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Get Back To Hold Our Hand

1966年にビートルズが来日した当時の、国内のメディアに発表された様々な人達の文章をまとめて読むと、当時の大人達のあまりの無理解ぶりに、大いに気分が悪くもなるのだけれど、同時にビートルズが当時の若者たちに何故ああも支持されたのかが分かるような気がします。

この類の評論集に登場する“大人”達は、大概が作家であるとか評論家といった、いわば知識人と呼ばれる階層なのだけれども、彼らは一様にビートルズとそれに熱狂する若者たちを馬鹿にしていて(わざとらしくペートルズなどと呼び、「エレキがなければ何にもできない」「ギャーギャー叫んでいるだけ」などと揶揄していた。「イエスタディ」も「ノルウェーの森」も「ミッシェル」も「ガール」も「イン・マイ・ライフ」も、この当時すでに発表されていたにもかかわらずである。間違いなく彼らの音をきちんと聴いた上での論調ではない)、そして馬鹿にする一方で、哀れなほどに恐れてもいました。

おそらく、彼らには理解できなかったに違いありません。ビートルズの音楽も、何故に若者たちがこの音楽に熱狂するのかも。

この世の中に、正体の分からないものほど恐ろしいことは無いのです。
正体不明の熱狂は、当時の大人達にとって、どれほどの脅威であったことでしょう。
しかしながら、彼らは分からないものを理解しようとせず、頭ごなしにくだらないと決め付けてしまった。
当時の若者がビートルズに熱中した背景には、こうしたろくでもない大人(ぶった人達)への反発が、少なからずあったはずであって、だから、ビートルズなど聴くなといっていた大人達は、何のことはない、実は子供たちを、ビートルズに向かわせる手伝いをしていたようなものなのです。


それにしても、当時の資料を読めば読むほど、この頃のビートルズは反逆のシンボルだった(或いは、そのように奉りあげられていた)ことがわかります。
今では考えられないことであります。


最近では音楽や英語の教科書にまで載るようになってしまったビートルズです。
解散して以来のビートルズは、大人が認めるれっきとした権威となってしまった感さえあります。

ビートルズが今のように、文科省も認める優良バンドになったのがいつからなのかは分かりませんが、僕に関して言うならば、中学生の時にはもうビートルズの優等生臭さが鼻について、聴く気にならなかった記憶があるから、そうしてみるとビートルズは1970年代の後半には、すでに子供達のものではなくなっていたことになります。
大人達がわめき散らしたあの来日から、10年経つか経たない時代の話です。

結果として僕達は、ビートルズのアンチとしてのストーンズやフーに走ったのだけれど、しかし、今思えば、もちろんビートルズは文科省御用達の優等生バンドなんかじゃありませんでした。
彼らの曲を聴けば聴くほど、彼らのことを知れば知るほど、ストーンズやフー並の、いやそれ以上の不良バンドだったことが分かってきます。

ミック・ジャガーがロンドンの経済学校に通っている頃、リバプールの札付きの不良率いるこのバンドは、ハンブルクで酔っ払いの船乗り相手にロックン・ロールを演っていたのです。


さて、今の子供達が、ビートルズをどんな風に見ているのかは分からないのですが、音楽の時間や英語の時間に習ったりするということから察するに、状況は僕達の子供だった頃と大差ないか、それよりももっとひどいものになっているんじゃないかと危惧しています。
「イエスタディ」や「ノルウェーの森」だけが一人歩きをして、「トゥモロー・ネバー・ノウズ」や「ヘルター・スケルター」のような曲は、耳に入らないような仕組みになっているのかも知れません。

60年代の大人達が激しい曲に目くじらを立てて、美しい曲を無視したのとは逆の現象が70年代以降は起きているという訳です。
彼らのラジカルな曲や反社会的な言動が取り上げられる機会は、現在に至るも決して多いとは言えず、そして、それはもちろん正しいことであるはずがありません。

「イエスタディ」や「エリナー・リグビー」を聴くのであれば、同じように「トゥモロー・ネバー・ノウズ」を聴かなければならないはずだし、「愛こそはすべて」や「ペニー・レイン」を聴くのであれば同じように「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を聴かなければならない。「ヘイ・ジュード」や「レット・イット・ビー」を聴くのであれば「ヤー・ブルース」や「ヘルター・スケルター」や「レボリューション 9」を避けてはいけない。
勲章をもらったことを話すのであれば、ジョンが後にそれをつき返したことも語られなければならない。マリファナやLSDを常習していたことも、インドのカルト宗教に狂ったことも、もちろん4人が憎しみ合いの果てに解散したこともです。

特にここ日本では、ビートルズは常に「ラブ&ピース」という一面でだけ語られてきたような気がします。
今回の『ザ・ビートルズ・ボックス』がバカ売れだというニュースに接して、このような偏ったビートルズ評価が、ついに収束することを願うばかりです。


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| Something Else | 17:30 | comments(9) | - | pookmark |
思い込みの空回り

この前、エレベーターに乗っていたら、一組の夫婦と、そこの家のお婆ちゃんらしき3人連れが乗り込んで来たんだけれども、彼らの会話を聞くともなく聞いていると、その旦那のカツゼツが、もう恐ろしいくらい悪いんですね。

あらぁー、この人これじゃあ会社勤めもままならないよねぇと、いやぁ、もうそれくらい空前絶後に発音が悪かったもので、本当に、本当に余計なお世話なんだけど、僕はなんとも言えず暗澹たる気持ちになって、一瞬その旦那の日常生活にまで、色んな思いを巡らせたわけです。

ところが、さすが夫婦は息の合ったもので、奥さんの方はフンフンと頷きながら、旦那の話を聞いてるんです。
ややあって、今度は奥さんの方が話し始めると、この人のカツゼツがまた悪い。
旦那さんと同じに、何を言っているのか分からない。
あらら?と見るや、お婆ちゃんがこれまた聞き取り辛い発音で二人の会話に割って入って…。


と、
そこまで来て、やっと僕は気づいたのです。
この人達が話しているのは日本語じゃないや!

よく見りゃ、3人中国の人だよ。
そう思って聞いたら、カツゼツなんかちっとも悪かないよ。
流暢な中国語で話してらあ!


次のは人からの又聞きですけど…。

ある人が仕出しのお弁当を食べていた時のこと。
そこに付いていたデザートのプリンが、この世のものとは思えないくらい激しくマズい。

こりゃとても食えないや、と思ってスプーンを置き、ふと見ると、同僚がさも美味そうにこのプリンを食べている。

「おまっ!そんな不味いもん、よく食えるな!」
「えー?美味しいじゃない、この茶碗蒸し」


えーと、まあ今回は、何事も先入観で判断してはいけないよ、という他愛の無いお話でありまして、キンクス関連期待していた方にはどうもスイマセンです。


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| Complicated Life | 19:37 | comments(8) | - | pookmark |
なんかレイのベスト盤が出るみたいです

レイ・デイヴィス初の(?)ベスト盤リリースだそうです。

しかし、レイって、新作と旧作の入り混じった変則的な『Storyteller』と、この前出たコーラス・コレクションはセルフ・カヴァーなので別として、純粋なオリジナル・アルバムって2枚しか出してないですね。
だったらベストなんて買わずに、オリジナル2枚を購入したとしても、金銭的にはさほど違いは無いように思えますが、このリリースにはどういった大人の事情があるのでしょうか?

収録曲は以下の通り。

1. After The Fall
2. Vietnam Cowboys
3. Next Door Neighbour
4. Working Man's Cafe
5. You're Asking Me
6. The Tourist
7. Things Are Gonna Change (The Morning After)
8. One More Time
9. No One Listen
10. Thanksgiving Day
11. In A Moment
12. Imaginary Man
13. London Song
14. The Getaway (Lonesome Train) 
15. Storyteller
16. Yours truly, confused

こうしてみますと、全16曲のうち、ファーストの『Other People's Lives』からが6曲、セカンドの『Working Man's Cafe』からが7曲。

で、残りの3曲が『The Tourist』(アメリカ盤は『Thanksgiving Day』になるのかな?)というEPにしか入っていない、割とレアなトラックということになります。

ここで言う3曲とは「London Song」「Storyteller」「Yours truly, confused」のことですけれども、ご存知のように「London Song」と「Storyteller」は変則アルバム『Storyteller』にて初期ヴァージョンが発表済み。
更に「London Song」はスタジオでの完成されたテイクが『Other People's Lives』にボーナスとして入っていたから、若干価値は下がる。

となると、今のところEPを手にしないことには聴くことのできない曲は「Yours truly, confused」1曲のみ。

そして、僕は『The Tourist』も『Thanksgiving Day』も、どちらのEPも持っていない。

さて、うーむ困った。
これは買いなんでしょうかねぇ?

ちなみにアルバムタイトルは『Collected 』。
リリースは10月20日頃のようです。


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| Around The Kinks | 20:30 | comments(8) | - | pookmark |
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