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イングリッシュ・フレーバーが香るわけ

以前にもチラッと書いたように、レイ・デイヴィスの新作は、色々なミュージシャンとのデュエット・アルバムになるみたいです。

今のところ相方として名前が挙がっているのは、まずブルース・スプリングスティーンとジョン・ボン・ジョヴィだそうで…

え〜マジかよ〜ッ!
という感じもありますが、スプリングスティーンとは『Bettre Thing』のセルフ・カバーを、ボン・ジョヴィとは『Celluloid Heroes』を、すでにレコーディングし終えているんだとか。

イヤー、どうなるんだろう?
スプリングスティーンにしろボン・ジョヴィにしろ、レイとはあまりにも異質な人のように思えるけどねぇ。
まあ、奇妙な化学反応でも起こって、奇跡の名盤が生まれないとは限らないけれども…。

で、参加アーティストとして他に名前が挙がっているのは、元ボックス・トップス→ビッグ・スターのアレックス・チルトンと、「オルタナティヴ・カントリー界の女王」ことルシンダ・ウィリアムスということで、よくよく考えると、彼らはみんなアメリカのシンガーばかりなんですね。
僕が彼らのことを一見して、レイとは「異質な人たち」と感じてしまったのは、実は意外とそんな単純なところに原因があるのかも知れません。
まあ、逆に言えば、そこにはレイ・デイヴィスの「極めてイギリス的な人物」というイメージが、実に大きく存在しているわけなんですけどね。


そこで振り返ってみると、僕たちはキンクスを常に意識的に「イギリスのバンド」として語ることが多いけれども、じゃあ、どうして彼らは、他の英国のロック・バンドと比べても、ひと際イギリス臭さに満ちているんでしょうか?

かつてデイヴ・デイヴィスは「それは僕たちが大家族の中で育ったからだ」というニュアンスのことを言ったことがあります。95年の来日時のインタビューですけれども。
デイヴ曰く「子供の頃、ピアノの前に集まってみんなで歌った思い出とか、古き良きイギリスのファミリー・シチュエーションがキンクスの歌の根底にはあるんだ」とのこと。
それから「ビートルズやストーンズは、アメリカに渡ってアメリカンナイズされてしまったけど、その当時キンクスはアメリカで売れなかったから、ブリティッシュ・テイストがそのまま残ってるんだ」のようなことも語っています。

なるほど、それはそれで説得力がある。
デイヴって意外と頭良いのかもしれないなあ…。
などと感心してたら、今度はレイが最新のインタビューで、全然別の理由を語ってたので、それについてあれこれと考えを巡らせることになったのであります。

レイは「これはブルース・スプリングスティーンと一緒に歌っている時に気がついたことなんだけど」と前置きしながら、こんなことを言ったのです。
「彼と僕とは何て歌い方のアクセントが違うんだろうと思った。つまり(キンクスのサウンドがイングリッシュなのは)僕が、普段話しているアクセントと同じアクセントで歌うからなんだ」

なるほど!
ただ、恐らくですけれども、これは「歌い方」ではなくて、正しくは「歌の作り方」についてまでも含めた言及じゃないかと思います。
曲のストーリー性を重視するレイの場合、メロディーよりも歌詞のほうを先に作るのではないでしょうか。
そうすると、自然とイギリスのアクセントが音程に反映されることになり、音楽がイギリス風になる。

話はやや飛躍しますが、ここで思い出すのは童謡の「赤とんぼ」のエピソードです。
童謡の「赤とんぼ」は「アカトンボ」の「ア」にアクセントがありますよね。
でも、普段僕たちはこのようには発音しない。
ところが、山田耕筰がこの曲を作曲した当時、東京の下町では赤とんぼをこのように「ア」にアクセントを置いて発音していたということなんです。(まあ異論はあるみたいですけどね)
つまり、普段の話し言葉のアクセント或いはイントネーションというのは、これをメロディーに乗せる場合にも、非常に重要なポイントになっているわけで、だから、山田が今の時代に、現代の標準語に合わせてこの曲を作っていたら、全然違う「赤とんぼ」が出来あがっていた可能性だってある。

こうして考えてゆくと、例えばスワンプ・ロックが泥臭いのは、アメリカの南部訛りに合うようにメロディーが構成されているからだし、フレンチ・ロックがあんなに流暢なのは、フランス語のイントネーションに準じて曲が歌われるからだ、ということになってきます。

さあすると、イギリスのど真ん中、ロンドンのMUSWELL HILLに生まれたデイヴィス兄弟は、バリバリのロンドンっ子。
コックニーだって使いこなしたでしょうし、そうした伝統的なイギリス訛りが音階に反映されていないわけがない。
先のデイヴの回答と合わせれば、大体そんなところが、キンクスをイギリスの香りの濃厚に漂うロック・バンドたらしめている、大きな要因なのでしょう。

まあ、レイ・デイヴィス本人がそう言っているんだから間違いないか。


さて、話は戻って、現在制作中のレイのデュエットアルバム。
こちらは一緒に歌ってくれる皆さんとのスケジュール調整の都合なんでしょうかねえ、今年の年末か、来年初めのリリース予定なんだそうです。
まだまだ先は長いですね。


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| Something Else | 19:20 | comments(4) | - | pookmark |
第三の男に愛を込めて

前回、キンクスと「3大バンド」との接点の話を書きましたが、ひとつ重要なのを忘れてました!
ミック・エイヴォリーが、ほんの一瞬だけストーンズのドラマーだったという、例のあれです。
ミック本人は、どうやらこれを相当誇りに思っているらしく、今でも当時のことを夢見るように語るんだとか。

しかし、ミックには申し訳ないけど、これはどう見ても正式メンバーではなくて、所詮雇われドラマーですね。
まあ、資料によっては、ストーンズの一員としてマーキーに出演したというのもあるけれども、単にリハーサルに呼ばれただけというものもあって、実際はどうなのかわからない。
それでも、ごく短期間でバンドを離れたということは、結局はストーンズには不向きの人だったということでしょう。
その後のストーンズの悪行を見るにつけ、きっと心優しいミックじゃ、あの修羅場はくぐれなかっただろうなあ、と妙に納得したりします。

ずっと以前にストーンズの伝記みたいな、分厚い本を読んでいたら…
まあ、読んだと言っても立ち読みなので、それがいつごろ発売された何という本なのかは覚えてませんが、キースの談話としてこんなのがありました。

「彼(エイヴォリー)はひどかった。リズムの裏と表がわからないんだ」

えー?でもこれ本当にキースが言ったのかなあ?
初めて読んだ当時から信じられなくて、なんかこれを思い出すたびに、今だに悲しい気持ちになっちゃいます。
キンクスのオリジナル・ドラマーが、ストーンズではこんな言われようだなんて。


ところで、さっき「ストーンズに居たら修羅場が…」と書きましたけど、キンクスにはキンクスでの修羅場が彼を待ち受けていました。
例のデイヴ・デイヴィスとの確執のお話ですけれども。

デイヴィス兄弟は、当時ミックのことを徹底的に馬鹿にしていて、朝仕事で顔を合わせると、必ず「おはようドアホ!」と声をかけるんだそうです。
えー「ドアホ」が英語では何になるのか存じませんけれども、まあそのようなニュアンスでミックを呼んだそうです。
それから、初期のキンクスでは、セッションドラマーがよく使われてましたけど、セッションマンがスタジオに現れるや、せっかく組み立てた自分のドラムキットをそそくさと片付けて、所在なく帰って行くミックを、他のメンバーは指さして笑いながら見送ったそうです。

いやー、こうして書いているだけで何とも切なくなって来ちゃいましたが、そんなのが若い頃の彼の日常ですよ。
普通ならこんなバンドとっとと辞めて、ほか探しますよねえ。
よほど心根の優しい人なのか、それじゃなければスゴイ鈍感な人です。

ただ、一方では、ステージ上でデイヴの頭をシンバルで叩き割ろうとした、みたいな過激なこともやってはいますけどね。


肝心のドラムの腕前については、別に過剰に擁護しようとするわけではありませんが、でもミックのドラムを一言で形容するとなると「パワフル」という言葉が似つかわしいのかな、という気がします。
良い意味で「粗野な」ドラミングとでも言いましょうか。テクニック的な派手さは無いのかも知れないけど、とにかくパワフルで豪快。
キンクスって不思議なことに、ドラムの音量というか、リズムトラックのレベルが他より高めの気がするんですけど、これもミックのパワーと力量があっての成せる技なのではないでしょうか?
キンクス・ファンの多くが口を揃えるように、パイ後期からRCAにかけてのキンクス・サウンドの特徴は、実はミックのバタバタとしたドラムに負うところが少なからずありました。
時々オカズがもたついたとしても、そんなの気にしない気にしない。


さて、キンクスのオリジナルドラマーの座を20年にわたって守ってきたミックでしたが、80年代アリスタ以降のハード志向の音には、さすがについて行けなくなったようで、デイヴとの軋轢がピークに達したこともあり、一種の解雇という形でバンドを離れてしまいます。
ところが、この解雇劇に際しては、ミックに直接そのことを言い渡したレイ・デイヴィスが、何ともいえない断腸の思いで、この去って行く友を見送ったという話を、後にインタビューで語っています。
初めのうちはイジメの対象にしていたミックのことを、後年のレイは最良の友人として見ていたのですね。

一方のデイヴはというと、ミック脱退後の作品である『ロックンロール・シティ』のドラムに、急遽ミックを起用したりしています。
レコーディングの日に、たまたまコンク・スタジオの2階で働いていたミックに、声をかけて叩いてもらったということで、つまりもうこの頃にはそれほどわだかまりも無くなっていたということでしょう。
去年だったかに行われたインタビューでは、最近はデイヴとはとてもいい友達なんだ、と言うようなことをミック本人が話してましたっけ。


何だかえらくダラダラと、ミック・エイヴォリーについて書いてきちゃいましたが、僕好きなんです、この人のこと。
いつも日の当たる所にいるレイやデイヴだって、この人があまり日の当たらないところに甘んじて居続けてくれたからこそ、輝くことができたのです。

今さらですけど、ロック史の中でのミック・エイヴォリーという人の存在を、皆さんもう少し評価してあげてくれないかなあと、これは切に思います。
今のままでは、余りにも埋もれ過ぎなんじゃないでしょうか?


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| Around The Kinks | 23:37 | comments(2) | - | pookmark |
UK3大バンド!

昨年末に講談社から出た「ロック大図鑑 UK3大バンドのすべて」というムック本を、パラパラと立ち読みしまして…、
あ、ちなみに、ここでいう「3大バンド」とはビートルズ・ストーンズ・フーを指す訳ですが、


…などと書き始めると、
ははぁ、またまたここにキンクスが入っていないことが不服だという話ね?と、先を読まれちゃうんじゃないかと思いますが、さにあらず!

今回ばかりは、ここにキンクスが入ってなくても仕方ないよね!というお話。


だって本書は、3大バンドの詳細なアルバム紹介をメインとしつつ、人脈図というか、メンバー同士の交流関係にまで踏み込んだ、言わば横系列で見るロック図鑑。
となると、他のバンドとの交流なんか、ほとんどやって来ていないキンクスには、残念ながら出る幕がない。


「3大バンド」に関して言えば、ビートルズとストーンズとの交流は、今さら言うまでもないほど有名だし、フーにしてもミックやキースの麻薬逮捕に抗議して『アンダー・マイ・サム』を録音したり、『ロックンロール・サーカス』に出たりしてストーンズとの関係は深い。
フーとビートルズも、バンド単位ではピンとこないけれども、キース・ムーンとジョンやリンゴとの交遊はよく知られるところだし、「ロッケストラ」に見られるように、ピートとポールにも接点がある。そして何より、リンゴの息子は今やフーの重要なサポート・メンバーだ。


さて、そこで振り返って我らがキンクス。

ほかのバンドとの接点で思いつくのは、ピート・タウンジェントがレイ・デイヴィスに憧れていたという話と、『ワンダー・ボーイ』をジョン・レノンが絶賛して、ジュークボックスで何度もかけたという話。
それから、デイヴ・デイヴィスがどこかのホテルでキース・ムーンと騒いでいて、怪我をしたという話。
真剣に考えても、出てくるエピソードというのはこれくらいかな?
晩年のジョージ・ハリソンは、デイヴと親しかったらしいけど、これを入れても実にささやかな交流関係であります。


本当にどんだけ蚊帳の外なんだよ!という感じですが、60年代当時のキンクスを取り巻く状況を見れば、他との交流を断ち切りたい気持ちも、まあ分らない訳ではないです。

ブリティッシュ・イノヴェーションの一翼を担って、1965年にアメリカ上陸を果たしながら、そのツアー中に、かの国から向こう3年間の出禁を食らったキンクスです。
この3年の間に、ビートルズやストーンズが想像もつかないほど巨大になり、フーはウッドストックの大スターになって行くわけですが、果たしてレイ・デイヴィスは、どんな思いでこれらを見ていたことでしょう。

自尊心の強いレイだから、きっと苦々しさのあまり、あいつらとは口もききたくないと思ったか?
まあ逆に、イギリス至上主義の彼のことだから「馬鹿な奴等が、アメリカなんかに擦り寄りやがって、みっともない!」くらいに思っていたかも知れませんけどね。


しかし、改めて「ロック大図鑑 UK3大バンドのすべて」のタイトルを見ても、キンクス・ファンとして不思議と腹が立ちません。
何故ならば、僕たちは彼らが「3大」どころか、「オンリー・ワン」のバンドだということを、充分に知っているからなんでしょうね。


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| Something Else | 21:03 | comments(12) | - | pookmark |
Kinda Kinks



一瞬本物と間違えちゃいましたが、よく見たら相当なブサメンですね、この人たち。

ピートがわりとまともかな?
しかし、ミックはこりゃあヒドイ!
デイヴなんか、どちらかと言うとジョン・ダルトンみたいな顔してる。

…なんて言ったら、ジョン・ダルトンに失礼か。

キンクスのトリビュート・バンドと言うと、The Kinxという人たちが有名ですが、でもこのKinda Kinks、ビデオ的には面白いんじゃないでしょうか。

個人的にはこういうことが出来るのって、凄く羨ましい。
だって、憧れのバンドになりきるのって、ファンの究極の夢ですから。

しかしまあ、こうして見ると、逆説的ですけど本家のキンクスって、結構二枚目揃いだったのかもですね。


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| Something Else | 16:46 | comments(5) | - | pookmark |
HAPPY BIRTHDAY DAVE
dave davies


デイヴ・デイヴィス様

お誕生日おめでとうございます。
一日も早く健康を取り戻されますことを切にお祈り申し上げます。
| Around The Kinks | 17:53 | comments(4) | - | pookmark |
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