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オリジナル・キンクス再結成?今度はどうなる…
レイ・デイヴィスが9月23日のBBCの番組に出たみたいで、そこでオリジナル・キンクスの再結成に前向きな発言があったというようなことを、BBCテレグラフニュー・ミュージカル・エクスプレスのホームページが取り上げている。

キンクスの再結成話は、最近では2006年の10月頃に出ていて、この時は単なる「再結成」であって、だからメンバーもジム・ロッドフォードとかイアン・ギボンズになるのかな?とか思っていたのだけれど、結局この話は流れてしまった。
次に出たのが2007年の11月で、これはオリジナル・メンバーでの再結成と言うもので、期待半分・不安半分で待っていたのに、これも同じく実現せずに終わった。
直近が今年の1月2日の「NME」の記事で、これはもう即座に!と言う感じ(1月8日のNMEの記事)で、デイヴに否定されてしまっていた。

なんだかキンクスの再結成話って、年中行事みたいになってますが、それでも噂にのぼる頻度というか周期が、このところ短くなってきているので、ひょっとしたらひょっとして…

と言うタイミングで、今回のこの記事であります。

ただし、レイも認めているように、実現するかどうかはデイヴ次第のようで(病気のこともあるしね)、どうなんだろう、実現するかなぁ?
僕のつたない英語でも、レイの発言は「再結成するよ」じゃなくて「再結成することも出来るよ」程度に思えるし、まあ、話半分で聞いておくことにしましょう。

ただ、改めて凄いなあと思うのは、60年代イギリスの所謂4大バンドの中で、オリジナル・メンバーが全員生きているのって、キンクスだけなんですよね。
だから、オリジナル・メンバーでの再結成を期待できる唯一の60'sバンドともいえるわけで、何と言うか、メインストリームからちょっと離れて活動してきたのが、意外な幸福をもたらした訳ですね。
喜ばしい限りです。


注)頑迷な1ファンとして言わせてもらえば、キンクスは未だかつて一度も「解散した」とは発表していないはず。だから、一連の報道も「再結成」ではなくて「活動再開」と書いてもらいたいものだと常々思っているものであります。


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| Around The Kinks | 17:15 | comments(0) | - | pookmark |
夏の名残り
どういう訳か年々寒がりになりつつあるので、冬はとにかく大嫌い。その反動で夏が大好きになってきている。
冬は沢山着込めば暖かいけど、夏は裸になっても暑いじゃないか、と言う人もいて、まあそれは確かにそうかもしれないけれど、夏と冬とを比べたら僕は夏のほうが断然好きだ。

冬は何だか人に元気がない。
背中丸めて、トボトボと歩いては、時々手のひらにハーッとか息を吹きかけたり、思い出したように両手を交差させて自分で自分の二の腕のあたりをさすってみたり。
電車に乗ればゴホゴホと咳をする人がそこいらじゅうにいて、人ごみにもいたたまれず、そうかと思うと風邪は流行るは、インフルエンザは流行るは、餅を喉に詰まらせるは…と、総じてあんまり良いイメージがない。

そこにいくと夏は人が元気で良い。
暑い暑いと言いながら、どこか暑さを楽しんでいる。
全体的にバカンス気分が漂う上に、お祭りやスポーツで更に盛り上がるし、イベントはあるし、ビールは美味いし、水着の季節だし…で、まあ悪いこともちょっと位あるかもしれないけど、それでも冬と比べたら楽しいことこの上ない。

と言う考え方をもつ身としては、夏がかなり遠のいてきたこの季節ともなると、少しでも気温の高い日を見つけては、ほら、やっぱり夏は終わってないんだ!と自分に言い聞かせる毎日が続いている。


少々こじつけがましくなるけれども、1967年の「サマー・オブ・ラブ」の只中にデビューしたドアーズにとって、三作目のアルバム『太陽を待ちながら(Waiting for the Sun)』は、ちょうど真夏と冬との端境期にある作品と言えなくもない。

キンクス・ファンにとっては、オープニングの『Hello, I Love You』が『All Day and All of the Night』のパクリじゃないか、と言う一点のみで有名なアルバムだけれども、ドアーズというバンドの歴史を見れば、このアルバムの重要性はそんなに単純なものではない。

自らを“蜥蜴の王”と称したジム・モリソンは、バンド名を冠したファーストとそれに続く『幻の世界』の2枚のアルバムで、それまでのロックの常識を覆す、狂乱ともいえるほどの異様なパフォーマンスを繰り広げるけれども、逆に4作目以降となるとポップに走ったり、ブルースに根付いたりして実にバランスの良いスマートな作品を創り出すことになる。
それはもちろん、バンドのもう一人のコンポーザーであるロビー・クリーガーの方向性でもあったわけだが、その方向性とは、取りも直さず時代の要求だったに違いない。
やがて、時代に取り残されたかのようなモリソンは、パリに渡って客死してしまう。
ただし、それはまだ後のお話。

さて、これ「以前」とも、これ「以降」とも異なる雰囲気を持つ、このサード・アルバム。
それまでの路線を色濃く残す『The Unknown Soldier』『My Wild Love 』『Five to One』、スイート&ポップな『Hello, I Love You』『Wintertime Love』、そして穏やかながらもこのバンドにしか表現できない凄みを見せる『Summer's Almost Gone』『Yes, the River Knows』。

熱狂の夏は、もう過ぎ去ってしまったけれど、その輝きが失われることはないんだと語りかけるような佇まい。ドアーズが残したこの一枚は、夏の名残りのような美しいアルバムです。


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| Heavy Rotation | 19:10 | comments(0) | - | pookmark |
秋分の日のT.REX
ハングリーだからこそ生まれた名盤というのが存在するのならば、満ち足りたからこそ生まれた名盤と言うのも存在するはずである。

ビートルズであれば言うまでもなく『サージェント・ペッパー』あたり、キンクスは活動期間が長いから二つ挙げると『サムシング・エルス』とか『ギブ・ザ・ピープル』あたりかな? 人気も充分、金にも困らず、プライベートも充実といった時期に作られた作品には、追い詰められて創った物にはない余裕があって、ヒリヒリとした緊張感には欠けるかもしれないけれど、これはこれで悪くないものである。


ところが稀に、ハングリーと満足感が共存するアルバムというのがあって、T.REXで言えばこの『FUTURISTIC DRAGON』がそれにあたるんじゃないかなぁ、と勝手に思っている。

ティラノザウルス・レックスとしてアンダーグランドな活動を約3年間行ったマーク・ボランは、「金を得るため」と称してELECTRIC WARRIORに変身し、T.REX名義でポップなブギーを武器に時代の寵児となるのだけれど、多分これは彼が本当にやりたいことではなかったのだ。
1973年に『GREAT HITS』を出して前期T.REXにケリをつけた彼は、これまでの作風とはガラリと変えた『ズィンクアロイと朝焼けの仮面ライダー』を出すけれども、恐らくこの『ズィンクアロイ』以降の作品こそが、ボランの本来やりたかった音楽であろうことは、その「独りよがり」とも「ミュージシャンズ・エゴ」とも称されるメロディーを聴けば明らかだ。
そしてその辺から彼の人気の下降が始まるのである。

人気の低迷、アメリカ進出の失敗といったネガティブな要素。反面プライベートでは、グロリア・ジョーンズとの恋愛と子供の誕生、テレビパーソナリティーとしての露出と言ったポジティブな要素。この二つの相反する局面の只中にこの『銀河系よりの使者(FUTURISTIC DRAGON)』は創られた。

そうした先入観で聴くからかどうか、T.REXとして絶頂期をとうに過ぎたこのアルバムこそが、ハングリーと満足感が共存する、たぐい稀な魅力に満ちた一枚に思えるのである。
ジミヘン風のギターから始まる混沌とした導入部から、いきなりポップに変化する前半の流れや、思い切りキュートな『All Alone』、ハードロックの『Calling All Destroyer』、タイトル通りドリーミーで甘酸っぱい『Dreamy Lady』など、往年の爆発力とは異なった余裕のサウンドが満載のこのアルバム。個人的にはT.REXのベスト・アルバムであって、T.REXファンの皆さんの評価も高いようだけれども、やはり『Electric Warrior』や『The Slider』あたりと比べられてしまうからなのだろうか、一般的にはほとんど無視されることの多い一枚である。
ここはひとつ、世間の評価を抜きにして、一度聴いてみることをお薦めします。


奇しくも今日は9月23日で、日本では秋分の日だけれど、マーク・ボランの誕生日は1週間後の9月30日、1週間前の9月16日が命日である。今日はちょうどその真ん中の日に当たるわけだ。
別に意識しているわけではないのだけれども、不思議とこの時期にはT.REXを聴きたくなります。

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| Heavy Rotation | 18:18 | comments(0) | - | pookmark |
Come Dancing ミュージカルって?
なんかまたデイヴィス先生の演劇の虫がうずき始めちゃったみたいですね。

「Come Dancingミュージカル」ロイヤル・ストラトフォード・イースト劇場(Theatre Royal Stratford East)で11月まで開演中だそうです。

今年初めくらいにあったオリジナル・キンクスの再結成話って、結局どこにいちゃったんでしょうね?

「Come Dancingミュージカル」の詳細はここで。

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| Around The Kinks | 11:14 | comments(0) | - | pookmark |
追悼リック・ライト
リック・ライトの死去を新聞の訃報欄で知った。

2005年の「LIVE8」では、ロジャー・ウォーターズがフロイドのメンバーと歴史的な共演を果たしたというので、バンドのこれからに期待が集まっていた矢先だった。

フロイドのサウンドに貢献していないということで、一度はウォーターズからクビにされたリック・ライトだったけれども、その後呼び戻されたのは、そのサウンドがグループに必要不可欠のものだったからだろう。

リック・ウェイクマンやキース・エマーソンのようなプログレのスタープレイヤーと較べたら、いつも「ピンク・フロイド」と言う金看板の陰に隠れて、目立たない存在だったかも知れないけど、あの独特なフワフワとしたサウンドは、彼独自のものであって、フロイドには欠かせない重要な要員だった。

リック・ライト氏のご冥福をお祈りします。

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| Something Else | 23:26 | comments(0) | - | pookmark |
村の緑を守る会
『All day and All of the Night』だったり『I'm not like everybody else』だったりがCMに使われているから、そのうち『Village Green Preservation Society』はecoソングだ!と言うことになっちゃって「ストップ・ザ・温暖化」か何かのキャンペーンCMに使われることになったらどうしよう。

そうなったら、僕はキンクスのファンを辞めます。

と言うようなことはありませんが、僕は「チーム・マイナス 6%」だの「CO2削減」だのという国を挙げての大騒ぎが、そもそも全く気に入らない。
ニュースやCMが大きな声で「温暖化、温暖化」と連呼すればするほど、胡散臭さは拭い難いものになってゆく。

基本的に僕は大声を出す奴を信用しないことにしているのだ。

さて1968年の発表当時、その『Village Green Preservation Society』の作者であるレイ・デイヴィスは、本当に「村の緑を守ろう!」なんてことを考えていたんだろうか?
僕はどうもこれは、彼一流のヒネクレ根性から生まれた曲に違いないと睨んでいる。

キンクスに関する伝記の類を読んでいると、デイヴィス兄弟の破滅的としか言いようのない「ねじれた」性格に、深くため息をつきたくなる場面が多数出てくる。最初のアメリカツアー中に、現地のミュージシャンズ・ユニオンから締め出されたなんていうのも、そんな性格が災いした結果だと思うけれども、とにかく世の中を皮肉と冗談で生きているとしか思えないような、性格破綻者並の振る舞いが当時のデイヴィス兄弟の特徴だ。

そんなねじれた性格の人達が、ストーンズの『Jumpin' Jack Flash』やクリームの『Sunshine of Your Love』といった革新的なロック・ミュージックを目の当たりにして思い立つことといえば、恐らく「奴らが目新しいことをやるんなら、俺たちは一丁、古臭いものを守るって言ってみるか?」だったんじゃないだろうか。
キンクスが例えば緑地保存のチャリティー・イベントに出たなんて話は後にも先にも聞いたことがないし、リリースしたその時ですら、「村の緑を守ろう!」なんて、これっぽっちも考えていたとは思えない。

もちろんこれは僕の想像の域を出ないけれども、何しろおかげで極上の名盤が出来たことだけは間違いがない。
僕は決して誇張でも何でもなくて、今でも3日に1度はこのアルバムを聴いている。
「あなたのストレス解消法は?」と聞かれたら「ビレッジ・グリーンのアルバムを聴くことです」と答えかねないくらい、僕はこのアルバムに救われている。

願わくばこのアルバムが、変なキャンペーンのプロモーションなんかに利用されませんようにと祈るばかりだ。

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| Something Else | 18:16 | comments(0) | - | pookmark |
THE KIDS ARE ALRIGHT

9月に入っていよいよWHOモードが高まっている。
7月の前売り発売当時、色々とバタバタしていたこともあって、来日を知ったのが発売直前。ネットのプレ予約はとっくに終わってしまっていたので、当日の朝、電話とネットを繋ぎまくってようやく武道館2階のA席を手にした始末。
あ〜あ、これってステージ裏だよ。ピートもロジャーも後姿しか見えねーよ!と嘆きつつも、WHOと同じ空間を共有できる嬉しさは当然ながらある。
何と言っても、生きて動いているWHOが観れるのだ。

ロックは聴くものでなく体験するものだと教えてくれたのは、この「THE KIDS ARE ALRIGHT」のビデオである。
ギターを叩きつけてアンプを爆発させるピート。ゴールドディスクをマシンガンで打ち抜くジョン。ドラムキットをバラバラに蹴散らすキース。いかにもロックスター然として美しいロジャー。
このビデオにはTHE WHOというバンドのみならず、ロックというジャンル、或いはライフスタイルを構成するもの全てが詰まっている。
それはつまり、人間の本能を刺激するハードなるビートや、頭脳よりも五感に迫るメロディであると共に、世の中のすべてを笑い飛ばすかの如き不遜な精神、企まざるユーモア、アーティストの自我、野性、暴力性といった、音楽である以前の、ロックの基盤となるものも含めた全てという意味である。
恐らくこれを見る行為は「鑑賞」でなくて「体験」に違いない。これを見て人生が変わったという人も少なからずいるはずだ。
ロックファンを自認する全ての人たち必見の映像であり、はっきり言ってこれを見て興奮できない人はもうロックなんて聴かなくていいです。というくらい凄いビデオなのである。

もう20年以上前に、14,800円という今では信じられない価格で買ってから、何度デッキに入れたか分からない。
このところノイズも多くなってきて、トラッキング調節なしでは見られないくらいの代物になってしまっている。最近では完全版のDVDも出ているのでこれを買おうとも思うのだけれど、それが手に入ったところでこのビデオは捨てられない。

一説には最近のDVDは日本語訳がダメなのだそうである。

Q「ウッドストックは何を変えたと思う?」
ピート「あれは僕を変えた。僕はそれを憎んだ」
Q「あなたはもはや60年代初頭の絶望した若者ではなくなった」
ピート「年老いたカスさ、腐っちゃいないがね!」

ピートのこのいちいち切れのある台詞が、新訳ではいまいち冴えないそうである。
これらの台詞をあの映像と共に見られないなら、それは大いなるマイナスというべきじゃないでしょうか。
コロンビア版の完全復刻をここに熱望するものであります。

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| Around The Kinks | 19:07 | comments(1) | - | pookmark |
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