の質、サウンドの質。極めて高い次元で拮抗したアルバム。
黒いユーモアが大爆発!


「Lola vs Powerman 〜」
■アルバムを貫くテンションの高さ、名曲ぞろいで一瞬の隙もない名盤!

■レイデイビスの才気が最も迸ってた頃で捨て曲ゼロ。
バンド自体も非情にいい演奏!! いい曲のメビウスの輪状態。全部好き。
特に「ゲットバックインライン」。
無人島に持って行くアルバム即1位。☆☆☆☆☆!!

■中期はどれも甲乙つけがたいのですが、さんざん迷ったあげく…。
個々の楽曲がよいのと「流れ」ですかね。完璧です。この味は唯一無二♪

■まだまだ駆け出しのkinksファンなので、一番良く聞いているアルバムということで「Lola〜」に一票入れさせてもらいました。



と、ここまでが、いわゆるベスト5に寄せられたコメントです。
僕の主観ですが、「Village Green」に対しては、収録された曲というよりアルバムとしての完成度を、「Something Else」に対しては、逆に各楽曲を評価する声が多いように感じました。
また、「Arthur」は、やはりキンクス初の“ロック・オペラ”であることを受けて、ストーリー性を重視したコメントが多いですね。
「Muswell Hillbillies」「Lola」にもそれぞれ、アルバムのキャッチコピーにしたいほどの名コメントが寄せられていて、仮に僕がキンクス初心者だったら、これを読んだら何から聴き始めればいいのか、迷いに迷うと思うなあ。


以下も続けて、各アルバムへのコメントを、得票数に関係なくコメント数の多い順からご紹介します。

「Give the People What They Want」
■やっぱ初めて聞いたキンクスがこのアルバムだったので!

■これぞキンクスの醍醐味

■初めて買ったキンクスの新譜。
17歳の頃、「タワレコ」「シスコ」まで、節約の為、神泉から歩いた裏町を思い出します。

「Phobia」
■Scatteredからキンクス人生が始まった。
この曲と出会わなかったら、Village GreenもWaterlooにも訪れる事もなかっただろうし、夏の昼下がりにビールをすする事もなかったかも。

■『スティル・サーチン』彼らの最高傑作

■悩んだ挙句、スタジオ最新作であるPhobiaにしました。
グランジを意識しすぎた、やかましいサウンドがちとうっとおしいアルバムですが、Still Searchin'など名曲もあって聴き応え十分の出来です。
ディスコグラフィがこの先も続くことを祈って…。

「Everybody's in Show-biz」
■収録曲のSitting in My HotelやCelluloid Heroesに胸が打たれた。
NYのCarnegie Hallでのライブも良かった。
このアルバムをきっかっけにして、The Kinksを聴くようになった。

■王道からはちょっと外れるのですが、高校生の私が初めてKINKSと出会った大切なアルバム。レコードだったので確か二枚組だったかな? 今も押し入れのどこかに眠っているはず。
その頃の私は名曲中の名曲「セルロイドの英雄」に痺れましたが、30年以上経った今聞いてみるととにかく楽しい曲ばかりでその頃に戻ってライブに参加したくなります。
KINKS最後の意地を見せたPHOBIAと悩みましたが、やはり出会いのアルバムで、これ一本で!

「Sleepwalker」
■熟成されてかつハードな曲もやってバランスいいからです。

「Preservation act2」
■最初はアクの強さに顔をしかめましたが…。
KINKSの珍味な部分が一番良く出た愛すべきヘンテコ・アルバムだと思います。

「UK Jive」
■学生時代バイトに朝行く時にラジオ(FM802)で突如かかった「UK Jive」の格好良さ!

「To the Bone」
■選曲・演奏・音質とも最高!



こうして読んでいると、投票された各皆さんには、それぞれ大切なアルバムがあって、それは必ずしもアンケートの得票数とは関係がない。
キンクスと初めて出会ったアルバムであったり、学生時代の思い出と重なっていたり、つまりは少々大袈裟に言えば、個人個人の人生と結びついた一枚が、その人にとっての最高傑作ということになるのでしょう。

だから、ビギナーズガイドとしてのアンケート趣旨とは相反してしまうけれども、自分にとっての最高の一枚というのは、結局ひとから教えられるものじゃなくて、自分で探すしかないのかも知れないなあ、というようなことを、皆さんのコメントを見ながら僕は思ったりもしたのでした。

さて、今回はアルバム単押しのコメントを紹介してきましたが、今回のアンケートは複数投票可としたために、どうしても一枚に絞れなかった皆さんもいる。
そこで、次回以降の更新では、複数のアルバムに投票した方々のコメントを紹介したいと思います。


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| Beginner's Guide | 22:38 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
新春特別企画「これがキンクスの最高傑作だ!」


新年明けましておめでとうございます。
今年もキンクス日和をよろしくお願いいたします。


というわけで、昨年末より投票を呼びかけておりました「キンクス最高傑作」総選挙につきましては、沢山の投票をいただき誠にありがとうございました。

いやいや、本当にこちらの予想を上回りまして、得票総数が316票というですね、非常にありがたい結果となっております。
事情さえ許せば、投票してくださったお一人おひとりを、こうハグして回りたいような気分ですけれども、まあ、それも迷惑かなと思いまして、こうしてPCのこちら側から謝意を表すにとどめた次第です。
繰り返しになりますが、投票に参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。


さてさて、早速結果発表と行きたいところですが、ちょっとその前に、どんな方たちが投票してくださったのかというのをですね、ここで記しておきます。

まず男女の比率。
 男性 89%
 女性 11%

…ってこれwww

いやあ、俺べつにいいんだけどさあ、モテようとしてブログやってるわけでもないし、これで女性の参加者が多かったりしたら、今後変にカッコつけた文章とか書き始めそうで、これはこれで良かったのかも知んないけどさあ、しかしなあ、10人いて女性が一人しかいないってのはなあ…
まあいいんだけどさあ。
これ、キンクス・ファンって全体こんな感じなんでしょうかね?

それで、気を取り直して世代別の構成比。
 10代    2%
 20代   15%
 30代   18%
 40代   48%
 50代以上 17%

40代がほぼ半数を占めてます。逆に若い世代は少数派ですけど、やはりキンクスというバンドの立ち位置からして、この結果は妥当でしょうか。


それで、以上のことから勘案すると、うちに来ていただいてる皆さんというのは、40代以上の男性が大半というわけで、これはまさしく僕の世代ど真ん中ですね。あはは…
ああ、これで今後は安心してオヤジギャグとか飛ばせますねえ。
あと、むかし話とかしても、おっさんくさいとか言われなくて済みそうです。
なんか、良かったような悪かったような。


さあ、お待たせしました。それではこうした面々が選んだ、キンクスの最高傑作と呼ぶにふさわしいアルバムを発表いたします。

第1位「The Village Green Preservation Society」(38票)

投票受付開始から終了まで、安定して1位をキープしていました。
一昨年来、キンクスのデラックス・エディションというのが数種類出ましたけれども、これはそれらに先駆けて、2004年にいちはやくデラックス化されたアルバムでした。
と言うことはつまり、キンクス・ファンの間では、それだけ人気の高かった作品ともいえるわけで、この順位はまず順当といえそうです。
しかし、圧倒的ぶっちぎりの1位というわけでもないところに、キンクスの作品群の多様性が伺えるのではないでしょうか。

第2位「Something Else」(33票)
最後まで1位を脅かしたのがこのアルバム。
皆さんから寄せられたコメントは、次回の更新で紹介するつもりですが、このアルバムに対しては収録各曲の完成度を挙げる声が多いように感じました。
それとやはり「Waterloo Sunset」の人気が高いですね。

第3位「Arthur or the Decline and Fall of the British Empier」(31票)
2位と2票差。どちらが上位でもおかしくない結果です。
実際、途中経過では、こちらが2位に上がっていた時期もありましたから、投票をもう少し早く終了していれば、あるいは延長していれば、本作が2位も充分有り得たと思います。
テーマの面白さとサウンドの充実ぶりが評価されているようです。

第4位「Muswell Hillbillies」(29票)
これまた3位と2票差。どちらが上位でもおかしくない。
“サウンドがアメリカ寄りでキンクスらしくないけれども、しかしキンクスにしか作れないアルバム”という秀逸な評価をいただきました。

と、この辺までが上位グループですね。
実際2位から4位までは、期間中何度か順位の入れ替えがありましたから、この順位で確定とするのは、若干ためらわれるところです。

以下、それ以外のアルバムを、得票の多かった順に記載していきます。

 Lola versus Powerman and Moneygoround part1 (22票)
 Everybody's in Show-biz (18票)
 One for the Road (15票)
 Face to Face (14票)
 Sleepwalker (14票)
 Phobia (13票)
 Give the People What They Want (12票)
 Schoolboys in Disgrace (10票)
 To the Bone (9票)
 Soap Opera (8票)
 The Kink Kontroversy (7票)
 Preservation act1 (6票)
 Misfits (5票)
 State of Confusion (5票)
 Percy (4票)
 Uk Jive (4票)
 Word of Mouth (4票)
 Kinks (3票)
 Preservation act2 (3票)
 The Road (3票)
 Live at Kelvin Hall (2票)
 Think Visual (2票)
 Kinda Kinks (1票)
 Low Budget (1票)

個人的には「Phobia」が意外と票を伸ばしているのが印象的です。
それから、以前の経過報告でもそれとなく触れましたけど「To the Bone」なんて、今では普通に流通もしていないと思うのですが、それでもそこそこの得票を集めました。これは再リリースが待たれるところですね。

全体にアリスタ以降の作品は得票数も少ない中にあって、「Sleepwalker」と「Give the People What They Want」の健闘が光ります。
前者は内容の良さ、後者は初来日公演直前のアルバムということで、皆さん思い入れが強いんでしょうか。
逆にアメリカで大ヒットした「Low Budget」のあまりの低評価には、ちょっとビックリしてしまいました。

ただ、以前にも書きましたが、エントリーした全てのアルバムに、少なくとも1票以上は入っているということは、キンクスの全てのアルバムが、誰かの心には必ず届いているということです。
また、総数316票をいただきながら、第1位が38票どまりというのも、つまりは飛び抜けたアルバムは無い代わりに、平均的に愛されるアルバムが揃っているということです。

僕は、ほんの思い付きでしたけれども、やはりこのアンケートをやって良かったと思っています。
皆さんのキンクスを愛する気持ちが、もの凄く伝わってきましたし、個人的にはキンクスの作品群を見直す良い機会にもなりました。

何度も繰り返しますが、ご協力をいただいた皆さん、本当にありがとうございました。
次回は、皆さんから寄せられた、各アルバムへのコメントを紹介したいと思います。


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わかる人にはわかる途中経過
こういうタイトルをつけると、いかにも「俺たちってキンクスのことをこんなにわかってるんだぜ!」って見られるかもしれないけど、そうではありません。

“あなたが選ぶキンクス最高傑作”総選挙につきましては、お陰様で順調に投票をいただいておりまして、僕はいま選挙管理委員としてほくそ笑んでいるところなのですが、一応投票の締め切りを今月一杯としている手前、ここでアルバム名を挙げて「現在のところこの作品が単独過半数の勢い!」などとやると、今後の投票行動に大いに影響が出るというのは、先の衆院選を見てもお分かりの通りです。

なので、今回は途中経過を“思わせぶり”でご報告させていただくものでありまして、決してそれ以外の他意はございません。
悪しからずでございます。


さて、実際のところ、今日現在150ちょっと超えるくらいの投票をいただいてるんですけど、やはり皆さんアルバムどれか1枚に絞るというのが難しいようで、中には複数投票される方もいらっしゃいます。だから、正確な参加者数については集計していないのでよく分かりません。

そして、ここからが思わせぶり途中経過となりますが…

現在1位は、僕も一票を入れたあのアルバムで、選挙開始直後から順調に票を伸ばしてきてます。
で、それを僅差で追うのが、オリンピックで披露されたあの曲を含むこのアルバム。
そして3位には同率で2枚あがっていて、それが1位のひとつ後に発表されたアレと、RCA時代の名盤と言われるソレ。
さらには、アメリカ制覇の礎となったあのアルバムと、自伝的と言われるこのアルバムも堅実に支持を集めてます。

と、このあたりが上位グループであって、これからの追い上げ次第では順位の入れ替えも十分あり得る。

それと意外なことにと言いますか、あのライブとこのライブがダークホース的に票を伸ばしている。
しかし、「このライブ」の方は、現在入手困難なのでは?とも思うのですが、なぜか皆さんの評価は高い。

逆に得票数が伸びないのが、アリスタ時代にアメリカでバカ売れした例のアレですね。
キンクスにしてはちょっとガツガツした感じが否めないアルバムなので、日本のファンからの支持は、いささか低いようです。
それからパイ時代のアレも得票が伸びないけど、やっぱりインスト曲がなあ…というところでしょうか。

しかし全体的にみると、多寡の違いこそあれ、ほぼ全てのアルバムに得票そのものは入っているので、ということは、どんな作品にも人を惹きつける何がしかの魅力が備わっているということなのでしょう。
だから、この中からどれか一枚を選べというのが、そもそも酷なお願いなのかもしれません。

とまあ、そんなこんなで、見てると楽しい“あなたが選ぶキンクス最高傑作”総選挙。
投票所のほうは今月末まで開いてますので、まだ投票のお済みでない方は、じっくり選んで、是非とも清き一票をお願いいたします。


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| Beginner's Guide | 06:49 | comments(8) | trackbacks(0) | pookmark |
キンクス最高傑作募集のお知らせ
前回の記事で「キンクスネタはありません!」と宣言したものだから、しばらくは更新サボってもいいじゃろうと、ものぐさを決め込んでいたのだが、それでもたまにアクセスログなどを覗いてみると、こんなブログにもご来訪していただく方が結構いらっしゃるわけで、今日はそれでちょっと真面目になってネタを考えてみることにしました。

話はそのアクセスログから始まるのですが、うちのブログへのアクセスのうち、何をキーワードにしてここに辿りつくかという「検索ワード」を見てみると、上位3番目くらいまでは毎月決まった言葉が入ります。

1位は何かというと、これが「キンクス日和」という…
いやいや、本家の「キンクス」を差し置いて「日和」が1位というのは、実に何とも申し訳ございませんが、それだけこのタイトルで来てくれる、云わば“常連さん”がいらっしゃるということなので、これは私としては非常にありがたい。

それで「日和」に負けた「キンクス」は、毎回決まって3位という不思議。
では、じゃあ2番目に検索される言葉は?というと、これが意外なことに「キンクス最高傑作」なんですね。

なぜこれを意外に思うかというと他でもない、僕はキンクスの活動の全時代が好きだから、このブログでは一度だって『これがキンクスの最高傑作!』と、太鼓判を押した記事を書いてはいないはずなんです。
にもかかわらず、こうしてキンクスの最高傑作を求めて、うちに来てくださる方がいる。

そこで、そうした方々を「手ぶらで帰らせるわけにはいかない!」と、とても流行したとは思えない今年の流行語なぞをいま初めて使ってみつつ、色々と思案したんですが、これはやはりキンクスの最高傑作というのを、ここらで一度決めておいた方が良いだろうと。

でも決めると言ったって、そんな大それたことを僕一人の判断で決めるわけにはいかないよなあ…

というわけで、ここはひとつ、今まさにこのブログをお読みのあなた様にご協力を仰ぎたく、アンケートページを作ってみた次第です。

やはり「キンクス最高傑作」で検索してくる人がこれだけ多いということは、恐らくこれからキンクスを聴き始めたいと考えている方々が、まだまだいるということなのでしょう。
キンクスは紆余曲折のあるバンドだから、どれか一枚を「これが最高!」といって勧めることが、決して良いこととは僕は思わないけれども、それでもキンクス初心者の方に何らかの道しるべを示してあげたい。
そんな思いがあります。

なのでぜひ、皆さんが「これが最高!」と考えるキンクスのアルバムを教えてください。
設問は完全無記名。チェックボックスですので一瞬で済みます。
どうしてもひとつに絞れないという方のために、複数回答も可としてあります。
あと、最高傑作と思う理由、性別、年齢の設問がありますが、こちらは任意です。
いえいえ、決してキンクスの全部のアルバムを制覇していなくたって良いんです。何枚か聴いたけど、その中ではこれが一番好き、というのがありましたら、それをポチッて頂ければ結構でございます。

今年一杯アンケートを受け付けて、結果は来年1月のこのブログで発表したいと考えてますので、ふるってご参加ください。


しかし、これで全然参加者いなかったら、きっとすごい落ち込むなあ…


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| Beginner's Guide | 20:05 | comments(12) | trackbacks(0) | pookmark |
秋の歳時記




 夜が白々と明け染める頃
 露でいっぱいの垣根から 毛虫がノロノロと顔を出す
 これが僕の秋の歳時記
 そよ風が散らす黄色の病葉を せっせと袋に掃き詰める
 そうそう、これが僕の秋の歳時記

 どんよりした金曜の晩
 そんな天気から隠れるように みんなが集まって
 紅茶と、バターを塗ったぶどうパンのトーストを楽しむ
 それでも日差しの弱さを紛らすことなんか出来ないさ
 だって夏は過ぎ去ってしまったんだもの

 ラララ…
 ああ、哀れな背中のリューマチがぶり返す
 そうそう、これが僕の秋の歳時記
 ラララ…
 ああ、これが僕の秋の歳時記
 そうそう、これが秋の歳時記

 土曜日のフットボールと
 日曜のローストビーフが好き
 休日にはブラックプールに行って
 思い切り日光浴したいなあ

 ここが僕の町 離れがたき故郷
 99まで生きたとしても ずっと住み続けていたい
 僕が知り合った人たちはみんな この通りからやって来たから
 僕はここから逃れられない
 町が僕を呼んでいる「家へおいでよ」
 ほら「家へおいでよ」と僕を呼んでるだろ

 ラララ…
 ああ、これが僕の秋の歳時記
 そうそう、これが秋の歳時記
 ラララ…
 ああ、これが僕の秋の歳時記
 そうそう、これが秋の歳時記


7月のエントリーで、キンクスに夏は似合わない。キンクスは秋とか冬のバンドでしょ!
と言ってしまったので、これはそろそろキンクスの「秋歌」特集をせねばならんと思い立ち、早速選曲に取り掛かったのだけれど…


あれ?無い?
意外とキンクスの秋歌って無いの?

いやいや、それ風な曲は有るにはあります。
曲の雰囲気が秋っぽいという程度で良ければ「Too Much On My Mind」とか「Afternoon Tea」とか、秋の夜長の「Full Moon」とか、まあそれなりに探すことは出来る。
しかし、決定的に「もう勘弁してくださいよ!これは秋の歌に間違いないんですってば!」と言い切ってしまえるようなのは意外と無くて、いまのところ僕の頭に浮かぶ曲といえばたったひとつ。
つまりこの「Autumn Almanac」だけであります。

恐らく、キンクスの「秋っぽい」というイメージは、ほぼこの曲によって決定づけられてしまったのではないでしょうか。
これは、それほどまでに印象的な一曲です。


さて、手持ちの『The Kinks The Official Biography』という本を読むと、この曲について、レイがちょっと興味深いことを話しているので訳してみます。

 ― 以下引用 ―

それは、満足に暮らしている小さな庭師についての、とっても前向きな歌なんだ。
彼は仕事をしながら、独りごとを言う。
「冬が来たら、俺は落ち葉を全部掃き集めて袋に詰め込むんだ。それが俺の“秋の歳時記”さ」
僕たちは、そのせむしの庭師をチャーリーと呼んでいた。

曲の中に「哀れなリューマチの背中」という歌詞があるだろう。
僕は背骨に持病があるから、僕を知る人がそれと分かるように、その一節を入れてみたんだ。

 ― 引用おわり ―


つまり、この曲は一見、レイ・デイヴィスの私生活を歌っているようにみえて、実際は庭師のチャーリーという人物を歌った歌だったんですね。だから、それを象徴する意味で、冒頭に生垣や掃き掃除のシーンが描かれているというわけです。

キンクスBOX『ピクチャー・ブック』のライナーに載っているインタビューでも、レイはこのチャーリーからの影響について語っています。
レイによれば、彼はそれまで他人に向けて曲を書いていたけれども、チャーリーが独りごとを言うのを聞いて、これからは自分自身のために、自分の好きなことを曲にしよう、と思い立ったということです。
それで、そうした新しい方向性を見つけて出来たのが、この「Autumn Almanac」と、更には、時を同じくして作られた、アルバム『Something Else By the Kinks』の諸作品。
なるほど「背骨の痛み」に代表されるように、レイの作る歌は、確かにこの辺りからぐっと私小説的な色彩を帯び始めて、キンクスはいよいよキンクスらしくなっていきます。
ということは、実は人知れずこのチャーリーという庭師のおじさんは、キンクスとそのファン達にとって、とてつもない大恩人だったということになります。

しかし、それにしても、この曲の見事なまでの枯れ具合はどうしたことでしょう。
「Mister Pleasant」とのカップリング・シングルとして、最初にリリースされたのが1967年の10月。ということは、あの「You Really Got Me」から約3年。
たった3年でのここまでの老成ぶりというのは、ちょっと尋常じゃないですよね。
やはりアメリカから出禁を食らい、イギリスに閉じ込められたことによる、皮肉な化学反応の結果なのでしょうか。

ちなみに書いておくと、この1967年というのはビートルズが『サージェント・ペッパー』を出した年であって、他のアーティストも多かれ少なかれ、そうしたサイケデリックっぽいサウンドを標榜していた時期でした。
そんな中での“ラララ、これが僕の秋の歳時記”なのであるからして、これはレイ・デイヴィスの変人ぶりというのは、若くして並み外れていたと言うほかありません。

しかし、逆を言えば、そうしたサージェント・ペッパー・シンドロームの楽曲に、今や時代を感じてしまうのに対して、「Autumn Almanac」は不思議なくらい色褪せない。
流行を追うことなく、それどころかむしろ古き良きものを探求し続けたレイの視線というのは、ひょっとしたらこの時すでに、古きものの普遍性をも見抜いていたのかも知れませんね。


ああ、それで、今回もともと何を言いたかったのか忘れるところだった。キンクスの秋歌の話でした。
キンクスの秋歌といって、僕にはどうしても「Autumn Almanac」一曲しか思い浮かばないんだけれども、皆さんはどうでしょう?
どなたかこれは!というのがありましたら、どうかご教授くださいませ。


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| Beginner's Guide | 19:20 | comments(8) | - | pookmark |
Rolling StoneのThe Playlistを真似てみる

Rolling Stoneのサイトの中に「The Playlist」という、様々なアーティストが、それぞれに与えられたテーマについて、独自のベスト10を挙げるコーナーがあります。

ちょっと一部を拾ってみると

ブライアン・ウィルソンの選ぶ「ビートルズ」
1. Hey Jude
2. Get Back
3. All My Loving
4. Let It Be
5. She's Leaving Home
6. I Want to Hold Your Hand
7. She Loves You
8. With a Little Help From My Friends
9. Here, There and Everywhere
10.Good Day Sunshine

ショーン・レノンの選ぶ「ビーチボーイズ」
1. Surf's Up
2. 'Til I Die
3. Don’t Talk
4. Caroline, No
5. Our Prayer
6. Little Pad
7. Fall Breaks and Back to Winter
8. Surfer Girl
9. In My Room
10.God Only Knows

トム・ペティの選ぶ「ブリティッシュ・インベイジョン」
1. I Want to Hold Your Hand/I Saw Her Standing There(The Beatles)
2. You Really Got Me(The Kinks)
3. We've Gotta Get Out of This Place(The Animals)
4. She's Not There(The Zombies)
5. When You Walk in the Room(The Searchers)
6. I'm Alive(The Hollies)
7. I'm a Man(The Yardbirds)
8. Anyway You Want It(Dave Clark Five)
9. I Can't Explain(The Who)
10.(I Can't Get No) Satisfaction(The Rolling Stones)

アリス・クーパーの選ぶ「ピート・タウンゼント」
1. My Generation
2. Pictures of Lily
3. Substitute
4. The Kids Are Alright
5. Out in the Street
6. I'm a Boy
7. I Can See for Miles
8. Baba O'Riley
9. 5:15
10.Rough Boys


とまあこんな調子でありまして、わりとみんな一般的な曲を挙げてますけど、ただそんな一般的な中にあっても、ブライアンがビートルズの明るくて前向きな曲を多く選んだのに対し、ショーンがビーチボーイズの内向的で暗めの曲を選んでいたりして、僕たち持つ彼ら各自のイメージとは、また違った回答が出ていたりするところが面白いです。

それから、ここでは省略しましたが、実際のサイトではアーティスト本人が、選んだ一曲一曲についてコメントを述べていて、ちなみにトム・ペティの「You Really Got Me」に対するコメントは
『この曲を初めて聴いたのはダンスパーティーの最中だった。JDが大音量でこれをかけると、部屋中が静まり返り、それから割れんばかりの拍手が起きた。レコードに対してだ。それからあのギター・ブレーク。僕はそれまで生きてきた中で、あれ以上ワイルドなものを聴いたことがなかった』
というもの。
トムの衝撃がリアルに伝わってきますね。


だけどこれはほんの一部であって、実際には総勢50人に及ぶミュージシャンが、好き勝手にベストテンを選んでます。
ミック・ジャガーが選ぶ「クラシック・ブルース」、ジャクソン・ブラウンが選ぶ「スプリングスティーン」、パティ・スミスが選ぶ「ボブ・ディラン」、ボノの選ぶ「デヴィッド・ボウイー」などなど、興味の尽きないところです。


そこで、
やっぱりこういう企画を見ると、自分でもやってみたくなるのが人情とういうもの。

…と言うわけで、ようやく本題に行きつきましたが、新春ということもあり、もう一度初心に帰って、キンクスの曲を改めて見直してみようというのが今回のネタであります。

題して
Pandaboyの選ぶ「キンクス」

以下にベスト10を発表しますと

1. You Really Got Me
リリースからおよそ半世紀を経ても、一向に色褪せない衝撃的なリフを持つ不朽の名作。トム・ペティも言うように、これほどワイルドな曲との出会いは人生においても数少ないはず。僕はおそらく何百回という単位でこれを聴いていますが、耳にする度に、未だに新鮮な驚きが体の中を走ります。

2. The Village Green Preservation Society
「You Really Got Me」の対極にあるような、牧歌的なフォークソング。しかし、1968年リリースということを考える時、その牧歌性は恐ろしいほどの文明批判へと変貌します。世の中の全てが、古臭いものを隅に押しやろうとする時代の中にあって「僕たちは古き良きものを守っていく」と声を大にして歌うことの勇気。ある意味、これこそがレイ・デイヴィスのロック・スピリッツであるのだと思います。

3. Dedicated Follower Of Fashion
ピート・タウンゼントも絶賛したように、それまでのロックがほとんどラブソング中心であったのに対して、この曲は愛でも恋でもない、ファッション狂いの若者を揶揄した内容であって、つまり「あの娘が好きだよ、Yeah Yeah Yeah!」以外にも歌が書けるということを世に知らしめた初めてのロック曲です。だからレイ・デイヴィスは明らかに先駆者なのであって、あまり大きく取り上げられることはないけれども、この曲によってロックは歌詞の幅を大きく広げることが出来た。
そのくらい凄い曲。

4. Sitting In The Midday Sun
キンクス以外のいったい誰が「ひなたぼっこが俺の趣味」などという日本語タイトルの曲を歌うもんですか。ロックにあるまじきこの屈折した感覚。そして泣きたいくらいに美しい旋律。
『一文無しの浮浪者でいるほうが
 財産を失うことを恐れる金持ちでいるよりずっといい』
この感覚こそがキンクスの神髄。
分かる人にだけわかれば良い。

5. All Day And All Of The Night
メロディ的に進化した「You Really Got Me」。これまた半世紀を経てもなお、一向に色褪せないエバーグリーンでありまして、TVのBGMなどにも頻繁に取り上げられており、耳にする度に、僕はやっぱりドキドキしてしまうのです。

6. Waterloo Sunset
日本で言うところの「ご当地ソング」。多分ロンドン子のソウル・ミュージックであって、日本人が演歌に郷愁を感じるように、イギリス人はこの曲に心揺さぶられるに違いない。
と、勝手に思っております。
寒い空気の中にイルミネーションが映える、今の季節にピッタリの、極めて美しい名曲だと思います。

7. Autumn Almanac
『夜が白々と明け始めるころ、霜の降りた垣根にゾクゾクする毛虫が忍び寄る
 風が吹いて黄色い枯葉が落ちるので、僕は掃き掃除をして袋に詰める
 これが僕の秋の風物詩』
『土曜日にはサッカーで遊んで、日曜日にローストビーフを食べること、
 それが僕のお気に入り。
 休暇を取ったらブラックプールに出かけて、思いっきり日光浴をしたいなあ』
これぞイギリス。これぞキンクス。ランクはもっと上でも良いくらいだ。

8. Muswell Hillbillies
『僕はマスウェル・ヒル生まれの少年
 でも心はウェスト・ヴァージニアにある。
 まだ見ぬニューオリンズ、オクラホマ、テネシー
 見果てぬブラックヒルの夢を抱き続けてる』
イギリス人の憧れるアメリカの風景でしょうか。意外と素直に心情を吐露するレイ・デイヴィス。根っからのイギリス人の歌うカントリー調のメロディが、意外に面白い効果を生みだしてます。

9. Celluloid Hereos
レイ・デイヴィス畢生の美メロ。
ハリウッド・ブルーバードに並ぶ、例の映画俳優の手形をモチーフに、銀幕のスター達の人生、そして遠近に僕たちみんなの人生までも包み込むような、おとぎ話みたいな歌詞が泣かせます。

10.Better Things
キンクスのカバー・アルバム「This Is Where I Belong」でこの曲をカバーしていたファウンテインズ・オブ・ウェインは、あの9.11の翌日にテレビ出演して、やはりこれを演奏したとか。また、さるメディアが選ぶ「アンチ自殺ソング」にもこの曲はランクインしていて、レイ・デイヴィスが意識するしないに関わらず、或いはヒットしたしないに関わらず、これは紛れもなく70年代以降のキンクスにとって、時代と対峙できる極めて重要な楽曲に他ならないのであります。

次点
Days、Sunny Afternoon、This Time Tomorrow、Give The People What They Want…
以下、果てしなく続く…(そりゃあ10曲なんかに絞れないもん)


上の方で、Rolling Stoneの記事に対して「みんな一般的な曲を挙げてる」と書きましたが、こうして見ると僕のリストも一般的ですね。
多分どなたが見ても、この辺を聴いておけば外れなし、みたいなランキングになってると思います。

もしも…、
もしもですけど「全然無名だけど、偶然ブログで見たし、今年からキンクスっていうバンドでもかじってみるかぁ?」とか思っていらっしゃる方がおいででしたら、上に挙げたような曲が入っていればまず大丈夫。
とりあえずはベスト盤からでもお聴きになってみることをお勧めしときます。


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| Beginner's Guide | 00:23 | comments(6) | - | pookmark |
超ビギナーに捧げるキンクス全オリジナルアルバム解説 (オールタイムベスト編)

ずっと昔、シリーズで記事にした「キンクス全オリジナルアルバム解説」。
その最終回である「ロンドン・レコード以降編」をアップしたのが、調べてみたら2009年の3月21日だった。
ということは、気が付けば、あれから1年半以上の月日が流れてしまったことになるわけで、僕はいま猛烈に焦っているのである。

なぜかというと、知っている人は知っていると思うけれども、僕はその当時「全部のアルバムの紹介が終わったら、その後はオールタイムベストを作りますよー!」と、調子の良いことを言っていたからである。

チッ!なんて調子の良い野郎だ!

その当時、色々な方にコメント欄でアドバイスまで戴いておきながら、この体たらくである。
そもそもキンクスのアルバムは、所属するレコード会社、あるいは時代時代によって、サウンドが変化するから、オールタイムは難しいのだ。
だから、シリーズで書いた当時も「〜編」「〜編」と時代別に分割して評価していたんじゃなかったか?

だがしかし、やると書いた以上はやらねばならない!
そうじゃないとヤルヤル詐欺のそしりは免れまい。


ま、それにしても…
いやー、もう1年半以上経っちゃったよ。
そしたら、当時の「超ビギナー」も、もはや「超ビギナー」じゃ無くなってるね。

 

さて、では改めまして
「超ビギナーに捧げるキンクス全オリジナルアルバム解説オールタイムベスト編」。

ここで、いま一度おさらいをすると、このシリーズは2009年の1月から始まって、
 パイ編
 RCA編
 アリスタ編
 ロンドン以降編
と4回にわたり、「KINKS」から「TO THE BONE」までのキンクスのオリジナルアルバム全28作品を、『これからキンクスを聴いてみたいけど、どれから聴いていいかわからない』人向けに、キンクスへの入り込み易さだけに評価を絞って、一枚一枚解説していった記事でした。
個々のアルバム評価には、僕の独断で5つ星制を採用したわけですが、コメント欄にはこの点数に対する同意や反対意見などをいただきました。

そこで、今回オールタイムを出すにあたっては、当時の僕の採点と、コメントでいただいた皆さんの採点を平均し、最終的な微調整を加えて順位を算出してみました。


そして出来上がったのが、以下に挙げる「入り込み易さ」だけを重視して作った、キンクスのオールタイムベストアルバム。
なお、それぞれのアルバムの解説については、過去の記事に全部書いてますので、参考にしていただけたら幸いです。


【 THE KINKS ALL TIME BEST ALBUM FOR BEGINNERS 】

1位
Something Else By The Kinks
Muswell Hillbillies
One For The Road
全部5つ星です。
くどいようですが、アルバムを聴いてすぐに「ああ、キンクスって良いな」と思ってもらえるかどうかが重視されてますから、世間一般の評価とか、売れた売れないみたいな評価とはまた別物です。
でもまあ、ここにはそういった評価とも一致する、良い作品が揃ったんじゃないでしょうか?

4位
Arthur Or The Decline And Fall Of The British Empire
Sleepwalker
Give The People What They Want
確かに一等最初に勧めるアルバムではないかも知れない。でも、2番目くらいにはこれ聴いてほしいよね!みたいな作品が揃いました。
5つ星で評価すると4.5。まあ余裕で合格点ですね。

7位  Face To Face
同率1位が3作、同率4位が3作あるのでこの順位です。
実際の点数は、上の6作品とさほど変わりません(4位の3作品と0.2ポイント差)。
実質3位みたいなもので、ビギナーの方にもお勧め度は高いです。

8位  The Kink Kontroversy
キンクスというと「キンキー・サウンド」という形容で語られることが多いのですが、実際にキンキー・サウンドを出していたのは初期の3枚目まで。
で、これがその3枚目なので、ここでの順位とか関係なく、キンキー・サウンドっぽいものがまず聴きたい、ということであれば、この作品が一番にお勧め。
まあ、実際にはレイ・デイヴィスの多様な曲作りが開花をはじめ、バラエティーに富んだアルバムですので、本来の「キンキー・サウンド」はかなり後退してきております。

9位  The Kinks Are The Village Green Preservation Society
恐らくキンクスとして最も評価の高いマスターピース・アルバム。僕は今でも、少なくとも週に一度は必ず聴いているくらいの愛聴盤です。
ただし、ビギナーの入り込みやすさだけから見ると、残念ながらこの点数。
初めは地味に聴こえるかも。

10位
Lola Versus Powerman And The Moneygoround, Part One
Schoolboys In Disgrace
State Of Confusion
UK Jive
5つ星制で言うと、ここまでが4つ星。
決してキンクスを代表するアルバムたちではないけれど、それぞれに有名曲とか隠れた名曲が沢山収録されていて、聴いて損するようなことは絶対にない作品。


と言うわけで、この10位あたりまでは「超ビギナー」にも安心してお勧めできるアルバムじゃないか、と考えるのですがどうでしょう?
結局1位から10位までで13枚になってしまったので、実質的に全アルバムのほぼ半数が、ビギナーにもまあお勧めということです。
ちょっと甘いかも知れませんが、そもそもキンクスの全部のアルバムが好きな人間が評価しているんだから、そこ辺のところは勘弁してください。


さて、すると残りが14位以下。
評価点順に列挙すると

 Phobia
 Kinda Kinks
 Everybody's In Show-biz
 Soap Opera
 Low Budget
 Word Of Mouth
 Preservation act1
 Misfits
 Think Visual
 Kinks
 Preservation act2
 The Road
 Percy
 Live At Kelvin Hall

しかし、くどいようですが、これらはあくまでも初めてキンクスを聴く人にとっての入り込みやすさ順ですから、上記13作と比べて、作品として劣っているわけではありません。
多分、名曲「Celluloid Heroes」を含む「Everybody's In Show-biz」がこの位置では納得できないという人もいるでしょうし、そもそも「You Really Got Me」を含む「Kinks」の低評価にも不満が出るかもしれません。
この辺のところは、以前に書いたそれぞれのアルバムの解説を参照してください。評価の低い、僕なりの理由が書いてあります。

それから、ここまでで27作品ですが、今のところのキンクス最後のアルバム「To The Bone」は、現在入手困難のため順位外としました。
手に入らないアルバムを推薦するのは、このガイドの趣旨に反しますから。


これで一応、「全オリジナルアルバム解説」は終了です。
キンクスを聴きこんだ皆様には、出来ましたらコメント欄にご自分なりの評価を書き込んでいただき、それをもってこのアルバムガイドを完結させていただければ、ブログ主として存外の幸せです。


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| Beginner's Guide | 22:43 | comments(4) | - | pookmark |
超ビギナーに捧げるキンクス全オリジナルアルバム解説 (ロンドン以降)

前回のアップから40日以上も過ぎてしまい、恐らくやる気が失せたと思われているであろう、全オリジナルアルバム解説です。

この頃になると、キンクスもバンドの晩年にさしかかり、およそ8年の間にスタジオ盤3枚、ライブ盤2枚と、それまでの勢いに比べ、ずいぶんと寡作になってしまいます。
しかし、数は少ないものの、内容的には中々の充実振りを示していて、レイ・デイヴィスの現役感覚というものは決して衰えていません。

ただ「キンクス」というバンドの入門編として考える場合、キンキー・サウンドで荒削りに演奏するビート・バンドでも、ロックオペラを量産するカルト・バンドでも、全米を席巻するロックンロール・バンドでもないこの時期は、これまでに比べて残念ながらオススメの度合いは低いと言わざるを得ません。

ですので、前回までは初心者が最初に聴いて入り込みやすいかどうかを基準に★評価を行ってきましたが、この時期に限っては、どちらかといえばアルバム自体の出来不出来の評価になってしまっていると思います。

まあ、ビギナーの入り込みやすさを重視するなら、『To The Bone』を除けば、どれもやっと及第点程度だと思います。


Think Visual 1986(★★★)
1983年の『Come Dancing』あたりから、再びイギリスの方を向いた曲作りを始めたキンクスが、路線としてはアメリカン・ハード寄りだったアリスタから、ロンドン・レコードに移籍したことで、一部に「イギリス回帰」的なアルバムになった、という評価があるけれども、これには余り賛同しかねる。
レイがクリッシー・ハインドと分かれた直後から制作開始され、だから『How Are You』を例に挙げるまでもなく、彼の弱気な部分が見え隠れする、印象としては地味目な作品集になっている。
別離から来るスランプなのか、レイの書く曲に精彩が無く、逆にデイヴが華やかなため、どちらかといえば各自のソロ・アルバムを一枚に詰め込んだようにも聴こえる。
「工場で働くのが嫌でミュージシャンになったのに、結局、音楽産業という工場で働いている」と歌う『Working at The Factory』に代表されるように、今作での重点は曲よりもむしろ歌詞の面白さに置かれているようで、日本人には馴染みにくいのではないだろうか。

The Road 1987(★★+)
そもそもアルバムを出した主旨がわからない。
『Apeman』を除くほぼ全曲が『Give The People What They Want』から『Think Visual』までの、たった4枚のアルバムの収録曲であり、当然ながらそれらはみな直近の曲だけに、新たなアレンジが施されているわけでもない。
ライブ・アルバムとしては余りに魅力に欠ける一枚であって、あの音質の悪い『Live at Kelvin Hall』以上に勧めたくない一枚である。
ただ一点、レイがバンドの初期から現在までを振り返る内容の、スタジオ録音の新曲『The Road』が含まれていて、これがかなりの佳曲なもので、これに免じて+をひとつ献上。

UK Jive 1989(★★★★)
ロンドン移籍3作目にして、ようやく英国回帰が叶ったと思わせる、久々の快作。
内容的にはドゥー・ワップあり、ザ・フーあり、ヴァン・ヘイレンありであって、まあとっ散らかってはいるのだけれど、発表時期からしてEC統合への期待感のようなものがアルバム全体を覆っていて、多くはかなり楽観的で、ちょっとコンセプト・アルバムっぽくも聴こえる。
アリスタ最期の『Word of Mouth』以降、ミック・エイヴォリーの脱退(解雇?)と、クリッシーとの別れというダブルの痛みを引きずっていたらしいレイが、完全に吹っ切れたような力強さが印象的で、久しぶりにキンクスの「楽しさ」に浸れる感じが心地良い。
タイトル・ソング『UK Jive』は、楽曲としてキンクスのベスト・ソングの中に入れたい傑作。
唯一とも言える欠点は、アルバム最後に3曲まとめて突っ込んだ、デイヴの曲に対するオマケ同然の扱いである。

Phobia 1993(★★★★★)
前作から4年をかけて、丹念に創り込まれた70分を超える大作アルバム。
「恐怖症」というアルバム・タイトルどおり、キンクスを印象付ける「お昼寝ソング」や「皮肉ソング」の類いは一切無く、むしろ聴くものに緊張を強いるほどの壮絶な内容であって、ハードロックの元祖として「YOU REALLY GOT ME」や「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」を生み出したバンドの、30年後の姿としては充分に納得の一枚だろう。
『Something Els』や『Village Green』或いは『Muswell Hillbilies』のキンクスを愛するファンには、到底受け入れられないほどのヘヴィ・メタル仕様だが、そうした思い入れを一切抜きに、単純に一枚のアルバムとしてみた場合、これは相当に凄い作品。
しかし、キンクスというバンドへの偏見なのか、これほど気合の入った作品にもかかわらず、市場からは取り立てて相手にされず、キンクスはこの後再びスタジオでアルバムを創ることをやめてしまったのである。
今では紙ジャケがボーナス付きで再発されているようなので、特にビギナーの皆さんへ、というわけではないが、未聴の方は(ハード・ロックが嫌いじゃなければ)一度聴いてみる価値ありだと思います。

To The Bone 1994(★★★★★)
今のところ、キンクスとして発表された最後の作品。
最後の総まとめを、とでも思ったのか、キンクスというバンドを総括するかの如き、名曲のオンパレード状態の素晴らしいライブ・アルバムであって、この時期の一連の中では、最もビギナーに勧めたい一枚だろう。
また、パイ時代からアリスタまでの代表曲が、しかし『The Road』でみられたようなスタジオそのままの音でなく、多くは新たなアレンジで披露されるので、キンクスを長く聴き込んだリスナーにも好意的に受け入れられること必至である。
これまでのキンクスのライブ・アルバムといえば、ハードなバンド・サウンドが炸裂するタイプのものばかりであったけれども、キンクスというバンドを振り返れば、アコースティックな楽器を多用した、温かみのある音が持ち味のひとつであったわけで、これはその意味でも待望されたライブ作品ということになるだろう。
レイの創る曲の良さ、キンクスというバンドの演奏の上手さを改めて堪能できるアルバムであって、すべての音楽ファンに聴いてもらいたい位なのだが、残念ながら長い間廃盤状態が続いている。
なんだったら、再発希望の署名運動でもやりますか?


改めてみると、この作品ごとの脈絡のなさはただ事ではありません。
レイの音楽の幅の広さゆえ、と言ってしまうこともできるでしょうが、アリスタでの絶頂期が過ぎ、キンクスは次の落ち着きどころを延々と探っていたような気もします。
ようやく『Phobia』の路線を見つけ出して、自信満々でリリースしたところが、これが惨憺たる結果に終わってしまい、レイ達はバンドに見切りをつけた、ということなのでしょうか…。


さて、これでキンクスの全アルバム解説は終了です。
今回もまた、皆様からのご感想などいただけましたら幸いです。

パイ時代から今回までの皆様のコメント等を参照しながら、次にはビギナーに勧めたいキンクス・アルバムのオールタイム・ベストを発表したいと思ってます。


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| Beginner's Guide | 18:45 | comments(4) | - | pookmark |
超ビギナーに捧げるキンクス全オリジナルアルバム解説 (アリスタ編)

 しばらく滞っていたオリジナルアルバム解説の3回目です。
今回は、キンクスにとって(あくまでもセールスの上ではありますが)第二の黄金期とも呼べるアリスタ・レコード時代です。

アリスタへの移籍と共に、RCA時代を共にしたホーンセクションや女声コーラスなどを切り捨てたキンクスは、一気にアメリカ寄りのストレートなハードロック・サウンドへと変貌を遂げます。
この新たなアプローチが功を奏して、発表するアルバムが次々と全米チャートの上位を獲得する人気バンドとなったキンクスですが、ここにはパイ後期から続いた、捻りの効いた独特のサウンドの面影はなく、この時期を境に去っていったファンも少なくないと言われています。

僕個人としても、人気爆発で元気一杯のサウンドが嬉しい反面、時として「キンクスなのに何でこんなにガツガツしなきゃいけないの?」的な、妙な不満を感じるアルバムも実のところ存在します。

しかしながら、アルバムが売れて新しいファンも付いた時期なのですから、誰にでもわかり易い良質なサウンドであることには違いありません。
ある意味、ビギナー向けの入門編として、最適な時期といえるのかも知れません。


Sleepwalker 1977(★★★★)
いきなり「アメリカン・サウンド」が意識されたアリスタからの第一弾。
アメリカの音と言っても、ここで聴かれるのは、RCA時代の『Muswell Hillbillies』に見られたような、カントリーやジャズ風味の音ではなくて、ウェスト・コーストやボブ・ディランあたりを意識した、コンテンポラリーなアメリカン・ロックである。
特にアルバム後半(アナログでのB面)にこの傾向が強く、若干軽めの印象もあるが、逆に前半部分には、これまでの路線から受け継がれてきたような重厚な作品が揃っていて、トータルで見ればバランスのとれた一枚と言えるだろう。
収録曲のレベルは一様に高く、レイ・デイヴィスが再出発にあたって、いかに周到に準備を重ねて来たかが充分に伺える作品集であり、うらぶれていたバンドがいきなりビルボード21位という結果にも納得の出来である。

Misfits 1978(★★★)
ビルボードで40位といささか振るわなかったが、チャートはやはり正直というべきか、前作に比べるとややこじんまりとした感が否めない。
『Misfits』や『Rock 'n' roll Fantasy』といったバラードの名曲が収録されているが、逆にこれらに並び立つ程のロック・ナンバーがないため、全体に穏やかで地味なアルバムという印象だ。
最近のCDにはボーナストラックとして『Father Christmas』が収録されているけれども、初めからこれを入れていれば、或いはアルバムの印象も少しは変わっていたかもしれない。
前作を最期にジョン・ダルトンが脱退、後任のアンディ・パイルと、RCA時代からのキーボードだったジョン・ゴスリングも本作制作中にバンドを離れるなど、バンドとしては問題山積みの時期だけに、どちらかというとレイ・デイヴィスのプライベート・アルバムのような手触りである。

Low Budget 1979(★★★+)
ビルボードで11位を叩き出したアリスタ時代の出世作。
しかしながら、はっきり言って、ここでのキンクスはこれまでのキンクスとは別のバンドと言って良い。
性急なギター、タイトなドラムス、走り回るベースなど、これまでのファンが「キンクス」としてイメージするサウンドとは真逆のスタイルであって、これまで辛うじて付き合っていた往年のリスナーも、これを機にまた大量に離れて行ったに違いない。
音はとにかく「アメリカン・ハード」そのものであり、「大英帝国のロックバンド」の、あの面影はどこにも見えない。
恐らく、ではあるけれども、これはアメリカでのここ最近のチャート・ポジションの好調ぶりを意識したレイ・デイヴィスが、とどめの一撃を狙ってアメリカ市場向けに意図的に創り込みをした作品なのである。
であるからして、チャートの上では、バンド史上最も上位にランクされたアルバムであるけれども、これがキンクスの代表作と思われては困ってしまう。
しかし、売れたんだからビギナーにも恐らく入り込み易いんでしょう。
ウーム、若干不本意ながら、この解説の趣旨に則って、★に+をひとつ献上。

One For The Road 1980(★★★★★)
全時代を通して、先ずはこれを聴きなさいとオススメのアルバムは何枚かあるけれども、これはその中でもトップ3に入れたいほどの傑作ライブ・アルバム。
『You Really Got Me』 のような初期のヒット曲から、最近作である『Low Budget』までの曲が網羅されていて、一種のベスト・アルバムのようなニュアンスもある。
この時期丹念に行われていた、草の根的なステージ活動の集大成が封じ込められた素晴らしい演奏であり、キンクスに限らず全てのロック・アーティストのライブ・アルバムの中でも、極めて出来の良い部類に入るのではないだろうか。
後世からの視点で見ると、決してキンクスを代表するとは言いがたい『Low Budget』からのナンバーが6曲もあり、逆にパイ中期の曲が極端に少ないなど、選曲に若干の難がないわけではないが、アルバム全体を通したもの凄いパフォーマンスは、それらの不満を充分に補って余りある。
ビルボードでは、2枚組のボリュームながら14位の好成績を収めている。

Give The People What They Want 1982(★★★★+)
まるで躁状態の『Low Budget』から3年を経て、キンクス流ハード・ロック路線も板についてきた感のある安定した一枚。
全くの個人的ニュアンスではあるけれども、収録曲の多くからはイギリスのバンドが持つ特有の「陰影」が醸し出されており、同じハード・ロックでも「ブリティッシュ・ハード」に揺り戻しが来た感がある。
更に言えば『Predictable』に見られるユーモラスな感覚、『Destroyer』ではパイ初期の『All Day And All Of The Night』をセルフ・パロディする余裕、『Art Lover』や『Better Things』のような、正にレイ・デイヴィス節そのものといったメロディ・ラインの復活など、往年のファンにも訴えかける要素を多分に含み、アリスタでのスタジオ・アルバムの中では、頭ひとつ飛び抜けた印象が強い。
チャート・ポジションもビルボードで15位と、相変らずの好調を見せた。

State Of Confusion 1983(★★★★)
RCAの時代に華やかに先祖返りしたような『Come Dancing』が、まずは素晴らしい。
古き良きイギリスのダンスホールの喧騒をノスタルジックに歌いこんだ、レイ・デイヴィスとして面目躍如の名曲で、或いはアルバムというよりも、この曲を端緒にキンクスに入り込んだ人も、当時は相当数いたはずである。
一方で、クラッシュを思わせる怒りを含んだ性急なタイトル・ソングも秀逸であって、本作でのキンクスはロックン・ロールとノスタルジーという二本の柱を使いこなしながら、職人技の冴えを見せ付けている。
ただ、非常に良く出来た作品ではあるけれど、先の2曲がやや突出して聴こえることから、全体のバランスに配慮して、アルバムとしては★4つに留めておいた。
チャート的にも、ヒットを含んだアルバムということで、ビルボードで12位と大健闘。
ビギナーにはこのアルバムから聴き始めても、何ら問題ないレベル。

Word Of Mouth 1984(★★★+)
オリジナル・ドラマーのミック・エイヴォリーが、3曲の収録に参加しただけで脱退してしまい、それ以外のレコーディングは、およそ1年後に行われたという事情があり、また常にレイと険悪だったデイヴ・デイヴィスが参加を拒んだナンバーも含まれるなど、『Misfits』以来の綱渡り状態で制作されたアルバムである。
こうしたゴタゴタの数々を反映してか、前作・前々作に比べると、アルバムとしてはパワーダウンの印象が拭えない。
ただ、アルバム単位でなく個々の曲単位で見てみれば、所々で『Hard Days Night』や『Start Me Up』の出だしやリフなどを頂戴しながら、更に更にイギリス寄りの音に戻っていて、中々の佳曲が揃った作品集といえるのではないだろうか。
まあそのあたり、個人的には決して嫌いではないけれども、ビギナーにお薦めとまでは言い難い。
ビルボードでのチャート・ポジションも57位と、アリスタでの最下位を記録。
キンクスはこのアルバム以降、再びチャートを賑わすことなく今日に到っている。


という訳で、思っていたよりも意外と苦戦したアリスタ・レビューでした。
苦戦の根底には、要するに「売れる」=「良作(好きな作品)」ではないというジレンマのようなものがあったと思います。

今回『Misfits』に若干厳しい評価をしました。この辺に異論のある方もいるかと思います。
また、上にも書きましたが、「売れたんだから聴きやすいだろう」と言うことで『Low Budget』の点数が甘くなってますが、このあたりも難しいところでしょう。
ちなみに現在、僕個人としては『Low Budget』を積極的に聴く機会はほとんどないです。

では今回もまた、皆様からのご感想などいただけましたら幸いです。


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