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デイヴがピート・クウェイフの追悼イベントを否定

以下はカナダのcanoeというサイトに載った、デイヴの記事


■■引用ここから■■

デイヴ・デイヴィスは、昔のバンドメイト、ピート・クウェイフの追悼イベント開催を頭ごなしに否定した。
悲劇を「見世物」にしたくないという理由からだ。

この6月に、クウェイフが腎不全により死去した際、バンドのフロントマンであるレイ・デイヴィスは、険悪な関係にある弟のデイヴが、追悼コンサートの開催を拒んでいるとして非難していた。

これに対してデイヴは、葬儀は個人的に済ませており、コンサートはピートの死を宣伝に利用するようなものだ、と強く反論している。

デイヴはUncut誌の取材に対し
「僕はスピリチュアル・ヒーリングのグループに参加している。そしてピートが逝去した時に、僕は彼の兄弟やガールフレンドと、彼の鎮魂式を執り行った。それはとても個人的で穏やかなものだった。僕はピートの死を見世物にしたくない。それは決してPRイベントであってはならない。僕はレイが何を企んでいるのかを大いに懸念している」
と述べた。

■■引用ここまで■■


このブログでも7月20日の記事で、レイ・デイヴィスがピート・クウェイフの追悼イベントを企画している、というニュースを載せましたけれども、実はその裏では、兄弟間でのこんな非難の応酬が展開されていたんですね。

うーむ。
ファンとしては思い悩むところであります。

悩む理由は、レイのやろうとしていること、デイヴの反論、どちらも正論だからです。
「バンドメイトが死んだのだから、追悼のためにもう一度集まって演奏しよう」というレイ。
「追悼は個人的に行うものであり、イベントを実施することでピートの死が営利目的に転じかねない」と危惧するデイヴ。

ファンの側からすれば、レイやデイヴと一緒にピートを送りたいという気持ちがあって、レイの意見に傾きがちになるけれども、一方にはそれを餌にして利益を得ようとする者が、どこかに存在するのもまた事実。
するとデイヴの主張も、あながち間違いとは言い切れない。

個人的には、デイヴの最近のスピリチュアルへの傾倒ぶりに、かなりの違和感があるだけに、彼が人の死や他人の生き方に対して、あまりにストイックに物事を考え過ぎているんじゃないかと、それを非常に心配するのですが、それでも今回のこの件に関する限り、彼の言い分は理解できる。


それにしても、どちらが正しいとか、そうしたことはひとまず置くとして、古い友人、それもバンドの創設メンバーである友人の死を巡ってまで、兄弟の意見がこうまで真っ向から対立するとは…。

いつもの与太話かと思って、ここでは取り上げていなかったのですが、つい最近のニュース(10月18日付のGIGWISE)に、「レイはキンクス再始動に向けて、ミック・エイヴォリーとともに新作の準備をしている」というのがありました。
しかも、「デイヴもこれに乗ってきている」みたいなニュアンスの記事だったので、またかよ!とは思いつつも、期待半分でいたのですが、しかし、それもこのふたりの現時点でのいがみ合いを見たら、望み薄という気がしてしまいますね。

皮肉にもと言うべきか、旧友の死をきっかけに、改めて浮き彫りにされたデイヴィス兄弟の対立関係。
この険悪な状態が続く中で、一体ピートの追悼イベントは実現するのか、そしてレイとデイヴの共演はあり得るのか、当面はこの推移を見守っていこうと思います。


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| Around The Kinks | 22:08 | comments(0) | - | pookmark |
「See My Friends」国内盤発売(短信)
レイ・デイヴィスの新作「See My Friends」の日本盤が、12月1日に発売決定。

UK盤で14曲だった曲数は、ヨーロッパ盤にボーナスで入った「ヴィクトリア」、フランス・ベルギー盤に入った「モーメンツ」(パーシーからとはまた渋い!)を加えた全16曲仕様になる模様。

SHM-CDでの発売で、価格は2,500円。
 

| Around The Kinks | 22:30 | comments(2) | - | pookmark |
デイヴ・デイヴィスのグッジョブ!

自分で自分のブログを読み返してみると、レイ・デイヴィスに関しては、割と好意的に「頑張ってほしいです!」みたいな記事が目に付くのに比べて、キンクスのもう一方の雄デイヴ・デイヴィスに関しては、かなり冷淡でぞんざいな扱いをしてきたことに今更ながら気づいて、大いに反省しているところです。

ただ、言い訳的に言わせてもらえば、レイが毎年のようにアルバムを出して、ツアーなどもコンスタントにこなし、インタビューなどの露出も多いからネタに困らないのに対して、デイヴについては2004年に病に倒れて以来、音楽的には特に目立った活動も無く、話題といえばいかにもカルト宗教的な「Mystical Journey」の映画を作ったり、キンクス再始動に乗り気じゃなかったり、たまにコンサートの話題が出たら、それがドクターストップで延期になったりといった、現実にマイナスの話題ばかりが報じられるものだから、必然、ブログの話題もマイナスなものになってしまうのです。

でも、それだとキンクス・ブログとしてはエコひいきしてるみたいで片手落ちだし、ひょっとしたらデイヴが嫌いなんじゃないかと思われるのもイヤなので、たまにはデイヴの良質な仕事を紹介してみようと思い立ち、引っ張り出してきたのが、随分前の2003年だかに出た「Songs From the Material World」というジョージ・ハリスンの追悼盤であります。

いや、デイヴの「良い仕事」を紹介するなら、デイヴ本人のアルバムから持ってくるのが筋だろう!と言う人がいるかも知れないが、これが中々そうも行かなくて、そうならない理由も最後の方にちょっと書きます。


というわけで紹介するのは、ジョージ・ハリスンのトリビュートを目的に作られたオムニバス・アルバム。

参加ミュージシャンは、過去にも「レイン」とか「ストロベリー・フィールズ」とかをカヴァーして、ビートルズ・フォロワーで名高いトッド・ラングレンや、ジョージ=クラプトン=フェリックス・パパラルディからの繋がりがあるのか、マウンテンのギタリストのレスリー・ウェスト、ジョージとはどの辺で交流があったのか、僕にはちょっと分からないMC5のウェイン・クレーマー、といった古参アーティストに、ブラック・クロウズのマーク・フォードとか、スミザリーンズといった、比較的新し目のアーティストまで様々ですが、やはり目を引くのは当時のUK4大バンド、ストーンズ、フー、そしてキンクスから各々一人ずつが参加していることでしょう。

しかし、参加したメンバーが、ストーンズとは言ってもミックやキースではなくてビル・ワイマン、フーとは言ってもピート・タウンゼントではなくてジョン・エントウィッスル、そしてレイ・デイヴィスではなくてデイヴ・デイヴィスであるあたり、ジョージ・ハリスンという人の立ち位置を象徴しているようで、なかなか興味深いです。
要するに、アルバム一枚につき自作曲2曲しか収録させて貰えないメンバーが集まったわけで、中にはビルのように、ストーンズ全史を通してたった1曲だけ取り上げて貰ったような人もいる。
(決して馬鹿にして書いているわけではないので誤解しないように)

楽曲は、アレンジをドラマチックにしている割にメロディラインは原曲に近いトッドの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のようなものから、原曲はどこかに行っちゃって、ほぼ自分の曲にしちゃってるレスリー・ウェストの「オールド・ブラウン・シュー」のようなものまで多岐にわたるけれども、とりわけビートルズがフーしたみたいな、ジョン・エントウィッスルの「ヒア・カム・ザ・サン」が面白かった。
ジョンがフーのサウンド作りに、思った以上に大きく関わっていたことが、この一曲から読み取れるからです。


で、そうした参加ミュージシャンの個性あふれるカヴァーの中にあって、ひと際輝きを放つのは、言うまでもなく我らがデイヴ・デイヴィスの歌う「ギブ・ミー・ラブ」であります。
ジョージのオリジナルの持つメランコリックな美しさに、デイヴ・デイヴィス的としか言いようのない繊細さが加わって、まるでふたりが競作しているような錯覚に陥る珠玉の作品に仕上がってます。
これを聴くと、デイヴって僕たちが思っている以上にジョージの仕事を理解していたみたいで、とにかく非常な愛情を持って、丁寧に丁寧に曲を完成させていることがよーく分かります。
一説には、この曲のどこかで本当にジョージが歌っているという話があって、もしそうだとするとデイヴとジョージの、まさに幻の共演曲ということになります。

これは僕の主観ですが、そもそもデイヴ・デイヴィスという人は、「道化師の死」とか「見知らぬ人」とか「There Is No Life Without Love」とかといったように、アコースティックで穏やかな曲の中に、キラリと光る才能を発揮するミュージシャンなのです。
ところが、人の心というのは実に複雑怪奇なもので、デイヴ本人は昔っからギンギンのハードロックが大好き、ヴォーカルも脳天をつんざくようなハイトーンであって、僕はこれが元で脳梗塞を誘発したんじゃないかと思っているのですが、とにかくそういう趣味なのです。
怒られるのを承知で言えば、やりたいことと、得意なことが完全に分離した類まれなミュージシャンでありまして、だからキンクスで、アルバムに2〜3曲やる分には良いけれど、ソロでほぼ全編これをされると聴いてるほうは非常にツライ。
そしてこれこそが、僕がここでデイヴのソロを取りあげられない最大の理由なのです。


さて、それではそういうわけで、以下に、ようやく見つけたデイヴによる「ギブ・ミー・ラブ」を置いておくので、未聴の人はぜひとも聞いて感涙にむせんでください。

上記のような訳で、デイヴの全部のアルバムを聴いてきたわけではない僕であります。
そんな僕が言うのもなんですが、これは彼のソロキャリアの中でも一二を争うGood Jobに違いないです。


念願のスピリチュアルなDVDもリリース出来たことだし、デイヴには今度はミュージシャンとして、このような穏やかな曲を集めたアルバムでも作ってもらいたいです。
そしたら、僕のこのブログでの扱いも、今のような冷淡でぞんざいなものでなくなることは、これはもう間違いないのですが。



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| Heavy Rotation | 19:47 | comments(4) | - | pookmark |
「See My Friends」ボートラ情報



9月24日に、レイ先生の新しいアルバムの収録曲が14曲であるという内容の記事をアップしましたが、そのあとに、実はもう一曲、スウェーデンのバンド"Mando Diao"と「ヴィクトリア」を録音していたらしく、イギリス以外の地域ではこの15曲ヴァージョンが発売になるようです。

先生のFacebookには、既に9月中から「ヨーロッパ盤とアジア盤にはMando Diaoとのコラボが入るけど、UK盤には間に合わなかった」というメッセージが載せられていて、気にはなっていたのですが、今日見たら、確かにドイツのamazonが15曲入りを売っているのに対して、イギリスのamazonは14曲入りのままでした。

Facebookでは更に「フランス盤とベルギー盤には、また別のコラボが入るよ」みたいなことも言っているので、ということは、まだアルバムの全貌は、完全には明らかになっていない訳ですね。

それにしても「アジア盤」に言及しているということは、日本盤のリリースも視野に入っているのでしょうか?
そしたら、どうせ他の国々よりも大幅に遅れての発売になるのでしょうから、いっそのことヨーロッパ盤の「ヴィクトリア」プラス「フランス及びベルギー盤」の謎の1曲を合わせた、全16曲入りを望みたいところです。

いつもは日本盤を待たずに輸入盤を買ってしまうことが多いのですが、今回ばかりは、早まって輸入盤を買ったら、失敗しちゃった!ということもあり得るかも知れませんね。


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| Around The Kinks | 23:07 | comments(0) | - | pookmark |
アーサーを読み解く11 「Nothing To Say」

 肩を並べて歩いたことを思い出すよ
 あなたは僕の父で、僕はあなたの誇りだった
 今では僕も子供を持って
 頭には白いものが混じり始めている
 あなたと話し合ってる暇はないんだ
 話すことなど何もないんだから

 あの頃の、日曜日の家族団らん
 でも、今では僕には僕の家があって
 僕なりの友達付き合いだってある
 もう昨日までのようにはいかないんだ
 別々の人生を歩いていくことが
 互いのためだと思わないかい

 リューマチの具合はどう?(何も言うことはない)
 霜焼けの具合はどう?(何も言うことはない)
 マーベル叔母さんはどうしてる?(何も言うことはない)
 今のところ、父さん
 僕には何も話すことがないよ

  わしたちが一緒に過ごしたあの幸せな日々
  この世は永遠に変わらないと思っていた
  なのに、どうして日々は過ぎ去ってしまったのだろう
  永遠に変わらないものなど有りはしないのか

 あなたは上手く行っている振りをしているだけ
 時間かせぎに他愛のない話をしてるんだろうけど
 あなたが吐き出すように喋る言葉には
 結局何の意味もないよ
 あなたにだって、本当は話すことなんて何もないんだろう

 隣の住人はなんてやかましいんだ
 僕はもう出ていくよ
 段々うんざりしてきたから
 芝居を見るために早く家に帰らなきゃならないし
 今のところ、父さん
 僕には何も話すことがないよ

 生命保険の契約はどう?(何も言うことはない)
 商業組合のほうはどう?(何も言うことはない)
 独立の話はどうなった?(何も言うことはない)
 今のところ、父さん
 僕には何も話すことがないよ


アーサーと、その息子デレクとの会話が、そのまま歌詞になった曲。
ただ、会話とは言っても、デレクの一方的な言葉の前に、アーサーは成す術もなく黙りこくっているという感じであります。
レイ・デイヴィスによれば、アルバムの舞台設定は「今では独立しているアーサーの家族が、久しぶりにシャングリラに集まって過ごす週末の一日」だそうなので、これはそうした状況の中で交わされた、親子のやりとりの一部なのでしょう。

ロックに限らずポピュラー音楽のジャンルの中では、世代間の断絶を歌った曲というのは、フーの「My Genetation」を筆頭に、アリス・クーパーの「School's Out」とか、ピンク・フロイドの「Another Brick in the Wall」など、幾つか思い浮かぶのですが、こと「親子の」断絶についての曲というと、ジョン・レノンの「Mother」とか、ちょっと毛色が違うかも知れないけれども、チープ・トリックの「Surrender」とか、日本では井上陽水の「断絶」とかがちらほらと思いつく程度で、あまり一般的な題材ではないようです。

ところが、やはりキンクスは視点が違っていて、あまりロック的とは言えないこうしたテーマを、物語の一部とは言いながら、正面から取り上げて、しかも親子の間の冷めた関係を「リューマチの具合はどう?」とか「生命保険はどうしている?」などという、いかにもどうでも良さげなやり取りを通じて浮かび上がらせるあたり、やはり並の才能でないことを再確認させられます。


内容については、これ以上の深読みは不要だとは思いますが、蛇足的に言うならば…
我が子はいつまでも子供のままだと思いたい親と、もう自立した大人なのだから、余計な干渉はするなと突き放す息子。
アーサーとデレクとの関係で言えば、オーストラリアに移住を決めた息子に対して、そうしてほしくないと望む親、更にはそれを疎ましく思う息子、といった堂々巡りの感じでしょうか。

改めて歌詞を訳しながら聴くと、自分自身が親にしてきたこと、いずれ子供にされるであろうこと、色々な思いが頭をよぎって、何とも複雑な気分になってしまうので、今回は短めに、これにて終了いたします。


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| Arthurを読み解く | 23:27 | comments(0) | - | pookmark |
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