一定期間更新がないため広告を表示しています
ようやく発表された「Face To Face」の収録曲。
待たされた甲斐はあったのかな?
とりあえず、以下が収録予定曲。
Disc 1
1. Party Line
2. Rosie Won't You Please Come Home
3. Dandy
4. Too Much On My Mind
5. Session Man
6. Rainy Day In June
7. A House In The Country
8. Holiday In Waikiki
9. Most Exclusive Residence For Sale
10. Fancy
11. Little Miss Queen Of Darkness
12. You're Looking Fine
13. Sunny Afternoon
14. I'll Remember
15. Dead End Street
16. Big Black Smoke
17. This Is Where I Belong
18. She's Got Everything
19. Little Miss Queen Of Darkness
20. Dead End Street
Disc 2
1. Party Line
2. Rosie Won't You Please Come Home
3. Dandy
4. Too Much On My Mind
5. Session Man
6. Rainy Day In June
7. A House In The Country
8. Holiday In Waikiki
9. Most Exclusive Residence For Sale
10. Fancy
11. Little Miss Queen Of Darkness
12. You're Looking Fine
13. Sunny Afternoon
14. I'll Remember
15. This Is Where I Belong
16. Big Black Smoke
17. She's Got Everything
18. You're Looking Fine
19. Sunny Afternoon
20. Fancy
21. Little Miss Queen Of Darkness
22. Dandy
これまでの例にならえば、恐らくDisc1がステレオで、Disc2がモノということなんでしょう。
念のために申し上げますと、Disc1、Disc2ともに1曲目から14曲目までがオリジナル・アルバム収録曲、それ以降がボーナス・トラックですね。
ただし、ボーナスの多くは、以前に出たボートラ入りの「Face To Face」に収録済みだし、それ以外も「Picture Book」などで既発表。
残念ながら、今回のこのシリーズで出た中で、最も面白味に欠ける選曲だと言わざるを得ない。
それと、例えばDisc1には「Dead End Street」が2回登場、Disc2には18の「You're Looking Fine」から最後の「Dandy」までが2回登場というように、曲によっては2枚組の中に、同じ曲が3テイクも4テイクも入っているものがある。
まあこれはステレオとモノの違いだけじゃなくて、トラック違いとか、場合によってはBBCセッションの音源かなにかも入ってるんだろうけど、それでもこれはいただけないなあ。
まだ何も聴いていない状態で、こんなことを言うのもナニなのだけれども、今回のデラックス・エディションのシリーズ全般、その収録曲を見る限りにおいて、そこいら辺に転がっていたテイク違いや未発表音源を、それこそ無分別にブチ込んで、何というか「ごった煮」みたいなことにして、オリジナルの良さを殺しまくっているような気がしてしまう。
むしろこれだったら、以前に出た「Pye Album Collection」のような、オリジナルに忠実なアルバムを、ステレオとモノとの両方収録でまず出して、それ以外のボーナス・トラックは「レア・コレクション」のような形で別途リリースしたほうが、思いっきりスッキリして聴きやすかったのになあ、と思うのだがどうだろうか。
ま、そんなことをしたら、ハナから商売にならないという見方もできるわけだが。
読んでくれてありがとう!
↓ 励ましの1日1クリック ↓ ★お願いします★
↓ 出来ましたらこちらのほうも↓ ★お願いします★
昨日に引き続きデラックス・エディション情報です。
当初5月リリースと告知されていた、この「Arthur Or the Decline and Fall of the British Empire」ですが、若干延期されて6月発売となったようです。
それで、以下が収録曲。
Disc1
1. Victoria
2. Yes Sir, No Sir
3. Some Mother's Son
4. Drivin'
5. Brainwashed
6. Australia
7. Shangri-La
8. Mr Churchill Says
9. She's Bought A Hat Like Princess Marina
10. Young And Innocent Days
11. Nothing To Say
12. Arthur
13. Plastic Man Stereo mix
14. This Man He Weeps Tonight
15. Drivin' Alternate Mix
16. Mindless Child Of Motherhood Stereo mix
17. Hold My Hand Stereo
18. Lincoln County Stereo
19. Mr Shoemaker's Daughter
20. Mr Reporter Stereo
21. Shangri La Backing Track
Disc 2
1. Victoria Mono
2. Yes Sir, No Sir Mono
3. Some Mother's Son Mono
4. Drivin' Mono
5. Brainwashed Mono
6. Australia Mono
7. Shangri-La Mono
8. Mr Churchill Says Mono
9. She's Bought A Hat Like Princess Marina Mono take
10. Young And Innocent Days Mono
11. Nothing To Say Mono
12. Arthur Mono
13. Plastic Man
14. This Man He Weeps Tonight
15. Mindless Child Of Motherhood
16. Creeping Jean
17. Lincoln County
昨日アップした「Something Else」同様、Disc1がステレオ・バージョン、Disc2がモノ・バージョン。
ここにどれほどの価値を見出せるかが、本作のカギとなりそうです。
ただ、僕はあまりこういったことには詳しくないのだけれども、以前ここにコメントいただいた方の話では、「Arthur」のMonoというのは、いま普通に出回っているステレオ・ミックスの音とは比べ物にならないくらい凄いのだとか。
つまり、あの分厚い音が、塊になって襲ってくるという。
それで、いつかはMonoの音を聴いてみたいと思っていたので、僕の購入指数はいまのところ結構高め寄りに振れています。
ただし、本編に付随するボーナス・トラックは、これはいささか期待外れと言わざるを得ない。
まあ、悪いことではないのだけれど、基本的にデイヴのソロがたくさん入っていて、以下これをかいつまんで説明しますと…
Disc1の17曲目「Hold My Hand」は、デイヴのソロ・シングルとして、Disc2の16「Creeping Jean」とのカップリングで、69年にリリースされた曲。
デイヴの曲ということで、これまでは『The Album That Never Was』とか『Unfinished Business』といった、デイヴ系のベストにしか入っていないようなので、ややレア度は高いかも。
Disc1、2ともに収録の「Lincoln County」も、68年リリースのデイヴのソロ・シングル。
これは先のデイヴ系ベストの他に『Picture Book』にも入っているので、レア度は若干落ちますね。
「Mr. Shoemaker's Daughter」もデイヴ作ですが、以前から出ている「Arthur」にも、ボーナス・トラックとして入っていたので、目新しさでは他に一歩譲るかな。
あと、ちょっと珍しいところでは、「Mr Reporter」で、これは1966年に録音されたレイがボーカルをとるモノ・バージョンが、先に出た『The Kink Kontroversy』のデラックスや『Picture Book』に収録されているけれども、今回のステレオ・バージョンは、デイヴがボーカルをとる、1969年の再録版みたいです。
ということで、まあこれだけ並べて、このボーナス・トラックにビビッと来ることが出来るかどうか?
「Arthur」未購入で、今回初めてこれを買おうかと思っている方には、間違いなくお勧めはできるのですが…。
読んでくれてありがとう!
↓ 励ましの1日1クリック ↓ ★お願いします★
↓ 出来ましたらこちらのほうも↓ ★お願いします★
本国で6月に出る「Something Else」の収録曲が公表されてましたけれども、それよりも先の5月に出ると言われていた「Arthur」とか「Muswell Hillbillies」の情報が見当たらないのは、これはどういうわけなんだろう。
またお得意の発売延期なんでしょうかね?
ではまあ、ともかく、以下に「Something Else」の収録曲をザザッと列挙してみます。
Disc 1
1. David Watts Stereo Album Version
2. Death Of A Clown Stereo Album Version
3. Two Sisters Stereo Album Version
4. No Return
5. Harry Rag
6. Tin Soldier Man
7. Situation Vacant
8. Love Me Till The Sun Shines
9. Lazy Old Sun
10. Afternoon Tea
11. Funny Face
12. End Of The Season Stereo Album Version
13. Waterloo Sunset
14. Susannah's Still Alive Stereo
15. Autumn Almanac Stereo
16. Sand On My Shoes Stereo
17. Afternoon Tea Alternate Version
18. Mr Pleasant Alternate Version
19. Lazy Old Sun Alternate Vocal Version
20. Funny Face Alternate Stereo Version
21. Afternoon Tea German Stereo Mix
22. Tin Soldier Man Alternate Backing Track
Disc 2
1. David Watts
2. Death Of A Clown
3. Two Sisters
4. No Return Mono Album Version
5. Harry Rag Mono Album Version
6. Tin Soldier Man Mono Album Version
7. Situation Vacant Mono Album Version
8. Love Me Till The Sun Shines Mono Album Version
9. Lazy Old Sun Mono Album Version
10. Afternoon Tea Mono Album Version
11. Funny Face Mono Album Version
12. End Of The Season
13. Waterloo Sunset Mono Album Version
14. Act Nice And Gentle
15. Mr. Pleasant
16. Susannah's Still Alive
17. Autumn Almanac
18. Harry Rag Alternate Take
19. David Watts Alternate Take
20. Afternoon Tea Canadian Mono Mix
21. Sunny Afternoon BBC Version
22. Autumn Almanac BBC Version
23. Mr Pleasant BBC Version
24. Susannah's Still Alive BBC Version
25. David Watts BBC Version
26. Love Me Till The Sunshines BBC Version
27. Death Of A Clown BBC Version
28. Good Luck Charm BBC Version
29. Harry Rag BBC Version
30. Little Woman Backing Track
Disc1、2ともに13曲目までは、オリジナルのステレオ・バージョンとモノ・バージョンといういつもの仕様で、聴き比べの妙は楽しめるけれども、楽曲的にはここにはあまり新味はない。
すると、あとは興味があるのは、未発表曲と未発表バージョンということになるのだが、そういう意味で最も貴重なのはDisc1の16曲目「Sand On My Shoes」でしょうか。
これはDave Emlenさんのこのページをみると、1966年に録音されながら、2000年にドイツで出た「Neue Revue-The Great Lost Kinks Album」というプライベート盤が出るまで、発表されることのなかった楽曲。(つまり公式には今回が初リリース)
で、その他は、既発表曲のAlternate Versionというやつが並ぶわけだけど、うーむ、どうしよう。
まあ、Disc2の後半にかたまって収録されるBBC Versionは、以前に出た「BBCセッション」とも重複する曲が少ないので、これはこれで貴重だと思うのだが…。
個人的には、「Something Else」は「Village Green Preservation Society」に次ぐ、大好き好きなアルバムなので、購入のほうに気持ちは傾いているのだけれども、いまのところこのデラックス・エディション全般に言えることなんだが、ファンとしてはもうあとひと押ししてくれる、腰が抜けるくらいの超目玉な奴が、入っていて欲しかった気がしたりします。
読んでくれてありがとう!
↓ 励ましの1日1クリック ↓ ★お願いします★
↓ 出来ましたらこちらのほうも↓ ★お願いします★
先日のRollingStoneの記事が元で、日本でもキンクス再結成に関する記事を扱うサイトがちらほらと出始めています。
(なんか今まで、キンクスは解散なんかしていないからということで、うちでは意固地になって「再始動」という言葉を使ってきていたけど、どのサイトを見ても「再結成」という言い方をしているし、逆に「キンクス再結成」という言葉を使わないと、検索にも引っかからず、皆さんに情報が伝わらないのも悔しいので、今回はあえて「再結成」で行きます)
ただ、ほとんど全部の記事が、先のRollingStoneとレイとのやり取りの一部を捉えて、
レイ・デイヴィスがローリング・ストーン誌の最新インタビューで「来週デイヴに会う」と発言。
レイいわく「デイヴがプレスで〈俺はやる気だけど、レイがやりたくないみたいだ〉と話してたって聞いたよ。でも俺の言い分は〈デイヴがやるなら、レイもやるぜ〉ってことなんだ」
といった内容であって、つまりレイが突然デイヴと会うと言いだしたような書き方になっていて、非常に片手落ちの感が否めない。
実際、デイヴ・デイヴィスは、このレイのインタビューで引用されている発言を、3月の末にちゃんとしており、その辺の記事はContactmusicであったり、Drownedinsoundであったり、Guardianであったりが、とうの昔に報じているのだけれども、まあ、日本のマスコミに「キンクス番記者」なんかいる訳ないから、当然と言えば当然なんだけれども、これらは全部スルーされてしまった。
(いや、ひょっとしたら、版権かなにかの関係なのかも知れないが)
僕は思うに、日本のサイトが書いたレイの先の発言というのは、これだけを見ると、ここ数年、年に一度くらいは必ず出てくる年中行事みたいなものであって、大方の読者には「またかよ!」とか言われて、相手にされていないんじゃないだろうか。
だけど、このRollingStoneインタビューに至る経緯を時系列で見ると、まずは2月の末に、レイによる「デイヴ抜きでキンクス始める」発言があり、これに対してなのか、デイヴがモジョ・マガジンの取材に「僕とレイは何かやろうと話し合ってきたけど、そう言いながらもレイはツアーに出てしまう」と、逆にレイを非難するようなことを喋りつつ「僕とレイは近々何かやるつもりだからお楽しみに」みたいな前向きなことも言う。
で、こういう流れのなかで出てきたのが今回のRollingStoneのインタビューなのであるからして、発言に至る背景というのがちゃんとあるわけだから、これはレイがお調子こいて口を滑らせた、いつものヤツとはそもそも質が違うのである。
僕はレイとデイヴによる、この一連のやり取りを見ていて、今回はキンクス再結成というのは、これはかなり高い確率で実現するのではないかと思っているのだけれど、どうだろうか。
まあいいや、それじゃあ今回は、あれほどキンクス再結成を拒んでいたデイヴが、どうしていきなり翻意したのか、その理由を考えてみましょう。
ま、もったいぶっても仕方がないので、ズバリ言っちゃいますが、その理由は
「ギターが弾けるくらいにまで体が治ったから」
これに尽きると思います。
デイヴは2004年に脳梗塞で倒れて以降、2007年には「Fractured Mindz」をリリースしたりはしていたけれども、2010年に組まれたアメリカ・ツアーはドクターストップがかかって中止になるなど、最近までその健康不安は一掃できていませんでした。
うがった見方をすれば、スタジオ・アルバムのギターなんか、デイヴが弾いてると思わせて、息子のラスに弾かせる事だって出来るだろうし、なにしろ動いてギターを弾いている彼を見る機会がないものだから、僕なんかは彼の回復を疑ってしまうわけです。
実は僕はキンクス再結成を熱望しながらも、最終的には再結成はないだろうと心の中で諦めたりもしていたのですが、それはやはりデイヴの病状に悲観的にならざるを得なかったからでした。
だって、ギタリストにとって脳梗塞なんて…ねえ…
そもそも、デイヴの場合、あの負けん気であるからして「体が付いてかないからキンクス出来ない」とは絶対に言わないであろうと。
出来ないと言えないから、ここ数年は「レイが気に入らないからキンクスなんかやらない」と、ずっと言い通しているんじゃないか、というのが僕の推測でした。
ところがですね、デイヴってひょっとしたら、回復してきてるのと違うだろうか?と思えるニュースが、今回飛び込んで来たのです。
これはその回復の証拠のひとつと言えると思うのだけれど、俳優のウィリアム・シャトナーという人(スタートレックのカーク船長?)がいて、彼が今年リリースする予定のアルバムに、デイヴがギタリストとしてゲスト参加するという情報。
これです。(15曲目。それにしても参加するメンツの凄いこと…)
普通、他人のアルバムにギタリストとして参加するのに、影武者なんか使わないでしょ?
すると、これは健康面での不安が、かなりの確率で軽減されたことを意味する動きなのではないでしょうか。
このことと、デイヴの最近の「レイと一緒に何かやっても良いよ」発言。これらを考え合わせれば、やはりデイヴは今後の活動に、前向きになってきていることが分かります。
キンクス再結成の機運は、いよいよ高まって来たと考えて良いのではないでしょうか。
あとは近々行われるという、レイとデイヴとの会談がどう転ぶのか。
これがキンクスの今後を決める、最大のカギとなりそうです。
読んでくれてありがとう!
↓ 励ましの1日1クリック ↓ ★お願いします★
↓ 出来ましたらこちらのほうも↓ ★お願いします★
日本では昨年12月に出たレイのコラボ・アルバム『See My Friends』が、アメリカでは4月5日にようやく発売されたということで、このところ海外では、キンクスに関する話題というのは、ほぼこのアルバム評オンリーです。
そんな中で、Rolling Stoneがレイ・デイヴィス本人へのインタビュー記事を載せていたので、ここに抜粋してご紹介します。
終わりの方で、最近デイヴから出たリユニオン発言に呼応するような内容も、ちょっとだけ喋っているので要注目です。
インタビューは昨年末に予定されていた、アメリカ・ツアーの中止理由から始まって、新譜に関する質問に入ります。
(ちなみに中止理由=「2004年にニューオリンズで銃撃された際に、体内にできた血の塊を取り除くため」だけど、昨年末のインタビューでは、血塊は撃たれた脚部にできたと言っていたのが、今回は「肺」にできたと言っている。肺に血の塊だとけっこうやばいと思うのだが)
■■以下インタビューからの引用■■
ローリングストーン(以下RS):
今回のアルバム、共演者の曲目チョイスに驚かなかった?
レイ・デイヴィス(以下RD):
フランク・ブラックが、自分のギターケースに「This Is Where I Belong」って書き込んでいると言っていたのにはビックリした。あれはB面曲だったのに(「Mister Pleasant」のB面)。それからルシンダ・ウィリアムスが「A Long Way From Home」を知っているなんて思いもしなかった。彼らには自分の歌を再発見させられたよ。
RS:コンク・スタジオを使い続けてきた理由は?
RD:あれはロンドンの労働者階級が住むエリアにあって、以前はビスケット工場だったんだ。僕はスタジオ中のことを、良いサウンドが鳴り響くポイントや、床がキーキーきしむから足を踏み入れちゃいけない場所まで全部知ってる。あそこには歴史があるんだ。僕は今度のメルトダウン・フェスティバルで全曲やるつもりでいる「ヴィレッジ・グリーン」のアルバムを、最近あのスタジオで聴き直して感銘を受けたところだ。僕はいま、あれを売るべきか、それともレコーディング芸術の博物館として再オープンするか、悩んでるところだ。
RS:メルトダウン・フェスには誰に一番出て欲しかった?
RD:もし魔法の杖があったら、オーティス・レディングをヘッドライナーに呼びたかったね。
― 中 略 ―
RS:アルバムのライナーノーツに「キンクスにとっての最大の相談役は父親だった」と書いていたけど?
RD:彼は最強の批評家だったんだ。何か気に入らないことがあると、彼は何も言わずにパブに飲みに行く。これは悪いサイン。もし何かが気に入ったりすると、僕を捕まえて頬にキスする。これはもっと悪いサイン(笑)。父は「Sunny Afternoon」や「All Day and All of the Night」が好きだった。ことによると、密かにヘヴィ・メタルのファンだったのかも知れない。
RS:最近のバンドで注目してるのは?
RD:リアム・ギャラガーの新バンドのビーディ・アイ。奴はどういった風にレコードを作ればエキサイティングに聴こえるのか知ってる。それからマムフォード&サンズ。彼らは一緒に演るには最高の連中だ。いま英国ではフォーク・ミュージックがきてるんだ。君だってアコースティック・ギターさえ持てば、ヘタレと言われずに済むよ。
…と、まあこんな感じのインタビューでありまして、基本はアメリカでの『See My Friends』発売に際しての、プロモーション的な内容ですね。
インタビューの中では、
売りに出されたと思われていたコンク・スタジオが、どうやらまだ無事であること。さらに、それが音楽系のミュージアムとして再建されるかも知れないこと。
以前にデイヴが言っていた「レイは世間がどう思うかなんて関係なく、父親のために曲を書いている」を裏付けるかのような証言が、今度はレイの口から語られたこと。
などが特に興味深いです。
さてさて、それではインタビューの最後の部分。
ここでいよいよキンクスのリユニオンが話題になります。
RS:最近、デイヴはキンクスの再始動に関心があるようなことを言っている。同時に君のことを「クソったれ(asshole)」呼ばわりもしているわけだが?
RD:それは奴がどっちに転ぶか次第だよ。
RS:君にとって再びキンクスとしてプレイすることは、どれだけ重要なんだろう?
RD:昨夜、僕はミック・エイヴォリーと演奏した何曲かを聴き返したんだけど、かなり良い出来だったよ。それと、来週にはデイヴと会うんだ。デイヴの奴「僕はやりたいけど、レイがやりたがらない」とか言ってるらしいね。僕から言わせれば「デイヴがやるなら、レイはやる」なんだがね。
まあ、レイの最後のこの発言は、ここ5年くらい繰り返し言われてきたのと同じなので、僕なんかからすると信憑性はあまりない。
ただしこれが、最近うちのブログでも取り上げた、デイヴのリユニオン発言への返答となると、話は若干違ってきます。
それにしてもレイって、ミックとは本当にリハーサルを行って、デモ・トラックとかも既にレコーディングしてたんですね。
すると、最終的には、インタビューでレイも言うように、全てはデイヴ次第ということなのでしょうか?
うーむ…
こうなると、デイヴの次の動向が、ますます焦点となってきますね。
読んでくれてありがとう!
↓ 励ましの1日1クリック ↓ ★お願いします★
↓ 出来ましたらこちらのほうも↓ ★お願いします★
最近、うちのブログってアクセス数が多いよなあ。
と言うことで、良い気分でアクセスログのページを見ておりましたところ、意外にも「キンクス」ではなく、な、な、なんと、3月12日に記事のタイトルにした「震災 お見舞い」というキーワードで検索して、ここに迷い込んでいらっしゃる方が、もうぶっちぎりのダントツで多数に上ることが、このたび判明いたしました。
なお且つ、今日(4月7日)現在、Yahoo!JAPANの検索窓に「震災 お見舞い」と入れると、あろうことか1ページ目でキンクス日和がヒットすることまで判明するに及んで、ワタクシとしましては何だか善良な皆さんを騙しているようで、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいであります。
いや、なに、申し上げたいのは、たった一言。
「時は春、花見の季節だ!桜を見ながら酒を飲もうぜ!」
これだけです。
えーと、この前、偉い人が「お花見自粛」みたいは発言をして、今年は上野やらでも「花見はちょっとご遠慮ください」みたいな雰囲気漂うわけですが、そりゃあ、ハメを外したドンチャン騒ぎは、それはさすがに論外だけど、そうでなければ、今は絶対に桜を見ながら東北の日本酒を飲むべき時です。
いや、桜の季節が終わっても、いやいや、いっそ桜なんか見なくても良い。
東北の日本酒を飲むべきだ。
そして、東北の産物を買うべきだ。
過度な自粛は、絶対に復興なんかに繋がらない。
被災地の産品を利用することこそが、僕たちにできる最大の支援に違いない。
と言うわけで、今日からブログ左手のフリースペースに、「ハナサケ!ニッポン!」のリンクバナーを掲げることとしました。
初めからうちのブログを読むつもりで来られた方はもちろんのこと、「震災 お見舞い」に釣られて迷い込んでしまった皆々様におかれましても、是非是非、クリックしていただけたら幸いでございます。
リンク先のサイトにある「自粛は二次災害」という言葉を、僕たちは重く受け止めるべきです。
そして、『南部美人』の蔵元さんの言う「自粛をして頂くよりも、お花見をして頂くほうがありがたい」という言葉に、僕は東北の皆さんの逞しさと、そして優しさ感じます。
We are the Tohoku Sake Preservation Society
God save Daiginjo, Nanbu-toji and Sugitama
(僕たちは東北の酒を守る会
神さま、大吟醸や南部杜氏、蔵の杉玉をお守りください)
読んでくれてありがとう!
↓ 励ましの1日1クリック ↓ ★お願いします★
↓ 出来ましたらこちらのほうも↓ ★お願いします★
海外のキンクス・サイトや、オフィシャル・ファンクラブのフォーラムなどでは、何故かあまり話題にならないデイヴ発信のリユニオン話。
前回はMOJO Magazineのインタビューに対して、キンクス再始動を匂わせていた彼ですが、今度はDrowned in Soundというサイトでも同じようなことを言っているのでご紹介しときます。
今回のDrowned in Soundのインタビューは、キンクス初期3作のデラックス盤リリースに関する質問がメインで、あとはデイヴが息子と始めた「アッシャー・プロジェクト」の話題、ピート・クウェイフの思い出話などなどあり、まあこの辺はリンク先のインタビューから各自で読み取っていただくとして…
問題の発言はインタビューの最後の最後。
インタビュアーがいかにも聞きづらそうに、こう切り出して始まります。
「こんな質問は、もう百万回もされていると思うけど、ごめんね、僕もみんなが知りたがっていることを訊くよ。君は一体いつ、レイや他のメンバーと一緒にステージに復帰するんだい?」
これに対するデイヴの答え。
「Ray and I have spoken recently about doing something. But we’re not really…. (Long, Long Pause) It would be nice. I don’t know what; I think people might be surprised about what we’d have in mind. But we’ll let you know!」
(最近、レイと僕は何かを始めることについて話し合ったよ。それは素晴らしいものになる。僕らが何を考えてるかを知ったら、みんなびっくりすると思うな。いずれ教えてあげるよ!)
うーん、僕にはこんな風に読めるのだが、何か間違っているんだろうか?
確かに「キンクス」という名前こそ出していないけれども、デイヴはレイと一緒に何かを始めるための話し合いをしてる、と間違いなく言っている。
しかし、そしたらデイヴはキンクス再始動に前向きであることを、MOJO Magazineに続いて、このDrowned in Soundでも言っているのに、なぜ海外のファンは騒がないのだ?
ひょとしたら「MOJO」とか「Drowned〜」っていう雑誌(サイト)は、日本で言う「東スポ」みたいな感じの、所謂『飛ばし』メディアなのだろうか?
いやいや、この際それは置いとくとして…
それでは、今日は、このデイヴ発言がどういう意味を持つのかよく分からない、という新しいファンのために、僕なりに少しだけおさらいをしておきます。
ごく初歩的なことから始めます。
キンクスの中核をなすのはレイ(兄)とデイヴ(弟)のデイヴィス兄弟。
ところが、この二人、昔からとにかく仲が悪い。
一説にはツアーで移動する際にも飛行機は別便、ホテルも別々に取ったりと、ステージやレコーディング以外では、あまり顔を合わせたがらない。
まあ、近親憎悪と言いますか、本当は互いに大好きなのに、顔を合わせるとケンカばかりという、こんな風な関係でずっと60過ぎまで来たわけです。
そんなキンクスが最後のコンサートを行って、活動を休止したのが1996年の夏。
以降、今日に至るまで、ふたりはそれぞれソロ活動に入ったままで、再び「キンクス」として、揃って公の場に出ることはありませんでした。
ただし、ここでひとつ押えておいて欲しいのは、キンクスはいまだかつて一度も「解散した」と発表したことがないという点です。
色んなメディアでは「96年に解散したキンクス」のような紹介のされ方をするけれども、公式な解散発表というのは、これまでにただの一度だってない。
だから、これがために僕たちファンは、他の解散したバンドの再結成以上の期待を、キンクス再始動にかけているというわけです。
とまれ、活動を休止して10年が過ぎたあたりから、そろそろ活動再開に向けたアナウンスが流れ始めます。
まずは2006年の10月に「キンクスが活動を再開するかも」の第一報。
翌2007年の11月には、今度はもっと踏み込んだ「オリジナル・メンバーでの再始動」というマスコミ報道。
更には2008年1月2日の「NME」の記事と、同9月23日のBBCインタビューで、レイ・デイヴィス自身が活動再開の可能性に言及するに至って、キンクスのリユニオン話は、にわかに現実味を帯び始めます。
2010年の6月に、初期のベーシストであったピート・クウェイフが亡くなってしまったので、オリジナル・メンバーでの再始動の夢は断たれましたが、この時にも、レイからの働きかけで追悼イベントが企画され、メンバーの再集結が期待されました。
しかし、これら再始動に向けた動きは、すべて実現せずに終わっています。
なぜかというと、再始動に関する前向きな話し合いを、デイヴが断固として拒否し続けてきたからです。
つまり、ここが「肝」なのですが、今までの一連のキンクス再始動報道というのは、ほとんど全部がレイの発言から出たものであり、結局それが実を結んでいないのは、これもほとんど全部デイヴの否定によるものなのです。
最近の、レイの再始動前向き発言に対して、デイヴはどんな風にこれを否定してきたかというと、
「キンクス再結成はゾンビ映画の下手なリメイクみたいだ」とか、
「頭のおかしい年寄りが車イスに座って『You Really Got Me』を歌うのなんか観るべきじゃない」とか、こんな感じ…。
兄貴と一緒にやるどころか、顔を見るのもイヤ過ぎる!的な敵意むき出しの発言を繰り返していたのが、ここ数年のデイヴだったのです。
さあ、それを踏まえると、今回の一連のデイヴ発言というものが、どんな意味を持つのかがお分かりいただけると思います。
デイヴ・デイヴィスが1996年の活動休止以来、僕の知る限り初めて自分の方から「もう一度レイと一緒に活動を始めても良いよ!」と言ったのです。ファンにとっては驚き以外の何物でもない(はずなの)です。
…はずなのですが、冒頭に書いた通り、日本はもとより海外のキンクス・サイトでも、デイヴのこの発言は、ことごとくスルー状態にあります。
理由はよく分からないのですが、やはりキンクスの再始動話って、今まであまりにも出回り過ぎていて、ちょっとした「狼少年」みたいになっているからなんでしょうか?
海外の状況がイマイチ良く分からないので、ここしばらくは歯がゆい思いをしております。
ちなみに、たった今guardian.co.ukのサイトを見たら、Independentとのインタビューとして、デイヴの記事が出ていました。
全体の印象として、デイヴは一層レイに歩み寄っているみたいで、
「レイはうぬぼれの強い、自己中心的な、ナルシストのくそったれだ。でも僕は、僕以外の誰にも彼をそんな風には呼ばせない。僕が彼をそう呼ぶのは、僕が死ぬほど彼を愛しているからだ」
などということを述べていますが、さて、今度の展開はどうなりますか。
僕としては、ピートの逝去からちょうど1年目ということもあり、レイが監修して6月に行われる「メルトダウン・フェスティバル」の初日、レイ・デイヴィス本人のステージに、まずは注目したいと思うのですが。
読んでくれてありがとう!
↓ 励ましの1日1クリック ↓ ★お願いします★
↓ 出来ましたらこちらのほうも↓ ★お願いします★