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Preservation Act1 全曲訳11「Demolition」
買える物は逃さず買い漁ってやろうと
眼を凝らしてるのさ
ほら小奇麗な草ぶきのいなか家を見つけたぜ
強引な手を使って安く買い叩いてやる
床板を引っぺがし
壁を打ち破り
家が倒れるまで土台を揺さぶれば
トランプの束みたいに
ぺしゃんこに潰れちまうだろう
そしたら俺たち
同じような建売住宅を作って
三倍の利益で売りさばくんだ
さあ取り壊しだ!

権利証書はポケットに
契約書は手の中に
贅沢な暮しを手にするチャンスだよ
抵当は100%戻るように手配するから
とっとと決断しておくれ
俺たちゃ小屋という小屋
あらゆる家とあらゆる通り
欲しいだけ全部手に入れる
近所の町も
農地も緑地も
俺たちゃ全部買い占めて
そしてすべてを取り壊す
さあ取り壊し 取り壊しだ!

二階建てで地下も二階
庭はないけど
素敵なテラスが付いてるよ
ステンレスの流し台と
ガス式のセントラル・ヒーティング
ウォアオ!メチャクチャ現代的なデザインだろ
長持ちなんて全然しないけどな
全部売れたからさっさとおっ建てようぜ
俺たちゃ街ごと買い占めて
そんでもって全部ぶっ壊す
コンクリートが地面に砕ける
この破壊音が大好きなんだ
さあ取り壊しだ!

金儲けの時が来た
成金になるチャンス
資本主義バンザイ!
シコタマ儲けて
金銭欲を満たすんだ
これがおいらの信ずるところ
言ってみりゃ宗教だね
解体 解体 解体
俺たちゃ街ごと買い占めて
そんでもって全部たたき潰す
一から世界を創り直してやるぜ


『Preservation』の前段は、この曲をもってひとまず幕を閉じます。
わずか2曲前に登場したばかりのフラッシュによって、唐突に村(=Village Green)が取り壊されて終わるという、何ともショッキングな幕切れです。

「僕らは村の緑を守るんだ」という、『Village Green Preservation Society』のあのコンセプトは、既にどこかへ飛んでしまって、続く『Preservation Act2』では、村の「その後」というには、あまりに無理なストーリーが展開されることになります。

実際ここから先の物語には、舞台設定が“Village Green”である必要性など皆無であって、なぜこれに往年の名盤を思わせる“Preservation”などというタイトルを付けたのか、『Village Green Preservation Society』の熱心な聴き手としては、大いに理解に苦しみます。


ただ、個人的には、レイ・デイヴィスが当初考えていた『Village Green 〜』の“完全版”としての『Preservation』は、実際に完成してリリースされた『Preservation Act1〜2』アルバムとは、かなり異なる内容だったのではないかという疑いを持っています。

試みに、『Preservation Act1』の制作が、どのように行われたのかを時系列で見て行くと、ジョニー・サンダーのその後を描いた「One Of The Survivors 」のレコーディングが一番最初で1973年の3月。
次が、恐らく「Sitting In The Midday Sun」で、レコーディングは1973年5月。
また、それに先立つ年1月14日のロンドンDrury Lane Theatreでのコンサートでは、「Cricket」と「Where Are They Now?」が披露されていたという記録もあります。

ということは、何となく感じるのは、これら4曲については、まさしく“Village Green”のその後といって違和感のない、どちらかと言えばノスタルジックな楽曲ばかりということです。
もちろんこれは想像に過ぎませんが、本来このアルバムは、このようなノスタルジー路線が中心となって制作されるはずだったのではなかったでしょうか。

ところが、アルバム制作中の6月20日、レイの妻ラサが仕事に熱中し過ぎる夫に愛想を尽かし、二人の娘を連れて家出。
これにショックを受けたレイは、七転八倒の末、7月15日のWhite City Stadiumのステージ上で、キンクスからの脱退と音楽業界からの引退を宣言。
(ちなみに、ラサに戻ってきて欲しいと懇願するかの如き「Sweet Lady Genevieve」のレコーディングは、アルバムの制作時期としては最も後期にあたる7月です)

こうした悲運と精神疲労が重なって、可愛さ余って憎さが百倍となり、かつて愛したその村(=レイにとっての憩いの場=家庭)を、徹底的に破壊してやろうという心理が働いたのではないかというのが、希望も含めた僕の推論です。

だから、レイ・デイヴィスは初めから、村をメチャクチャに破壊する意図を持って、Preservationシリーズの制作を始めたのではなく、僕は、やはりこれはアルバムの制作中に彼の身に起こった重大事件によって、ストーリーに大幅な変更が加えられたに違いないと考える(と言うか、考えたい)のです。

そうでもなければ、あの“Village Green”が、あまりに不憫ではありませんか。


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