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レイ・デイヴィスの「リボルバー」辛口批評
1966年8月発行のDisc and Music Echo Magazine誌に載った、レイ先生の『Revolver』レビューが、Dangerous Mindsというサイトに掲載されているので、早速その解説部分を訳してみました。

■■以下Dangerous Mindsより引用■■

Taxman
ザ・フーとバットマンの中間って感じ。少し独創性に欠けるけど、ビートルズはセクシーなオーバーダブで、これを乗り切っている。オーバーダブがヴォイス・サウンドをこれだけセクシーにするというのは驚きだ。

Eleanor Rigby
僕はこの前ハイドンのLPを買ったけど、これはちょうどそんな感じの曲。ちょっとした四重唱なんだが、まるで小学校の先生を喜ばそうとしているみたいに聴こえる。ジョンが「オールドミスの先生のための曲だ」なんて言ってる姿が目に浮かぶ。それでもこれは実に商業的だけどね。

I'm Only Sleeping
最高に美しい曲。「エリナー・リグビー」なんかよりも断然こっちの方が素敵。古き良きものっていうのかな。明らかにアルバム中のベスト・トラック。

Love You Too
ジョージが書いた。彼は、今やグループの中で、凄い影響力を持つようになってきている。これは僕が2年前に書いていたような類の曲で、その僕はいま、ビートルズが2年前にやっていたようなことやっている。悪い曲ではなく、上手く演奏された曲であり、いずれにしても、それはいつものビートルズ調ということ。

Here There and Everywhere
これはビートルズが良い引き出しをいっぱい持ってることを証明する曲。色んなコードが目まぐるしく登場する。素晴らしいのは、声とギターが、ひとつの楽器のように融合していることだ。アルバムで3番目によく出来た曲。

Yellow Submarine
クソみたいな曲。マジで。僕自身もピアノでもってこんな風にふざけることがある。これがろくな曲じゃないってことくらい、彼らにも分かってると思う。

She Said She Said
昔の大胆なビートルズ・サウンドへの回帰。それが全て。

Good Day Sunshine
偉大な曲だ。決して押しつけがましくないのに、「I'm Only Sleeping」並みに目立っている。これが昔の、ビートルズ本来の音。僕はエレクトリック楽器が好きじゃない。もともとビートルズは、こういう普通の男子よりちょっとましっていう感じの路線だった。

And Your Bird Can Sing
これ嫌い。あまりにも意外性がない。全然ビートルズの曲らしくない。

Dr. Robert
これは良い。12小節のビートで、一つひとつの小節が実に巧妙。ただ、僕の好みではないけど。

I Want To Tell You
ビートルズの標準以下だけど、この曲がアルバムのつなぎの役目を果たしている。

Got To Get You Into My Life
伴奏はジャズ。そして、これが英国のジャズメンはスウィングが出来ないことを証明している。ポールは、ミュージシャン達がプレイするジャズよりも上手く歌っており、このことがジャズとポップは全然別物だという一般論を無意味なものにしている。ポールはリトル・リチャードのよう。事実、これがアルバムの中で一番古いトラックだ。

Tomorrow Never Knows
このクレイジーな音を聴いてくれ!ディスコで流行るに違いない。これを演ってる時に、奴らがジョージ・マーティンをトーテムポールに縛り付けていたことは想像に難くない。

総評
ビートルズのLPを全部通して聴いたのはこれが初めてだけど、良い曲が入ってるのは『Rubber Soul』の方だと言わざるを得ない。
「I'm Only Sleeping」が傑出している。「Good Day Sunshine」がその次。それと「Here, There and Everywhere」も好き。でも、それ以外についての厳しいことは言いたくない。
バランスとレコーディング・テクニックは、これまでになく良いものになってはいる。

■■引用ここまで■■


ビートルズの『Revolver』がイギリスでリリースされたのは、1966年8月5日。
レイ先生はその直後にこのレビューを書いているわけですから、ということは、彼はこの時、22歳になりたてのほんの若造であって、そういう若気の至りというか、小生意気な発言が目につきます。

もっとも、考えてみれば、キンクスだってこの当時には、7月に「Sunny Afternoon」をチャートの1位に送りこんだりして、人気の面でも売上的にも、まだまだビートルズのライバルグループであったわけで、だからそういう立場からは、ここでそのライバルを大絶賛というわけには、当然ながらいかなかったのかも知れませんね。

ただ、貶すところは貶しながらも、認めるところはきちんと認めていたりして、恐らくこの当時、クソ生意気で鼻持ちならない小僧だったであろう若かりし頃のレイ先生にしては、意外やまともなレビューになっているなという感じはします。

全体を聴き終わった後に、やっぱり『Rubber Soul』の方が良い、と言ってしまう先生ですが、でもこのレビューが紹介されているDangerous Mindsサイトを、下のコメント欄まで読んで行くと
“レイは何年か前ラジオに出て「Tomorrow Never Knows」をかけながら、『Revolver』はビートルズのベストアルバムと言っていた”
という書き込みがあったりして笑えます。
まあ、当時と今とでは、ビートルズとキンクスの置かれた立場も異なりますからね。聴こえてくる音も自ずから異なるのでしょう。

さて、肝心の曲目解説ですけれども…
「I'm Only Sleeping」を大絶賛というのは、これはちょっとどうなんでしょうね? 今となって、このアルバムにおけるこの曲を、これほどまでに持ち上げる評論家がいるでしょうか?
やはり先生は、後に「お昼寝ソング」の大家となられる方だけに、この曲の「俺はただ寝ていたいだけ」という内容に、ある種のシンパシーを感じたのかも知れません。
逆に「Yellow Submarine」のコテンパンぶりというのも、これはあまりに一刀両断過ぎやしないかという気はします。
あと「Tomorrow Never Knows」の、あの斬新なサウンドにも、何とも淡白なコメントしか残していないのが意外であります。

それと「For No One」は、これが評論されてないのはどうしたことか。
論ずるにも値しないとでも思ったか、或いは単に忘れただけなのか、まあ恐らく後者だとは思いますが、これは個人的に大好きな曲なので、是非ともレイ先生の評価を聞いてみたかったところです。


 
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コメント
これはまた興味深いものが発掘されましたね! しかし、ミュージシャンがまるで雑誌記者のようにアルバムをレビューしていくなんて、当時は普通だったんでしょうか? 誰々の新作についてちょっと言ったりってのはあるでしょうが…。

Tomorrow Never Knowsのコメントは、シェル・タルミーへのあてつけもちょっとあるんですかね? それはともかく、この30年後にはディスコを席巻したケミカル・ブラザーズがTomorrow Never Knowsを開演前のライヴ会場でかけていたり、意識した曲を作っていたところを見るに、リズムに関するセンスの鋭さはさすがだなぁと思いました。
| いたち野郎 | 2013/10/27 1:56 AM |
いたち野郎さん

>ミュージシャンがまるで雑誌記者のようにアルバムをレビューしていく

これが普通かどうかは分からないけど、レノンとかレイ先生みたいな皮肉屋が、日常的にこれをやっていたら、論評されたアルバムの売れ行きが伸び悩みそうです。

シェル・タルミーへの当て付けは思い付きませんでしたが、言われてみればなるほどですね。
それと、ケミカル・ブラザーズについては、僕はあまり知識がないのですが、Tomorrow Never Knowsの現代版みたいな曲がありますね。確かにロックとディスコの融合ですね。
そうした意味では、レイ先生も30年後を予感していたのかも知れません。
| Pandaboy | 2013/10/27 10:47 AM |
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