CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
amazon
キボウのカケラ
LinkShare
アフィリエイトならリンクシェア
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< 盗まれた子供 | main | フジロック・フェスティバルにレイ・デイヴィス登場! >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |
妖精と死んだ鍋、その他のことなど
前回の記事で少しだけアイルランドに触れたら、その昔、結構な勢いでアイルランドにハマっていたことを思い出しまして、それで司馬遼太郎の「愛蘭土紀行」やら、W.B.イェイツの「ケルト妖精物語」やらを、またぞろ引っ張り出してきて、パラパラとページをめくり出しています。

行ったことないですけど、アイルランド面白いです。
それから、本で読む限りでは、不思議と日本と似ていたりします。

イェイツの著作は19世紀のものなので、今はどうなのか分かりませんが、当時のアイルランド人には、昔の日本人が持っていたと同じような、不思議な感性が備わっていたようです。

例えばイェイツが田舎の漁師町に行って、地元の人に「あなたは妖精を信じますか?」と尋ねるんですが、それに対して老いた漁師は「奴らには困ったもんだよ」と答える。
つまり、これはもう信じるとか信じないとかいう次元じゃなくて、彼らにとって妖精なんていうのは、いて当たり前。日常の一部だったんですね。
このあたり、文明開化以前の日本人が、怨霊とか妖怪の存在を、当たり前のものとして受け止めていた、その感覚に近い気がします。
そう言えば「怪談」を書いたラフカディオ・ハーンも、元々アイルランドの人だったわけで、やっぱりこの二国間には、どこか相通じるものがあるようです。

伝統的なアイリッシュ・ダンスに、上半身を全く動かさずに脚だけで踊る「ステップダンス」というのがあるんですが、これは何でこんな踊りが生まれたかというと、アイルランドは1600年代にクロムウェルに征服されてからというもの、その伝統的な文化とか娯楽というのが、全部禁止されてしまうんですね。
踊りたくてもイギリス軍の監視があるから踊れない。
そこで、窓から覗かれても踊っているように見えない、こんな足だけのダンスが誕生したんだそうです。

そんな風に蹂躙された歴史が長いために、アイルランド人は基本的にイギリスが嫌いで、だからその昔、日本が戦争でイギリスの敵国になった時には、アイルランド人は密かに日本を応援していて、それ以来、今でも親日家が多いそうです。
まあどこまで真実なのかは分かりませんが。



司馬遼太郎は「愛蘭土紀行」の旅程の中で、アイルランドに渡る前に、リバプールに立ち寄るんですが、そこでビートルズを引き合いに出して「Dead Pan Joke」という、アイルランドに特有の冗談について言及します。

「Dead Pan Joke」。司馬さんはこれを「死んだ鍋」と訳しましたけど、これは一種の皮肉な言い回しのことであって、冗談の中に相手を凍りつかせるような鋭い一言を入れるやり方。
例えばリンゴで言えば、記者会見の席での「ベートーベンをどう思いますか?」という質問に対する「好きだよ、特に彼の詩がね」という切り返し。
ジョンで言えば、ロイヤル・バラエティ・パフォーマンスでの「安い席の人は手を叩いて。そうじゃない人は宝石をジャラジャラ鳴らして」みたいなMC。
こういうのが「Dead Pan Joke」なんだそうです。
すると、ビートルズがMBN勲章を受勲した際に、旧軍人や何かが騒いだ時のジョンの「人を殺して貰ったんじゃない。楽しませて貰ったんだ」なんてのは、これはもうDead Pan Jokeの最高傑作であって、こういうのはなかなか真似したくても出来るもんじゃないです。

しかし、こういうのを見ると、ビートルズってリバプールのグループと言われていて、勿論それはそうなんだけれども、根っこのとこでは、やっぱりアイルランド系の人達の集まりなんだな、というのが良く分かります。
感性がね、非常にアイリッシュっぽいです。


その昔、アイルランドの貧しい人々が海を渡ってアメリカに移住して、そこでも貧しい暮らしをしながら、故郷を思い出して歌を歌う。
これがやがてカントリー・ミュージックの源流になる。
それで、そのカントリーやブルーグラスが、ゴスペルやジャズやブルースと結びついて、やがてロックに成長していったというのが、僕のものすごく大雑把な理解です。
すると、ロックの大いなる源流のひとつはアイルランドにあるわけで、そうして考えると、アイリッシュの流れをくむビートルズが、ロック史における重大事件になったというのにも、やはり偶然じゃない何かを感じます。

頭の中には色々あるのに、上手く書けなくてもどかしいんですが、やっぱりアイルランド面白いです。
久々にまたハマりそうな気がしてます。


いつもありがとうございます!
↓ 励ましの1日1クリック ↓ ★お願いします★
にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

↓ 出来ましたらこちらのほうも↓ ★お願いします★


| Complicated Life | 20:58 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
スポンサーサイト
| - | 20:58 | - | - | pookmark |
コメント
こんばんは。
また、コメントさせていただきます。
Pandaboyさんは、本当に知識が豊富ですね。

妖精が出てくる不思議な話が好きなので、
さっそくW.B.イェイツの「ケルト妖精物語」を
注文しました。
pandaboyさんのおすすめしてくれるモノは、なぜか
迷うことなく興味が湧いてしまいます。

mond companyの方では、シャボンちゃんという子が
登場しています。

| メロディー | 2012/04/18 11:58 PM |
メロディーさん

褒めていただけるのは嬉しいんですが、僕は全然知識なんか豊富じゃないですよ。
仮に知識があったとしても、それは偏っているうえに節穴だらけで、おまけに実生活では全然役に立たないものばかりです。

このところのmond companyのブログ見てると、妖精みたいな子がたくさん登場しますね。
イェイツの本には「アイルランドの妖精の分類」という項が入ってますので、メロディーさんの今後の創作の参考になれば幸いです。
| Pandaboy | 2012/04/19 2:42 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kinkysound.jugem.jp/trackback/275
トラックバック