ローリング・ストーンズが、ブライアン・ジョーンズの追悼コンサート以来44年ぶりに、ハイドパークでライブを行ったことが話題になった「British Summer Time」。
その一連のイベントの中で、7月12日の“Great Oak Stage”にてヘッドライナーを務めたのが、誰あろう、我らがレイ・デイヴィス先生その人でした。
ちなみにストーンズも、7月6日と13日の“Great Oak Stage”の、もちろんそのメインアクトだったということなので、つまりレイ先生もついにここに来て、あのストーンズと肩を並べたというわけです。
…いや、ただですね、このヘッドライナーには裏がありまして、実はもともと7月12日のメインとして予定されていたのはエルトン・ジョンだったのですが、彼が虫垂炎で倒れてしまい、それで仕方なく(?)サポートアクトだったレイ先生が、急遽メインアクトに抜擢されたというのが真相なのです。
だからチケットも全額払い戻され、最終的には、何とフリーコンサートになっちゃったみたいです。
うーむ、エルトン・ジョンがいないからといって、レイ先生やエルビス・コステロ、ニック・ロウなんかが元からラインナップされていて、それでエルトン以外の皆さんは当日ちゃんと出演するわけだから、僕なんかはお金払ってでもぜひ行きたいと思うのだが、それが無料とは、プロモーターの太っ腹ぶりに驚きますが、やはり、それだけエルトン・ジョンって、あちらではそのくらいの大スターということなんでしょうかね?
さてさて、そんなこんなで一躍この日の主役に躍り出たレイ・デイヴィス先生!
だったのですが……
ニュー・アルバムやら、新刊本の準備やらに追われてか、今年になって先生が本格的にパフォーマンスするのは、実はこのステージが初めてです。
あれだけワーカホリックなレイ先生には珍しく、去年の10月以来、ライブ活動から遠ざかっていたのです。
で、その結果どういうことになったのかというと…
「レイの声は、まるで喉を悪くしているように、か細く疲れていた」
「デイヴィスが羽織ったユニオンジャックのジャケットのように、少し擦り切れた感じがしたヘッドライン・セットだった」
「彼はその“声”と戦っていた。ヘッドライン・スロットに押し込まれて、あまり快適でなかったであろうことは明白だった」
案の定と言いますか、現地のメディアにはこんな感じで、かなり辛辣にこのステージが批評されちゃってますね。
もちろんこれが全てでは無いけれども、ざっと流し読みした限りでは、こうした論調が目につきました。
「みんなで合唱したところが良かった」とかね、あまりステージそのものが褒められているような気がしない。
でもまあ、あれですね、僕なり弁解させてもらうと、これはひとつには、前述のブランクが影響したというのはあるとして、もうひとつ、下手にフリーコンサートなんかにしてしまったので、出演者に興味のない人や、本当はエルトン・ジョンが見たかったけれども、仕方なしに暇つぶしに来ている人なんかが沢山いて、レイ先生も演りづらかったんじゃないのかなあ?
ただ、そもそも声が出ていないということなので、さすがにそれは聴衆のせいには出来ないけれども。
そのようなわけで、若干後味の悪い記事になってしまいましたが、当日のセットリストは以下の通りとなっております。
キンクス・ナンバーの大放出で、曲目的には文句のつけようのないステージだったはずなんですけどね。
01 I Need You
02 Where Have All the Good Times Gone
03 I'm Not Like Everybody Else
04 Sunny Afternoon
05 Dead End Street
06 Dedicated Follower of Fashion
07 Victoria
08 20th Century Man
09 All Day and All of the Night
10 See My Friends
11 Apeman
12 Celluloid Heroes
13 Waterloo Sunset
14 Tired of Waiting for You
15 Come Dancing
16 You Really Got Me
17 Days
18 Lola (Encore)
ちなみに、先生のニューアルバムは、著作の「Americana」と同時リリースという噂があるので、それが本当なら10月1日に発売開始ということになります。
すると、秋からはそれに合わせたツアーも始まるだろうし、そしたらその頃までには、声の調子も取り戻しておいてもらわなくちゃね。
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