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リユニオン速報を補足します

昨日「速報」として載せたキンクスのリユニオンに関する記事。
ところが、海外のキンクスサイトやフォーラムを回ってみても、その後は誰も何も騒いでなくて、「あらら、またガセネタ掴まされたかしら?」という気もしないではない。

一応今日は補足的に、ソースになった記事を訳しておきますので、あとは皆さんのご判断で、あれこれ妄想してくださいな。


― 以下contactmusic.comの元記事より引用 ―

いがみ合うレイとデイヴのデイヴィス兄弟は、伝説のバンド「キンクス」の再結成とニューアルバムのレコーディングについて話し合った。
反目しあう二人は、1996年にバンド活動を停止して以降、メールを使って辛うじて会話する程度だった。

昨年6月、昔のバンドメイトであるピート・クウェイフの追悼コンサート開催を、デイヴが拒否したことから、彼らの小競り合いは一層ひどくなっていた。
同じく10月には、デイヴはレイとのリユニオンをきっぱりと否定している。
しかし今回彼は、キンクスを復活させて新しいアルバムを制作するために、兄と話し合い中であることを明かした。

デイヴはモジョ・マガジンの取材に対し「僕とレイは何かやろうと話し合ってきたんだ。彼はずっとそう言いながらもツアーに出てしまう。だけど今は動き出すにはいい時期だ。できる時にやらないのは愚かなことだ」と語った。
「それは正式になされなければならない。トリビュート・バンドと一緒にやるとか、そういうことはしない。少なくとも僕とレイはそう話している」

― 引用終わり ―


おお!何とも力強いお言葉。
これでキンクス再始動決まりじゃね?

あとは、これがいつもの「リユニオン詐欺」じゃない事を、切に祈りたいと思います。


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| Around The Kinks | 19:08 | comments(0) | - | pookmark |
50年間におけるトップ100アーティスト

Just Press Playというサイトが選んだ
「過去50年間におけるトップ100アーティスト」。
実に信じがたいことに、我らがキンクスが、この100組のうちの第5位にランクインという凄い快挙です。

だって、後に続く6位以下を列挙すると、

  6. ベルベット・アンダーグランド
  7. レディオヘッド
  8. ローリング・ストーンズ
  9. プリンス
 10. ピクシーズ
 11. ボブ・ディラン
 12. トーキング・ヘッズ
 13. ピンク・フロイド
 14. パール・ジャム
 15. ビーチ・ボーイズ
 16. イギー&ストゥージズ
 17. ジミ・ヘンドリックス
 18. クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ
 19. ニルヴァーナ
 20. キュアー

というツワモノ揃いだし、

上位に入っていても誰も文句は言わないマイケル・ジャクソンなんか22位だし、ジョン・レノンも34位だし、U2だって38位だし、クイーンなんて47位だし…
という、そういう中での5位入賞というのは、これはキンクス・ファンとしても「一体何なんだこりゃあ?」なわけです。


そもそも、このトップ100アーティストというのは、音楽ライターのMatt Medlockという人の企画で、選出もコメントも全部この方。
当然、ランキングには彼の好みが強く反映されてはいるのでしょうが、それでも選定には一応の基準があって、

 レコーディング・アーティストであること
 後の世代への影響力が大であったこと
 ショーマン・シップがあること

というようなもの、

逆に重要視されないことは

 レコード売り上げ
 獲得した賞
 マスコミ露出
 ファンの多さ
 Twitter支持者の数

などなど…

ふむ、まあ、売上やファンの数なんかが重視されないなら、キンクスも浮上の余地はあるわけだ。


ここで撰者であるMatt氏による、キンクス5位の理由をごく大雑把に紹介すると…

「キンクスは、1960年代にアメリカでのプロモーションが禁止されたことによって、ロック史上もっとも過小に評価されてしまったグループです。
また、レイ・デイヴィスは、過小評価されるどころか、ポップスの歴史上、最も偉大なソングライターのうちの1人です。
彼はレノン=マッカートニー、ピート・タウンゼント、ブライアン・ウィルソン、ボブ・ディラン、エルビス・コステロなどと同等に語られるべき存在です。

ブリティッシュ・インベージョンが巻き起こると、英米の音楽が交流し、ワールドワイドなものになりましたが、アメリカでの活動が禁止されたこともあって、キンクスはこの時代で最もイギリス的なバンドになりました。
また、単純なシングル・ヒットを狙うのではなく、コンセプト・アルバムづくりに重点を置くアーティストにもなりました。

彼らの曲は“You Really Got Me”や “Sunny Afternoon” “Waterloo Sunset” “Lola”などが広く知られていますが、彼らの世界に深く足を踏み入れれば、そこにはハードロック、パンク、ヘヴィメタルから、ミュージックホール、ラグタイム、トラッドジャズ、ボードビル、カリビアン、レゲエなどの音楽が、広範囲に網羅されていることに驚かされます。

彼らの音がブリットポップにもたらした影響も見逃せません。
オアシスがビートルズに対する90年代の答えであるならば、ブラーとパルプはキンクスに対する90年代の答えと言えます。

作詞家としてのレイも重要です。
気が利いて切なく、皮肉で賢く憂鬱なといった、いわゆる「ミゼラブリズム(miserablism)」による作詞法は、彼にまで遡ることができます。
表現力に関する限り、彼に太刀打ちできるのはボブ・ディランくらいでしょう。

ほとんど独力で元祖パンク・サウンドを開拓したデイヴ・デイヴィスも忘れてはなりません。
デイヴは、偉大なギタリストであることに加えて、立派なソングライターでもあり、“Strangers” “Love Me Till the Sun Shines” “I Am Free” “Death of a Clown”などを書いています。

キンクスにはサイケデリック・ロックへの影響力さえあります。
“See My Friends”や “Fancy”によって、ロックに初めてエキゾチックなプレイを持ち込んだのはキンクスでした。
それらはビートルズの“ノルウェーの森”にもインスピレーションを与えたのです。

彼らの曲を聴けば聴くほど、彼らには、その実績に値する栄誉が与えられていないことを痛感します。」


ま、至極当たり前というか、キンクス・ファンなら周知の事実に過ぎないコメントですが、でも、こういうことを改めて言われると単純に嬉しいねぇ。
(それからストーンズより順位が上というのも、微妙に嬉しい)
「なんだよMatt、お前、分かってんじゃん!」という感じであります。


ちなみにランキングは今日(3/30)現在、3位まで発表されていて、その3位がデヴィッド・ボウイー、続く4位はザ・フーという順位。

残るは1位と2位ですが、さてどんなアーティストが選ばれるのか?
ざっと見渡したところ、ビートルズとオアシスがまだ出てきていないようにも見受けられるのですが…。


■3月31日追記■
残念!
2位はツェッペリンでした。


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| Around The Kinks | 22:52 | comments(2) | - | pookmark |
速報

レイとデイヴの間で、リユニオンに関する何らかの話し合いがもたれた模様。

ソースはここ

記事を見る限り、今回はデイヴ側から接触しているようなので、これまでとはちょっと違うかも。

| Around The Kinks | 19:05 | comments(0) | - | pookmark |
Meltdown Festival のラインナップ発表

レイ・デイヴィスがキュレーター(総監督)を務める今年のメルトダウン・フェスティバル。
監督就任時にレイ自身が「過去数10年を通した創造的な祭典にしたい。それは過去、現在、未来に通じる架け橋のようなものだ」と抱負を述べていたので、様々な分野から新旧取り混ぜたアーティストが出てくるものと期待して待っていましたが、フェスティバルの公式サイトに、いよいよラインアップが掲載されました。

フェスティバルはレイ自身のバンドで幕を開けて、
以下

6月10日
・Ray Davies & Band
・The Crazy World of Arthur Brown & The Legendary Pink Dots
・Roger McGough

6月11日
・The Fugs
・Geno Washington & The Ram Jam Band

6月12日
・Yo La Tengo

6月13日
・Terry Jones & Michael Palin In Conversation
・Michael Eavis

6月14日
・Alan Price Set

6月15日
・Nick Lowe & special guests
・John Cooper Clarke & John Otway and Wild Willy Barrett

6月16日
・London Sinfonietta: Birtwistle & Maxwell Davies
・A Tribute to Tony Wilson

6月17日
・Madness
・Ben Waters

6月18日
・The Sonics & Wire
・Peter Asher
・Lydia Lunch

6月19日
・Ray Davies& London Philharmonic Orchestra
  with the Crouch End Festival Chorus


…残念ながら半分位は分からないんですが、ざっと見渡したところ、アーサー・ブラウンにアラン・プライス、ニック・ロウ、ピーター・アッシャー、マッドネスと、なんかレイの言う「過去、現在、未来」のうちの、圧倒的に「過去」な方が多いような気がします。
レイはラインナップ決定後のインタビューで、「(60年代のTVショー)Ready Steady Go!を再現したい」というようなことも言っているので、これはそんな思惑からのメンツなのかも知れません。

それから、ちょっと「レイ・デイヴィスがこだわってみました」的な人選は、アメリカのThe Fugsと、イギリスの詩人Roger McGough。ポエトリー・リーディングのJohn Cooper Clarke、Lydia Lunchあたりで、このへんはみんなビートニクな方たちなんだろうか?
僕にはちと分かりませんが、とにかくそういう人たち。

あとはモンティ・パイソンのTerry JonesとMichael Palin。
室内オーケストラのLondon Sinfonietta。
それと、そこに交じってヨ・ラ・テンゴみたいなオルタナティブ系のバンド。

メンバーは今後も増えて行くと思われるけど、今のところはこんな感じ…

イギリスの芸術にさほど造詣の深くない、日本人の僕なんかが客観的に見ただけでは、失礼ながらそれほど食指も動かない気がしないでもないけど、これはいわゆるロック・フェスではなくて、総合芸術の祭典なのだから、これはこれで良いのでしょう。

何しろあのレイ先生が自信をもって選んだわけだし、ま、しばらくは今後のラインナップにも注目してみることにします。


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| Around The Kinks | 19:29 | comments(4) | - | pookmark |
Stop Your Sobbing




 泣くのをやめる時だよ
 そう、今こそ泣くのをやめる時なんだ
 愛し続けて欲しいなら
 君がしなきゃいけないことはひとつだけ

 泣くのはおよし
 そう、泣くのはおよしよ

 笑い声をあげる時だよ
 そう、笑い続けてみる時なんだ
 僕をつなぎ止めておきたいのなら
 君がするべきことはひとつ

 泣くのはおよし
 そう、泣くのはおよしよ

 君の目からこぼれた涙
 君を抱き寄せて
 どうか泣かないでと言ってあげたい

 泣くのをやめる時だよ
 そう、今こそ泣くのをやめる時なんだ
 愛し続けて欲しいなら
 君がしなきゃいけないことはひとつだけ

 泣くのはおよし
 そう、泣くのはおよしよ

「Stop Your Sobbing」  Written by Ray Davies


泣くのをやめるのが、それほど簡単でないことは分かっている。

お身内や親しい友人を亡くされた方、家と生活の糧を失った方。
いや、ご遺体を確認できた人はまだ幸せなのかもしれない。
ご家族の安否が不明のまま、1週間も10日も、不安に苛まれる毎日を送られる皆さんの心中は、如何ばかりかと想像する。
心が押しつぶされそうになる。

とてもじゃないけど、泣くのをやめてなんて軽々しくは言えない。

それでもやはり、被災地の方にはこう申し上げたい。
「どうか希望をなくさないでください」


おばあちゃんを助けた16歳
自分たちも被災者なのに、地域のボランティアを続ける中高校生
両親を亡くしながらも、避難所でお手伝いをする幼い兄弟
津波で崩れた高校の合格発表
避難所でゲームに興じる子供たちの笑顔
コンビニの募金箱に100円、200円寄付していくヤンキー風の少年
世界に広がるPray for Japanの輪
そしてなによりも、海外が絶賛する日本人の志の高さ

希望の芽は、いたる所にあります


僕自身、あの惨状に言葉を失い、希望も忘れていましたが、そろそろ前を向きたいと思います。
次回の更新から、元のキンクス日和に戻ります。


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| Something Else | 19:15 | comments(0) | - | pookmark |
キンクス日和とは程遠い

余震に加えて新たな地震、そして原発と、今の日本はとてもとても「キンクス日和」とは程遠い。

まあ、本体のキンクスにしても、ここ数日はニュースらしいニュースもなくて、初期3枚の再発盤のアルバム・レビューとか、デイヴが誰かにインタビューされるみたいだとか、そんな話題ばかりであって、このブログで取り上げたいような出来事というのは、幸か不幸か起こっていない。


…ということで、今回はブログ主旨とは関係なく、以下の動画を貼り付けるにとどめます。

少しでも心安らぐ人が増えますように。


八谷和彦さんの「おなかがいたくなった原発くん」

| Something Else | 14:16 | comments(2) | - | pookmark |
この何でもない僕たちにできること

東北の惨状を見るにつけ、何かしなければという気持ちがはやるけれども、あくまでも現時点に限って言えば、僕たちがいま出来る最大の行動は、意識と勇気をもって積極的に「何もしない」だと思う。

電力を消費しない
災害に関する情報を憶測で発しない

これらはもちろん、被災地の方の手助けになればと思いつく様々なこと

たとえば、
物資援助
ボランティア

などの行動は、交通インフラが整っていない現時点では、プロの救急隊員の移動や活動の邪魔になるだけだし、現地入りしたところで、ボランティア人数分の食糧は確実に減っていくことになる。

また、献血については、血液は保存がきかないため、震災に際して多くの方が今の一時期に集中するよりも、長く継続的な献血がありがたいと日本赤十字は言っている
これは赤十字の要請を見ながら、行う方が良いようだ。

繰り返すけれども、これはあくまでも現時点での状況だ。
時がたてば、積極的に動くべき時だって来るかもしれない。


今日現在、僕たちが積極的にできる唯一最大のこと、それは「募金」だろう。
自分のメモを兼ねて、募金先を紹介するサイトをいくつか列挙しておきます。

募金情報まとめ -平成23年東北地方太平洋沖地震-
http://sites.google.com/site/quake20110311jp/bokin
東北地方太平洋沖地震の義援金、募金先の情報まとめ
http://digimaga.net/2011/03/japanquake2011-donation-matome
SHOW YOUR HEART基金
http://static.hangame.co.jp/hangame/extra/showyourheart/index.html


日本はもとより、いま世界中から物凄い数の善意が、うねりとなって押し寄せて来ています。
世界の人々の祈りが、被災地を少しでも明るく照らしてくれることを願ってやみません。

| Something Else | 13:28 | comments(6) | - | pookmark |
震災お見舞い申し上げます
東日本を襲った、観測史上最大といわれる大地震。
被災された皆様には、衷心よりお見舞いを申し上げます。

死者、不明者の数は刻一刻と増えており、現在では1400名超とも報道されています。
いまだ行方の分からない方々が、一人でも多く、一刻も早く生還されることを祈ります。


僕は都内に在勤、在住してますので、何とか徒歩で帰宅する事が出来ましたが、帰途の道すがらには、通りを埋め尽くす沢山の人の群れと、窓ガラスの割れたビル、壁の一部が崩落した建物、渋滞に立ち往生する救急車両など、異様な光景が広がっていました。
携帯は繋がらず、人混みの中にいるにも関わらず、奇妙な孤立感も感じました。

東日本のほぼ全体でストップした交通網。孤立した場面で、最も頼りになると思われていた、携帯の通信網の脆弱性。物流の遮断によって、コンビニやスーパーから飲食物が消えて行く恐怖など、僕達が享受している文明は、いかにもろい砂のお城のようなものであるか。
それを思い知らされています。


海外ではレディ・ガガ達が、早くもチャリティーを呼びかけてくれているとか。
普段は反日行動が伝えられる、中国や韓国からも見舞いや救援の申し出があると聞きます。
こういうことは素直に嬉しい。


いずれにしましても、甚大な被害に遭われた方々には、キンクス日和なんか見ている場合じゃないと思いますが、一日も早い復興が叶いますことを、陰ながらお祈り申し上げます。
| Something Else | 15:10 | comments(0) | - | pookmark |
レイ・デイヴィスが「出て来いや!」と言っている気がする

最近、色々な検索サイトで「兄弟ゲンカ」と入れると、『いまだ兄弟ゲンカ中のザ・キンクス、弟抜きでのリユニオンを検討』というのがいくつも表示されるので、それを見て一人でニヤニヤしております。

世間的には、60歳を過ぎた仲の悪い兄弟が、懲りずに罵りあいを続けるような図式が想像されているのでしょうか?
まあ、記事のタイトルを見れば、当然にそういう受け取り方になりますね。
でも、今回のこの話題、無責任なマスコミが言うような、いわゆる「兄弟ゲンカ」というのとはちょっと違うよなあ、という気が、僕には何となくするのであります。


話は1984年に飛びます。
1984年がキンクスにとってどういう年だったかを見てみると、バンドがデビューして20周年の記念すべき年だというのに、まずオリジナルメンバーのミック・エイヴォリーが脱退、キンクス第二次絶頂期を作ったアリスタレコードとの契約も切れ、レイ・デイヴィス個人としても、子供までもうけて妻同然だったクリッシー・ハインドが別の男と結婚し、ということで、不運続きの一年でした。

そんなキンクスの厄年に、弟のデイヴ・デイヴィスは何をしていたかというと、バンドとは付かず離れずのような、いわば半脱退状態で過ごしていたんですね。

具体的には、その年に出たアルバムの『Word of Mouse』の一部の録音に参加せず、ツアーへの同行も不同意ということで、たぶんこの時は本気で辞めるつもりだったんでしょう。
原因は、レイが初監督映画の『Return to Waterloo』の制作に掛かりっきりでいるのにうんざりしていたとか、ミックとの確執が頂点に達していたとか、当時3枚目のソロアルバム『Chosen People』が発表されたばかりで、これを機にソロ活動に専念したい気持ちが高まっていたとか、色々だったと思いますが。(ちなみのこの『Chosen People』は、「地球外の知的生命体と交信できる人物」サー・ジョージ・キングに捧げられたアルバムということで、このあたり現在のデイヴの関心事と、また共通する部分がありそうです)

とにかく、デイヴは83年の末には、翌84年の春に予定されていたアメリカ・ツアーへ行かないと言いだし、84年に入ってからも、何だかんだとバンドと行動することを拒み続けます。
さてそこで、このデイヴの脱退の意思表示に対して、レイ・デイヴィスはどう出たかというと、マスコミに対して「弟抜きでツアーに出てやる」と宣言したのです。

あれ?最近どこかで聞いたような?

この時は、デイヴの後任ギタリストにクリス・スペディングの名前まで浮上して、かなり現実的な話に発展していたようですが、最終的にはデイヴの方が折れたというか、結局はバンドに復帰しています。
つまり、レイの挑発にデイヴは乗って来たということです。


それを踏まえて今回の一件を見直すと…

デイヴは息子のラッセルと一緒に「アッシャー・プロジェクト」なるスピリチュアルな活動に精を出し、キンクスにはどうも関心がない。
一方のレイは、ソロ・コンサートでもずっとキンクスの曲を歌ってきているし、バンドの再始動に関心がないどころか、恐らくは前向きに考えている。
だから、ここ数年かけてデイヴをリングに上げるべく、色々なメディアを使ってまことしやかな再始動話をチラつかせているけれども、弟は「再始動はゾンビ映画のリメイクみたいだ」と言って、断固拒否の姿勢を貫く。
そこで、レイは最後の手段とばかり、1984年の例にならって「デイヴ抜きキンクス」話をぶち上げて、弟を力づくで引っ張り込もうとしている。

…というのが、僕の推測なんですけど、どうでしょう?

僕の推測(というか妄想)によれば、今回もデイヴはレイのこの挑発に乗ってきて、バンドは近く再始動するはず。
6月の、レイのメルトダウン・フェスティバルが終わった頃からリハーサルを開始して、夏には早くもレコーディング・スタジオ入り。秋に小規模なイギリスツアー。そして来春にアルバムリリース、それからヨーロッパ、アメリカ、極東ツアーと順調に活動に入る、というのが今後のストーリーなんですけど。
(いや、メルトダウン・フェスティバルでの復活も大いにあり得るな…)


ただ、この話にはひとつだけ欠陥があって、それは、僕のキンクス再始動に関する推測というものが、いまだに一度も当たったことがない、という点ですね。

ま、それを除けば大丈夫。
遅くとも今年の秋くらいには、デイヴィス兄弟の揃ったキンクスのニュースが飛び込んではずなので、みんな楽しみに待っていてください。



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| Around The Kinks | 21:07 | comments(2) | - | pookmark |
デイヴ抜きキンクス再始動の報道について

EXPRESS.co.ukのこの記事が元で、キンクス・オフィシャル・ファンクラブのフォーラムには、「Kinks could take off without Dave ?」というスレッドが立ち、キンクスがデイヴ抜きで活動を再開するんじゃないか?という憶測が流れています。

そもそもこのEXPRESS.co.ukの記事というのは、まずデイヴの「キンクスの復活はゾンビ映画(Night Of The Living Dead)のリメイクみたいだ」という発言が紹介され、それに対してレイが反論するという、いつものキンクスネタの王道パターンが展開される、ちょっとゴシップっぽいものなのですが、今回それに少しだけひねりが加わっているのは、レイが前述のようにデイヴ抜きでのキンクス再始動を匂わせているという点です。

レイいわく
「僕たちは、もしそうせざるを得ないようなら彼抜きでやるだろう」
「デイヴはこれまでより、更に宇宙的になってきてるみたいだね。でも僕は、彼よりはちょっとばかり地球上に基盤を置いているんだ」


この記事に対して、ファンクラブのフォーラムでは『デイヴ抜き否認派』『同容認派』入り乱れて、論争を繰り広げているというわけです。

否認派としては、「デイヴがいなけりゃ、それはキンクスじゃない!」という、保守本流の考え方を披歴しつつ、「どちらか片方が欠けるくらいなら、ずーっとソロでやっててくれ!」と、デイヴ抜きのキンクスなんか見るのもイヤ状態の、若干キレ気味の意見が目に付きます。

対して容認派は、「ロジャー・ウォーターズ抜きでもピンク・フロイドは活動出来たし、キース・ムーンとジョン・エントウィッスル抜きでもフーはフーだ。だからデイヴ抜きのキンクスだってあり得るじゃないか」という、やや論理的な意見を出してくる。

どちらが正しいという結論は、当然ながら出てこない。
EXPRESS.co.ukの記事は2月28日のものですが、その後、今日に至るもフォーラムには新しい書き込みが加えられているので、この話題、今しばらくは続きそうです。


僕は以前、何かの情報で、レイとデイヴが両方揃わなければ「The Kinks」という名称を使ってはいけない、という取り決めがあると聞いていたので、今回の記事には意表を突かれたというか、「アレレ?」という部分があるのですが、レイがデイヴ抜きのキンクスに言及したというのなら、その取り決めはもう無効になっているということかも知れません。


ところで、この話題、EXPRESSの発表以降、GuardianGibson.comなどにも続々と掲載されているのですが、元をたどれば「“Q”magazine」という、イギリスの雑誌による、レイへのインタビューが情報源になっています。
そして、ここがちょっと重要なのですが、色々なサイトで紹介されている情報は、すべてこの“Q”magazineがネタ元であって、レイはこの雑誌以外のメディアには、デイヴ抜きキンクスの可能性について、今のところ一切何も語っていないのです。


先のファンクラブのフォーラムに、Facebookに寄せられたデイヴ自身の言葉として、次のような書き込みがありました。

「僕は兄を愛しているし、彼もまた僕を愛している。
だから、君たちも憎しみとかネガティブな力を、どこかへ取り払ってくれ。
僕たちはそんなことに関心はない。
愛は水よりも濃いだけじゃなく、憎しみや敵意のあるジャーナリズムより、ずっと大きいものなんだ。」

つまりは、このデイヴ抜きキンクス報道は、悪意あるマスコミによるでっち上げだと言いたいのでしょうか?
真相は分かりませんが、デイヴがいつものような積極的な反論をしていないところを見ると、あまり根拠のあるインタビュー記事ではないような気もします。

それにしても、いきなり持ち上がった変則的なキンクス再始動の話題。
これは今後、どのような動きを見せるのか、推移を注意深く見守りたいところです。


ちなみに、僕自身は、仮にレイがキンクスを始めたがっているとしても、デイヴ抜きではやはりそれはキンクスとは呼べないだろう。向こうがキンクスを名乗っても、ファンはそれを“本当の”キンクスとは見做さないんじゃないだろうか?という考えです。
フォーラムの意見にもありましたが、レイがミック・エイヴォリーを始めとした往年のメンバーを集めて、「キンクス」を名乗りたいのであれば、「レイ・デイヴィス & The Kast Off Kinks」程度にとどめた方が、ファンの人達には受け入れ易いんじゃないかなあ?と思っております。

| Around The Kinks | 19:26 | comments(4) | - | pookmark |
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