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ルックスの功罪

 先日、いつものようにGoogleで、KINKSをキーワードにして、色々なサイトやブログを見て回ってたら「キンクスが売れなかったのは、ルックスが悪かったからに違いない」という内容のコメントを見つけて、思わず苦笑してしまった。

僕なんかに言わせると、キンクスのルックスはあれ以外には考えらないんだけど、世間一般の基準では、あの人達って結構ブサイクな部類に入るのでしょうか?

何だか複雑な思いがします…。


でもしかし、仮にキンクスが世間的にブサイクだと思われていたとしても、僕はやっぱりそれ以上であって欲しかったとは思わない。
だって、レイ・ディヴイスはあの顔だから、すっとぼけた歌が似合うのであって、仮にレイの顔がデビッド・ ボウイーみたいだったら、所詮キンクスはキンキー・サウンド止まりのバンドで終わってたんじゃないかしら? と勝手に思い込んでいるからです。


ピート・タウンジェントはあの大きな鼻が子供の頃からのコンプレックスで、結果として、それが彼をロックに向かわせる原動力になったというから、意外とレイ・ディヴイスも前歯の間があんなにスキッ歯じゃなかったら、今のキンクスとは違う人生を生きていたのかも知れません。

何しろ、レイは最初のアメリカ・プロモーションの時に、スキッ歯じゃアイドルになれないから矯正するように、という命令を断固拒否してプロモーターの顰蹙を買い、こういう生意気な態度が諸々災いして、キンクスは60年代のアメリカでは活動が出来なくなってしまうわけで、だから、キンクスがこの時代をロンドンのローカルバンドとして生きざるを得なかった遠因には、レイのすきっ歯があるに違いないのです。

まさに「たかが歯並び、されど歯並び」といった感じですね。


さて、キンクスのメンバーのルックスですが、デイヴ・デイヴィスはいかにも生意気そうだし、ピート・クエイフは世渡り上手そう、ミック・エイヴォリーは素朴なお人好しという感じで、それはそれぞれの実際のキャラクターにも当てはまるような気がします。

どうでもいい話なんですけど、僕はお笑いのチュートリアルという人達が、どうにも面白くなくて、多分それは二枚目のほうがボケで、そうじゃないほうがツッコミという、見た目の違和感から来るものなのだと思います。
イケメンの彼があの顔で、エロい妄想の話なんかしても、そりゃあ感情移入できないですもん。
これが逆だったら、すんなり笑えると思うんですけどね。

「人は見た目が9割」とは良く言ったものです。


それで最期に、レイ・デイヴィスの顔はどうなんだ? と改めて考えてみると、レイの顔ってなんだろう? 知的でもあり、間抜けそうでもあり、かっこ良くもあり、かっこ悪くもあり、何だか得体の知れない顔だなあ。

でもやっぱり、キンクスの音楽には、あの顔しかマッチしないんだなあ…。


そうすると、冒頭の「キンクスが売れなかったのは、ルックスが悪かったからに違いない」というコメント氏の意見は、全く的を得ていたということになるんじゃないか?


あれ? 最初考えてたのとは全然逆の結論になっちゃったけど…。


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| Something Else | 20:45 | comments(12) | - | pookmark |
『ヴィクトリア』考



いつもキンクスの『ヴィクトリア』を聴いていて、変な歌だなぁ!と感じるのは、100年以上前の女王を讃える曲を、「ロック・バンド」という、極めて現代的な表現者が歌うことの奇妙さから来ているに違いない。

例えばヘビメタ方面では、中世の魔女とか専制君主が曲のテーマとして取り上げられたりしているけれども、それには別に違和感を感じないのは、多分、これが一種のファンタジーというか絵空事みたいなものであって、そこに歴史の匂いを感じることがないからなんでしょうね。

でもヴィクトリアはそうじゃない。
なにしろ社会科の教科書にだって出てくる、リアルな歴史上の人物なんですから。

知っての通り、文学には昔の事件とか人物を扱う「歴史小説」という分野があるわけで、してみると『ヴィクトリア』は、さしずめ「歴史ロック」ということになる。

「歴史ロック」…。
後にも先にも誰も続かない不毛なジャンルではあるけれども、とにかくキンクスはそれをやった。
つまりは先駆者である。

あんまり評価はされていないけど。


それにしても『ヴィクトリア』、なんと言っても歌詞がすごい。

 僕は愛するこの国に生まれた
 何てラッキーなんだろう
 貧しいけれど、僕は自由だ
 大人になったら僕は戦う
 この国のために命を賭けるのだ
 帝国の陽が沈むことはない
 ヴィクトリア、ヴィクトリア…

軽快なメロディに乗って歌われるので、余り感じないけど、まじめに読むとかなりヘヴィな歌詞であります。

まあ、レイ・デイヴィスも別にこういう思想の持ち主というわけではなくて、『アーサー』の物語を書く上でのひとつのエピソードとして歌っているのでしょうが、でもこれ、日本に置き換えると結構大変なことになりそうです。

時代的に見てヴィクトリアに対するのは明治天皇とか言うことになりますよね。
明治天皇をタイトルにして、歌詞が「吾が愛する国土の為にぞ我は死に行かむ!」

って、おい、こりゃあ完全に軍歌だよ、軍歌!
こんなの歌うバンドがあったら
「右翼だ!右翼ロックバンドだ!」ってことになって、たちまち白眼視されること必死でしょう。
現代の日本では「愛国心」とかいう言葉は、何故だかあまり大きな声で言ってはいけないことになっていますからね。

文化の違いと言ってしまえばそれまでですが、このことひとつとっても、色々な考え方を柔軟に幅広く受け止める、懐の広さのようなものを、日本よりもイギリスに感じる次第です。


話は全然逸れますが「ジェスロ・タル」って、僕はロック・バンドの名前にしか聞こえないんだけれども、実は18世紀の農学者の名前なんですってね。
活躍した時代とその業績からみて、日本で言えば「二宮尊徳」という感じでしょうか?

でも、どう考えても「二宮尊徳」、或いは「金次郎」ではロック・バンドの名前になるわけがない。

もちろん、言語の優劣を言っているのではなく、単純にリズムとか発音の響きだけで比べた場合ですが、やっぱり英語ってロックの文脈に非常に乗りやすい言語だなと感じます。

さっきの文化的な許容範囲の広さと考え合わせると、やはりイギリスにはロックを生み、育んだ、それなりの根拠があるんだよなあ思い、ますます羨ましくなるのであります。


なんか、話はヴィクトリアとは全然別のところに行っちゃいましたけど…。


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| Around The Kinks | 00:05 | comments(10) | - | pookmark |
レイのアルバム最新価格情報

レイ・デイヴィスの新譜『Kinks Choral Collection』が、今見たらHMVで一般2,510円、オンライン会員特価2,309円、2枚以上買うと適用のマルチバイ特価で、なんと1,883円になってました。

つい最近までのほぼ半値以下です。

とりあえず僕は、CDでは持っていなかった『Return To Waterloo』と『Storyteller』と組み合わせて、ソッコーで注文しちゃいました。
貯めてたポイントも端数に使ったので、3枚で¥4,000也。

これって、発売当初の『Choral Collection』の1枚価格と同じくらいじゃないですか。

HMVのサイトには「現在入手困難」とか書かれてて、無事に手に入るのか? と、アーティスト名のところに「Ray Davies (Trumpet) 」とか書かれてて、あるいは別のトランペッターのアルバムが届いちゃうんじゃないか? というのが、今のところの懸念事項なのですが…。

| Around The Kinks | 00:02 | comments(1) | - | pookmark |
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