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Preservation Act1 全曲訳7「Cricket」


 人生はゲームだという者もおるが
 もしもそうであるとするならば
 私はそのゲームとやらのルールを知りたいものだ
 栄誉においても また品格的にも
 そしてまた英国的であるという面においても
 私が最も素晴らしいと思う競技は昔ながらのクリケットである

 さて 神はその昔十戒をお示しになり
 人生の決まりごとを定められたわけだが
 クリケットにも同じく十のルールが存在する
 思いやりと自制心を見せ すべてにおいて正直を旨として
 バットとボールを持って神の御前に集いたまえ

 ところで悪魔は 抜け目なく 無礼で そして邪悪な
 “魔球投手”と呼ばれる選手を擁する
 彼は罪深きサタンから使わされ 諸君のウィケットを落とそうとする
 さすれば諸君は気付くであろう
 それは公明正大とは言えないということを

 彼はカーブやレッグブレーク オフスピンを使い
 諸君を惑わしてくるであろうが
 君らは冷静さを保って悪魔を跳ね返すがよい
 聖書を手引きとして 正直に生きよ
 さすればうまく行く うまく行くであろう

 諸君の生が続く限り
 絶えず彼はアウトを取りにやってくる
 “魔球投手”に気をつけよ
 彼は狡猾で欺瞞的
 反則を仕掛けて無得点に持ち込もうとする

 神が諸君の側にいることを忘れることなかれ
 老いたサタンを視界から消し去り
 正直な道を歩むのだ
 さすればうまく行く うまく行くであろう


この曲について、僕は全く分かりません。

僕はクリケットについての知識なんか、これっぽっちも持ち合わせていないのです。
加えて、この曲を歌っているのが「The Vicar」ということで、日本語に訳すと“教区主管者代理”というんでしょうか? これまた日本では馴染みの薄い言葉であって、当然この職位がどういうものかも知りません。

それでも一応訳すにあたり、いくつものサイトを周って、このゲームについて調べましたけど、さっぱりイメージが湧きませんでした。

バットとボールを使って、2チームが点を取り合う競技だから、それじゃあ野球と一緒かと思うと、これが全然別物なんですね。
にわか知識で、もの凄く単純に言うと、まずボウラー(bowler)と呼ばれる投手が、ボールでもって相手方に立てられたウィケット(wicket)という棒を倒そうとする。で、それをバッツマン(batsman)が打ち返して、ウィケットが倒れるのを防ぎつつゲームは進むわけなんですが、点数の入り方とかアウトの取り方に、色々と複雑なルールがあって、いまこうして書いているだけでも頭の中が混乱してきます。

ただ、歌詞全体を読む限りでは、用語やルールなんか知らなくても、特に支障はなさそうなので、ここは深入りせずに話しを進めます。

クリケットというのは、ご存じのように、イギリスでは大変に伝統的なスポーツなわけで、特に上流階級に愛好者が多い。
何しろ、例えば1イニングに10個のアウトを取らないとチェンジにならなかったり、試合時間はランチやお茶をはさみながら6時間くらいかかったり、本来は1ゲームに5日間をかけるものであったりと、非常に優雅と言うか、まだるっこしいというか、そこかしこに貴族の暇つぶし的なニュアンスが漂います。

よく言われるように、イギリスでは上流階級はクリケット、中流階級はラグビー、そして労働者階級がサッカーと、その階級に応じてたしなむスポーツが異なるそうで、言われてみれば労働者階級出身のレイ先生なんかは、熱心なサッカーファンですもんね。

まあ、それはともかくとして、キリスト教の偉い人が出てきて、そうした上流階級のスポーツになぞらえて人生訓を歌う。
この曲はそのような、言ってみれば前近代的なシチュエーションが、後にフラッシュによって破壊される以前の、良くも悪くも“古き良き”ヴィレッジ・グリーンの雰囲気を漂わせるという、単純にそういう目的の歌であるのかも知れません。

だから『Preservation』のストーリーの中に、この「クリケット」がどうしても必要かと問われれば、必ずしもそうとは言いきれない。
それを裏付けるように、『Act2』までを制作し終えた後に展開された、1974年のミュージカル版『Preservation』ツアーでは、この曲はプレイリストから外されていたようです。

そうして考えると、ストーリー上あってもなくても支障がないようなこの曲が、アルバムにはなぜ挿入されているのかという疑問がわくのですが、これについては、1993年の6月に出た日本盤の解説の中で、翻訳の大島豊さんという方が、次のような指摘をしているのでご紹介しておきます。

すなわち、この曲は「Where Are They Now?」「One Of The Survivors」の流れを受けた、3曲目の“しりとり”歌なのだと。

これはどういうことかというと、まず「Where Are They Now?」の歌詞に出て来る“ブルー・スェード・シューズ”という言葉。
この“ブルー・スェード・シューズ”は、そのまま次の「One Of The Survivors」にも登場します。
そして今度は「One Of The Survivors」に出て来る“オー・ボーイ”という曲。
これを歌っているのが“バディ・ホリー”。
バディ・ホリーといえば、彼のバンドは“クリケッツ”。

だからレイ・デイヴィスは、どうしてもここに“クリケット”が登場する歌を入れたかった、というわけです。
一種の連想ゲームですね。

僕は、これが昔から言われている定説なのか、それとも大島さんの発見なのかは知りませんが、けだし卓見であると思っています。
仮にこれが真相だとするならば、ここではこの“クリケット”という単語だけが重要であって、そのルールなどは全く関係ないということになりますね。

やれやれ、僕はこの曲を訳しながら、実を言うと結構な手間ひまをかけて、クリケットについてあれやこれやを調べたのだけれども、それは全部無駄な作業だったのかも知れません。


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| Preservation全曲訳 | 20:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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