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メタル・レジェンドの死

生まれた時からずっとキンクスファンだった訳ではないので、その昔はこれでも結構なハード・ロック少年だった。

ディープ・パープル、ユーライア・ヒープ、ブラック・サバスと、こう書いているだけで今でも妙にワクワクしてきてしまうが、当時は何しろ美しい旋律とけたたましい轟音とのギャップから来るカタルシスをひたすら求めていたから、エアロスミスとかヴァン・ヘイレンみたいなタイプのハード・ロックはどちらかというとダメで、先に上げたような、いわゆる様式美タイプの音に夢中になっていたのである。

だから最初に『バビロンの城門』を聴いた時の衝撃は、忘れられないくらい大きかった。
リッチーの中世的に湿った魔術的なギターに、コージー・パウエルの重戦車のようなドラムス。
そして、何といってもロニー・ジェームス・ディオの、時に天を駆け、時に地を這うような、ハード・ロックの化身もかくやと思わせる、あの独創的で驚異的なヴォーカル。

「KILL THE KING」とか「GATES OF BABYLON」という言葉の響き、フランスの古城でレコーディングされたという舞台設定までをも含めて、様式美ハード・ロックとして完璧な装いで登場したアルバム。
僕は、何度あの様式美の塊のようなアルバムを聴き、何度興奮に震えたか分からない。
僕はまさに天啓…
そう天啓を受けたかのように、あのアルバムを毎日毎日聴き続けたのである。


…で、まあ実を言うと、僕がハード・ロック少年だったのは『バビロンの城門』を聴いていた頃までで、その後、音楽の趣味が劇的に変化してしまい、その後はずっと様式美みたいなのは全然ダメ人間になり果ててしまったのでした。
ストレートでシンプルな曲が好きになって、5分以上かかる大仰な曲は受け付けないという風に、音楽の嗜好が180度に近く変化しまくったおかげで、僕とロニー・ジェームス・ディオとの付き合いは、ほぼそれっきりになってしまいました。

そんな僕だけに、今回のロニーの訃報にも、とりたてた感慨は感じないのかと思いきや、結構な勢いでガックリしているのには自分ながら驚きました。

最近では、音楽をあまり広範囲に渡って聴いていないので、訃報によってそのミュージシャンの近況を知るということが少なからずあるけれども、今回がまさにそのパターンで、彼は去年の11月に自らが胃ガンであることを公表するまで、再結成ブラック・サバスによる「Heaven And Hell」名義でのアルバム発表やツアー計画など、最後まで積極的に活動を行っていたんですね。
67歳にしてのこの精力。
やはり彼にはメタルの神が乗り移っていたのかも知れません。

今回色々と読み歩いたサイトの中で、ロニーの場合は60歳を超えても、ヴォーカルに微塵も衰えが無かったということを、みんなが口を揃えて言っているのが印象的でした。
何しろヘヴィメタルなどという、体力勝負に近い現場で、長いこと第一線で活躍するためには、表には出さずとも、もの凄い努力をされていたのだと思います。

王道ハード・ロックから出発して、ヘヴィ・メタルの礎を築いた最大の功労者の一人。
僕自身の嗜好とは別のジャンルの方ではありましたが、その功績には深い尊敬の念を禁じえません。

ロニー・ジェームス・ディオ氏のご冥福をお祈りいたします。


| Something Else | 17:51 | comments(0) | - | pookmark |
どうしたらレイ・デイヴィスに来てもらえるのかを考えよう

キンクス・ブログのはずなのに、最近あまりキンクスの話題が無いのは、肝心のキンクスが動いていないからです。

いや、もう15年間も活動を休止しているバンドなのだから、キンクスが動かないのは当たり前なのだけれども、それでも去年くらいまでは、オリジナル・メンバーで再始動だとか、レイとデイヴがコンタクトを取ったとか、レイとミックはリハーサルを行っている、的な、ファンの心をもてあそぶニュースが時おり入って、そのたびに一喜一憂できていたのです。

でも、そうしたニュースが急速に萎んでしまったのは、やはり2月に予定されていたデイヴ・デイヴィスのアメリカツアーが、直前になって延期になってしまった、というのが最大の原因でしょう。
これで、少なくとも今年中のキンクス再始動は叶わなくなったものと、大方のファンやメディアは理解したのだと思います。


しかしながら、キンクスが動かないその一方で、ソロとしてのレイ・デイヴィスが、このところやたらに元気なのはどうしたことでしょう。

1月から5月にかけて予定されていた「カム・ダンシング・ミュージカル」のイギリス国内ツアーが、未だに原因不明の状態でキャンセルになって、今年はレイもなりを潜めるつもりなのか、と心配していたことがウソのような快調ぶりで、2月から3月にかけてのアメリカツアー、現在敢行中のイギリス・アイルランドツアーに続いて、7月から8月にはスペインのフェスティバルやデンマークを回る小規模なギグがあり、さらには既に10月のパリ公演も決定と、コンサート活動が目白押しでありまして、ツアーに出ていない時には、恐らくスプリングスティーンやボン・ジョヴィなどと共演するデュエット・アルバムの製作に取り組んでいるのだろうから、売り出し中の若手もかくやと思われるような、凄まじい仕事っぷりなのです。


さて、そこで…
以上のことを念頭に、僕たちは2つのことを考えるべきなのだろうと思います。

ひとつには、デイヴの病気が完治していないと分かった今、キンクスの再始動は間違いなく遠のいてしまったということ。
恐らく本年中のリユニオンは無理。
将来に向けても、可能性は残念ながらごく僅かという気がします。

するとふたつ目、そうした状況であるならば、僕たちが少しでもキンクス的なものに触れるためには、積極的なライブ活動を続けるレイ・デイヴィスに来日してもらう以外にないということ。
当たり前の話ですね。


では、そのレイの来日を実現させるために、僕たちは一体何をすればよいのだろうか?というのが本日のお題。

レイといえどもプロモーション・ツアーというのは結構やっていて、昨年にコーラス・アルバムが出た時には、合唱隊を引き連れて英米を回っているのだから、日本でもアルバムが売れさえすれば、意外とすんなり来日してくれそうだけれども、昨年11月に日本盤で出たその『ザ・キンクス・コーラル・コレクション』が、今やディスク・ユニオンで500円で手に入るという素晴らしい成績を残しつつあるこの国では、それはちょっと難しいかも知れない。

そうすると、僕にはもう思いつく妙案はない。
署名活動なんかやっても、そんなのはごく限定的だろうし、そもそもキンクス・ファンには「おらあ、署名なんかめんどくせえや!」っていうナマケ者が、いかにも多そうである。

じゃあ、あと何よ?
レイの曲がいきなりヒットするとか?ドラマに使われたりして…。
いや、それも期待薄の感じだなあ。
前のクリッシーの時みたいに、ミュージシャンのガールフレンドが出来て、彼女の来日に合わせて自分も来るとか?
って、そんな奇跡みたいな偶然、二度と起こる訳がない。

ああ…、ディランとかシカゴとかベックとかって、いったい何で来日したんだろう。
別に今、日本でとりたてて売れているという訳でもないのにねえ。

しかし、あれですね、WHOの時もそうだったけど、よく考えると大物の来日って、雰囲気が盛り上がるから来るんじゃなくて、来ることが決まったから盛り上がるんですね。

そうすると、今、全く盛り上がっていない、この日本でのレイ・デイヴィスを取り巻く静かなる雰囲気。これをどう理解するかですよね。
これは案外、来日の気配が実に濃厚という意味なのかも知れませんよ。

まあ、正しくは、もう10年以上前から、日本は延々こんな雰囲気でしたけどね。


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| Something Else | 17:48 | comments(2) | - | pookmark |
ザ・マッカートニー・ローズ



近所のホームセンターで見かけた時は、それはそれは貧相な苗で、冬だというのに葉っぱはうどんこ病で真っ白、枝先のほうは黒く枯れかけていて、こんなの売り物にして良いのかよ!というレベルの悲惨な代物。
あらあら可哀そうにと思いつつ、何気なく手に取ったら、これがなんと「ザ・マッカートニー・ローズ」だったのだ。

さんざん迷った挙句に連れて帰り、葉っぱや枝を全部落として植え替えて、「俺が助けなかったらお前今頃死んでたぞ!」などと言いながら育てていたら、他のどのバラよりも勢いよくシュートを伸ばし始め、見る見るうちに元気な青葉を繁らせたのだから、意外とマッカートニーというのは、あれはあれで義理がたい奴なのかもしれない。

今年の春の寒さをものともせず、もの凄い勢いで成長して、そしてこの度、5月を待ちかねたように見事に開花してくれたのです。


前回も書いたけれど、僕なんかがポール・マッカートニーと言って思い出すバラは、『Red Rose Speedway』のジャケ写でポールが咥えている例の赤バラなんですが、写真でお分かりのように、このマッカートニー・ローズは柔らかなピンク色をしています。
でも言われてみれば、ちょっと瀟洒で垢ぬけた感じが、何となくポールっぽいような気もしますが、どうでしょう。

ポールがピンクということであるならば、あとは勝手なイメージですけど、ジョンは黒味を帯びた深い赤、ジョージはちょっと渋めのオレンジ、リンゴは、じゃあ黄色なんかでどうでしょう?
それだとバランス悪いから、ジョンは何ものにも染まらない白バラのほうが良いかもしれないね…。

ああ、ヨーコに染まったか…。

まあそれはともかく、バラの育種家の皆さん、4つまとめて「ビートルズ・ローズ」なんて売り出したら、結構評判になると思いますよ。


ところで、このマッカートニー・ローズ、香りがまたとても良いんです。
柑橘系のフルーツを思わせる爽やかな匂いで、僕は花の中にずっと顔を突っ込んでいたくなってしまいます。

いや、だがしかし、この香りは決してポールっぽいとは言えないなあ。
別に実際のポールの匂いが年齢的にどうだとかいう話では無いのですが、ただこれはちょっと女性的というか、香水のような香りというか…。

それで気がついたんですが、このバラって「ポール・マッカートニー・ローズ」では無いんですよね。
じゃあ「ステラ・マッカートニー・ローズ」でもOKなわけだ。
そしたらまあ、少なくともこの香りに関しては、ぜひともステラであって欲しいなあと個人的には思いますね。


ま、そんな話はこっちに置いておくとして、せっかく瀕死の状態から見事に立ち直ってくれたマッカートニー君ですから、これからも元気にすくすくと育って、毎年きれいな花を咲かせてくれたら嬉しいです。

そしてもちろん、他の園芸ブログで誰かが言っていたように「ポールが枯れちゃった!」というシャレにならない事態にだけは、絶対に陥らないで欲しいものだと、切に願っているものであります。


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| Complicated Life | 17:46 | comments(0) | - | pookmark |
薔薇の名前

基本的にイギリスかぶれなので、音楽に限らずイギリスの生活とか、その他諸々の文化にも、まあ、あまり堅苦しくならない範囲に限ってだけど、とても興味がある。


…という出だしは以前にも書いたことが確かあったけれども、そんなイギリスかぶれとしては、この季節になると、イングリッシュ・ガーデンの主役であるバラのことで、頭の中が一杯になってしまうのです。


履歴書などには、よく趣味を聞かれる欄があって、僕はあまり自分の趣味を人に曝け出すのは恥ずかしいから本音は書かないけど、それでもどうしても本当のことを書かなければならない!ということになったら、恐らくきっと「ロックとバラ」と記入するに違いない。
いや、本当にそう書いてしまうのは、昔の少女漫画の主人公みたいで恥ずかしいわけだが、でも実際にそれくらいバラ栽培が好きなのだということが、ここでは言いたいのであります。


勿論僕のところには「ガーデン」などあろうはずもなく、ベランダに3鉢くらいをチマチマと育てているに過ぎないんだけど、それでも彼らが一斉につぼみを膨らませるこの時期になると、もうたまらなく幸せな気分になってしまう。
まあ、実を言うと、夏には日差しとエアコンの室外機からの熱風のせいで、これまでに数々のバラを枯らしまくっているので、「趣味はバラ」などとは、とてもじゃないけど豪語できる身分ではないんですけどね。


さて、一口にバラと言っても、世界中には実にいろいろな種類があります。
何しろ紀元前からある原種のバラに、それぞれの時代のローズ・ブリーダーたちがさまざまな改良を加えて新しい品種を生み出しているし、現代でもデヴィッド・オースチンとかハークネス、メイアンといった育種会社が毎年毎年新品種を発表し続けるので、今現在世界中にどれくらいの品種が出回っているのかなんて、恐らく誰にも特定できなんだろうと思います。


そんな、世界中に数知れない程の品種があるバラのことですから、当然人の名前を冠した品種も結構存在しています。

本場イギリス王室関連では、ラ・レーヌ・ヴィクトリアにクイーン・エリザベス、最近ではダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ。
歴史上の人物ではジャンヌ・ダルク、ルイ14世、マリー・アントワネット、ナポレオン・ボナパルト、エイブラハム・リンカーン、ジョン・F・ケネディといったところ。
芸術関係ではウィリアム・シェークスピア、レオナルド・ダ・ヴィンチ、チャイコフスキー、ヴィクトル・ユゴー、ロートレック、サン=テグジュペリ。
文化芸能関係ではマリア・カラス、ケーリー・グラント、ヘンリー・フォンダ、バーブラ・ストライサンド、マリリン・モンロー、オードリー・ヘプバーン、イングリッド・バーグマン、カトリーヌ・ドヌーヴといったあたり。

日本人の名前では、プリンセス・ミチコ、マサコ、プリンセス・アイコあたりは、例のやんごとないご一家のお名前ですね。
意外なところでは「シャンテ・ロゼ・ミサト」というバラがあって、これは渡辺美里さんに捧げられたフランスのバラ。
ほかに「ダイチマオ」とか「トットちゃん」なんて、バラの名前にすると笑っちゃいそうなものもあります。


で、何でこんなことを延々と書いてきたかと申しますと、或いはお気づきの方もいるかと思いますが、いわゆるロック系ミュージシャンの名前のバラというものが、何故か一向に見当たらないのですね。

ひょっとしてバラのブリーダーには、ロックに無関心な人が多いんでしょうか?
「レイ・デイヴィス」は無理としても、例えば「ジョン・レノン」とか「エルヴィス・プレスリー」、「マイケル・ジャクソン」とかなら、当然あっても良さそうなんですけどねえ。


さてそんな中にあって、恐らく唯一と思われるロック系ミュージシャンの名を持つバラが存在します。
その名も「ザ・マッカートニー・ローズ」。
つまり、ポール・マッカートニーのバラであります。

ポールとバラといって思い浮かぶのは、さしあたって『レッド・ローズ・スピードウェイ(Red Rose Speedway)』ですかね。
すると、このザ・マッカートニー・ローズも、あのアルバム・ジャケットでポールがくわえていたような、真紅のバラなのでありましょうか…。


で、結局、何が言いたいかといいますと、実はこのマッカートニー・ローズ、いま僕のうちのベランダで、まさに着々とつぼみを膨らませつつあるところなのです。
それも多分、あと2〜3日で開花というところまで来ています。

いやー、待ち遠しいったらありゃしない。
咲いたら次回は画像付きで、ザ・マッカートニー・ローズをご紹介しちゃいます。


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| Complicated Life | 14:10 | comments(2) | - | pookmark |
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