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コンク・スタジオでレイ・デイヴィスとセッションできるかも!?


BBCボックス・セットと、詳細不明のベスト・アルバム「Waterloo Sunset : The Very Best Of The Kinks & Ray Davies」の発売を8月に控えて、レイ&ミックのキンクス・コンビが、新手のプロモーション(?)を始めた模様。

これがどういうものかを、Talenthouseのサイトから抜粋して、簡単に訳すと…

レイ・デイヴィスとミック・エイヴォリーが、これまでに出たキンクスの楽曲を、新しい解釈で演奏して提出して欲しいと、世界中のミュージシャンに呼びかけている。
どの曲を選ぶかに制限はないが、想像力とオリジナリティーが欲しい。

優勝者はレイとミックの祝福を受けるとともに、コンク・スタジオで曲を完成させることができ、キンクスのVEVOチャンネルやYouTube、Facebook、Twitter等を通じたプロモーションの機会が与えられる。
また、準優勝2名と一般投票の勝者2名には、レイのサイン入りアルバムやBBCボックス・セットがプレゼントされ、Facebook、Twitter等を通じたプロモーションの機会が与えられる。

エントリーの受付は2012年6月22日から8月2日まで
一般投票は2012年8月3日から8月10日まで
優勝者の発表は2012年8月24日

レイ・デイヴィスの呼びかけによれば
「これは、ミュージシャン達がキンクスのオリジナル曲を解釈し直すことによって、その才能を示す大いなるチャンスだ。エンジョイしながらクリエイティブに、そしてメチャクチャにやってくれ!幸運を祈る」
とのこと。

…まあ、大筋合っているとは思うのですが、なにしろ元になるサイトには、堅苦しい「オフィシャル・ルール」などが事細かく記載されていて、とても僕の手には負えそうにありません。
なので、誤訳も十分にあり得ますので、興味のある方、我こそはと思う方は、こちらの本物のサイトで、必要事項をご確認のうえ、ぜひ挑戦してみてください。


さて、それで、説明だけで終わっても面白くないので、一応ここに、僕の妄想を書いておきますとね…

やっぱりここはデイヴに覆面で応募してもらいたいと、思うわけですよ、当然。
「オラオラ!俺が入っていねいのに、キンクスが審査します、とかぬかしてんじゃねえぞ、ゴルアッ!」
…とか言いながらね、応募するわけ。

すると、レイ&ミックが「おお!何だこのギターは!デイヴの若い頃にそっくりじゃないか、即優勝決定〜!」
当然のことながら一般投票も難なくクリア。

2012年秋、覆面の優勝者をコンク・スタジオで待つ二人。
現れたのはデイヴ。
レイ&ミック「ゲッ!」

じゃあ仕方ない、厳正なルールに従って、三人でキンクスの曲吹き込むわ…www。

そして迎えた2013年、キンクスはめでたく再始動するのであった!

…って、んな訳ないか!



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| Around The Kinks | 19:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
レイ・デイヴィス「Ireland&UKツアー」セットリスト
先週の金曜日から始まった、レイ先生のアイルランド&UKツアー。
あちらのRAY DAVIES FORUMを見ていたら、本ツアーのものと思しきセットリスト写真を発見したので、ここにテキスト化しておきます。

フォーラムの書き込みの流れからすると、これは6月22日のゴールウェイにあるRoisin Dubhという会場でのプログラムのようです。

今現在の予定では、このステージからアイルランド、イギリス、アメリカを回るツアーが始まって、そのファイナルが7月28日〜29日のフジロックとなるはずなので、日本でもこのリストに近い曲目が演奏されることになるんじゃないでしょうか?
参加される皆さんの参考になれば幸いです。

 RAY DAVIES 22 Jun, 2012: Roisin Dubh, Galway, Ireland  (probably)

 I Need You
 Tired Of Waiting For You
 Where Have All The Good Times Gone
 I'm Not Like Everybody Else
 Apeman
 In A Moment
 Better Things
 Autumn Almanac
 Next Door Neighbour
 Dedicated Follower Of Fashion
 A Long Way From Home
 Sunny Afternoon
 Nothin' In The World Can Stop Me Worryin' 'Bout That Girl
 Too Much On My Mind
 A Well Respected Man
 Victoria
 20th Century Man
 Dead End Street
 Celluloid Heroes
 All Day And All Of The Night
 Waterloo Sunset
 Lola
 Days
 You Really Got Me

◆追記◆
ツアー・スケジュールによると、このステージはBill Shanleyと二人だけのアコースティック・ライブだったはずなので、翌日からの、バンドを従えたセットとはまた異なる可能性もあります。
その場合は、最新版を見つけ次第アップします。


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| Around The Kinks | 20:42 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
Happy Birthday Mr.Ray Davies


レイモンド・ダグラス・デイヴィス様
お誕生日おめでとうございます。

68歳という年齢が、果たして若いのか若くないのか…?
いや、先生の活躍ぶりを見てると、年齢なんていうのは、これは単なる記号であって、その人本人の活力や行動力とは、そもそも関係ないんだという気がしてきます。

ところで僕は、キンクスがまだ駆け出しの頃、ビートルズの前座を務めた時の話が大好きなんです。
本番前に、当時すでに大スターだったジョン・レノンから「曲のストックが無くなったら2〜3曲貸してやっても良いぜ」と挑発された時の例のアレです。
先生がその挑発に乗って、ステージでは『You Really Got Me』やら何やらをメチャクチャ派手に演奏して、観客を熱狂させ、メインのビートルズを完全に食ってしまったというエピソード。
エプスタインはそれ以来、キンクスとビートルズを組ませるのを嫌がったそうですね。
愉快愉快!

最近はとても穏やかそうに見える先生ですが、でも心の中には、ああいう気持ちをずっと持ち続けてるんじゃないでしょうか?
そういう不屈の(というか不遜な?)精神が、デビュー以来50年余の、レイ・デイヴィスの原動力になっている気がしてなりません。

先生がいつまでも若いのは、多分その不遜な精神のせいだと思います。

僕がキンクスから教えてもらったことは、それこそ数え切れないくらいあるわけですが、いまになって考えれば、心のど真ん中に、一番最初に植えつけられたのは、実はその精神だったような気がします。
もちろんそんなのを表に出してたら、社会生活やっていけないので、いまの先生と同じように、表面的には穏やかそうな顔をして生きてますけどね。

まあ、それはともかく…
レイモンド先生、68歳なんて、まだまだ全然イケますよ。
これからもお元気で、今年は久々の来日と、そろそろ新作も期待してます。



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| Around The Kinks | 19:26 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
Village Green 全曲解題10「People Take Pictures of Each Other」
 みんなが夏の写真を撮ってるよ
 誰かがそれを忘れてしまった時に
 そんな夏が確かにあったことを証明するために

 父親たちは母親たちを写してる
 姉妹たちは兄弟たちを写してる
 お互いの愛情を示し合ってるんだ

 写せっこないのは
 僕らが若くて自由だった頃に
 君が奪っていった僕の愛情
 色んな物が昔どうだったかなんて
 これ以上それを僕に見せないでくれるかな

 みんなが互いの写真を撮りあってるよ
 本当にここにいるんだってことを証明するため
 本当にここにいるんだってことを証明するためにさ

 みんなが互いの写真を撮りあってるよ
 誰かが他の誰かにとって大切だった瞬間が
 永遠に残されるんだ

 みんなが夏の写真を撮ってるよ
 誰かがそれを忘れてしまった時に
 そんな夏が確かにあったことを証明するために

 みんなが互いの写真を撮りあってるよ
 誰かが他の誰かにとって大切だった瞬間が
 永遠に残されるんだ

 古い樫のそばに座って親指をしゃぶる
 僕が3歳だった頃の写真
 ああ、あの頃のことを
 僕がどれほど愛おしく思っていることか
 頼むからこれ以上僕に見せないでくれるかな


レイ・デイヴィスは、この曲の着想を、自身が参列した結婚式から得たといいます。
式が終わった屋外で、新郎がやにわにカメラを取り出して、新婦の写真を撮り出すと、今度は新婦が新郎の写真を撮り始め、更には、新郎新婦の父母や列席者までもがお互いの写真を撮り始めるといった、まさにこの曲そのままの光景が、実際に繰り広げられたのだそうです。

そんな知識を頭に入れて聴けば、まさに結婚式後のパーティーで、ポルカ風(?)の弾むような曲調に乗せて、人々が楽しげにお互いを写し合う、ハッピーで可愛い場面が浮んできます。

しかし、そこは冷静な観察者たるレイ先生のこと、当然ながらハッピーなままでは終わらないんですね。
結局彼は、この曲の主題を、そうした幸せなシーンではなくて、ブリッジとなる部分に持ってきました。
僕は前回の記事で、レイ・デイヴィスは写真否定派のようだと書きましたが、彼のその考えは、この曲の途中に挿入される「これ以上僕に見せないでくれるかな」の一言に表れていると思います。
徹底した個人主義者である彼は、人々が写真を撮り合う風景を傍観しながらも、決して自分自身をその輪の中には入れないで欲しいと願います。
なぜなら、彼は写真というものを全く信用していないからです。

彼の写真に対する不信感は、その自伝的小説『X-RAY』の中のセリフに現れています。

「写真?ハッピー・スナップ?何の意味もない。カメラは真実を伝えると言われるがうわべだけだ。機械が解釈した現実を見るより、自分の頭の中にあるイメージを伝える方が良い。また古いナヴァホ理論だが、写真は魂を抜き去る。わたしは子供の頃から写真を撮られるのが嫌いだった。写真を撮られるのが普通のこの世界に入って私がどう感じたかわかるだろう。だから写真では実に情けない顔をしているんだ。『写し合った写真』というわたしの曲を聞いたことがあるか?わたしが写真のイメージの世界に対してどう感じているかを歌った歌だ」

「写真はノスタルジーを呼ぶだけだ。わたしは人々の姿をそのまま思い出したい。写真はその人が年齢を重ねたことをさらけだす。ところが思い出の中では人は年をとらない。だめだ、カメラは残酷だ」

「カメラは嘘はつかないかもしれないが、正直とは限らない。ほんの小さなかけらを狭い視野の中で見せるだけだ。何十秒分の一かの小さな人生の断片だ。両義的であるべき事柄を絶対的にしてしまい、個人的な解釈の余地がない」

うーむ、若干矛盾を感じる部分もありますが、言っていることは分かります。
思い出というのは、人の内面にのみ留まるものであって、写真に封じ込められた過去の場面は、それは思い出とは言わない。なぜならば、写真というものは機械が解釈した現実の一断面に過ぎず、それが必ずしも真実を伝えているとは限らないから、ということですね。

写真は現実を写すけれども、人の内部の感情や思想までもは写せない。人の気持ちは刻々と移り変わって行くのに、写真というものはそうした時の流れや、見る者のいま現在の感情をすべて無視して、過去の姿を無理やりに、そして機械的に突き付けてくる。
だからこそ、写真に対するそうした諸々の葛藤を表現して「これ以上それを僕に見せないでくれるかな」となるのでしょう。

ただ、彼はそのように写真に対して不信感を露わにする一方で、絵画に対しては信頼を寄せる発言をします。
いわく「偉大な絵描きは真実の見方を知っていて、好むと好まざるとにかかわらずカンヴァスにそれを描く。アーティストは内面の経験をすべて描くのだ。カメラは表面をなぞるだけだが、アーティストはその内部の思想を描くのだ」
彼の言葉をすべて鵜呑みにするつもりはありませんし、様々に異論も出る考え方だとは思いますが、しかし僕は恐らくこの言葉は、レイ・デイヴィスの表現者としての哲学なのだろうと考えます。
もちろん彼は絵描きではありませんが、この物事の表面だけでなく内面までも正しく描き出そうという手法は、彼がキンクスでずっと積み重ねてきた表現のやり方だからです。

若干話がそれましたが、それではそれらのことを踏まえて、「Village Green Preservation Society」というアルバムの中での、この曲の立ち位置を考えてみましょう。
この曲は、アルバムに収録された他の曲と同じように、村で起こったある一日の断面を歌っているように見えて、実はアルバムのテーマに直結したひとつの思想を歌っているものと思われます。
すなわち、このアルバムを通してキンクスは“Village Green”をPreservation(保存)したいと願っている。けれども、カメラに映る風景のような、表面的なものだけを守るのでは何にもならない。やはり物事の本質となる何ものかを守って行かなければ駄目なのだ。
習慣や伝統や人々の想いといったものには形がなくて、写真に残すことなどはもちろん不可能だけれども、僕たちが第一に守るべきは、まさに形のないそれらであろう。
つまりキンクスの守りたい“Village Green”とは、人々の想念や感情、思いやりや記憶、あるいは習俗や信仰、儀礼といった、形のない(=写真になど映らない)ものの中にこそ存在するのである。
僕たちはそれらを守るのだ。

いやまあ、レイ・デイヴィスがこの曲に、そこまでの意味を込めていたかどうかは定かでありませんが、しかし歴史に残るコンセプト・アルバムのエンディングとして選ばれた曲なのだから、それくらい言外の意味のあるほうが、むしろ当然だろうと考えます。


さてさてところで、前回「Picture Book」のところで保留にしておいた、ひとつの疑問が残っています。
それは、曲の中で歌われている写真は、どうして主人公が子供の頃のものばかりであるのかという点でした。
具体的には「昔々、君が幸せな赤ちゃんだった頃のものだよ」云々といったくだりですね。
それを念頭に「People Take Pictures of Each Other」の歌詞を見ると、またしても『僕が3歳だった頃の写真、あの頃のことを僕がどんなに愛おしく思っていることか』とあります。

なぜ主人公は赤ちゃんだった頃が幸せだったのでしょうか?

それは、もしもこのアルバムの主人公が、これまでに仮定してきたようにレイ・デイヴィスの分身であるとするならば、答えは恐らく「デイヴ・デイヴィス」にあると思います。
レイという人は、女ばかり5人姉妹の家に生まれた、初めての男の子です。
だから弟が生まれる3歳の頃までは、それはそれは大切に育てられたのです。
そんなレイ・デイヴィスの、最も幸せな時代が崩れ去るのが1947年2月3日、つまりデイヴ・デイヴィスの誕生日。
それはレイが3歳になる直前のことでした。

デイヴが生まれる前までは僕は幸せだったのに、というレイの現実のトラウマが、これらの曲のモチーフとなっていることは想像に難くありません。
デイヴィス兄弟の確執というのは、その発端が幼児期にまで遡れるほど、根の深いものなのですから。


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| VillageGreen全曲解題 | 19:53 | comments(10) | trackbacks(0) | pookmark |
R.I.P. Bob Welch
ボブ・ウェルチが自殺したというニュースを聞いて、ショックを受けております。

ただ、ボブ・ウェルチといっても、ここ最近はめっきり話題に上ることのないミュージシャンだったから、そもそも彼の活動を知っている人というのも、今では少数派になっているかも知れませんね。

彼はイギリスの正統派ブルース・ロック・バンドだったフリートウッド・マックを、後にアメリカで大成功を収める、売れ線のポップ・バンドに生まれ変わらせる原動力になった人物であり、



マック脱退後は「パリス」でハードロック界に衝撃を与え、



1970年代後半から80年代にかけては、ソロとして極上のポップ・ソングを何曲もチャートに送り込んだ







ポップ・ロック界の隠れた巨人でした。


訃報を伝える記事には「元フリートウッド・マックの」という冠がついているけれども、僕にとっては、彼はマックではなくて「元パリスの」ギタリスト。
そしてソロになってからのアルバムも、どれも素晴らしいものばかりだったので、ソロ・アーティストとしての活躍の方が、より印象に残っています。

特にパリスのセカンド『Big Town 2061』と、ソロとしてのセカンドの『Three Hearts』は本当によく聴きました。(いま見たら、どちらもamazonで9,000円くらいになってました)


最近は健康問題に悩まされていて、それをほのめかす遺書も見つかっているそうなので、そうしたことが自殺の原因ということなんでしょう。
僕はここに何度も書いているように、自殺については全否定派なので、今回のこれも受け入れたくはないのですが、まあしかし、悩みは人それぞれですから。
それにしても、享年66歳とはあまりに惜しい…

もはや過去の人となってしまっていた感は否めませんが、それでも彼の残した作品は、センスの良さが至るところに散りばめられた、良質のポップ・ソングばかりです。
「彼の自殺を機に…」というのも嫌な話ですが、これを機に、彼の仕事が再評価されることを願ってやみません。

なによりも音楽の「楽しさ」を教えてくれた偉大なミュージシャン、ボブ・ウェルチ氏のご冥福をお祈りいたします。


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| Something Else | 22:10 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
レイ・デイヴィスがBig Star tributeに登場
 5月28日に行われたアレックス・チルトンの追悼コンサート“Big Star tribute”に、レイ・デイヴィスがゲストとして登場し、『Till The End Of The Day』と、Box Topsの『The Letter』を披露した模様。





『End Of The Day』といえば、生前のチルトンはBig Star時代から、この曲をレパートリーにしていたわけだし、レイ先生のアルバム「See My Friends」の中でも、先生とデュエットしていたから、きっと思い入れも深かったはず。
それに、そのチルトンは2010年の3月に、「See My Friends」の完成を待たずして亡くなっているから、これは彼が生前最後にレコーディングした曲である可能性も高い。
そう思って聴けば、レイ先生の歌い方も、いつにも増して情感たっぷりに感じられます。

演奏後のスピーチでは、チルトンとはニューオリンズの隣人同士で、よくギターの貸し借りをしていたこと。
生前のチルトンから、Big Starのために曲を書いて欲しいと依頼されていたのに、それを果たせずに終わってしまったのを非常に悔やんでいること。

などを語っている。

…のだと思うのだが、誰か英語の堪能な方に補足していただけたら嬉しいです。


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| Around The Kinks | 22:20 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
Village Green 全曲解題9「Picture Book」


 年とった自分自身を想像してごらん
 暖炉のそばに座ってあれこれ思いを巡らすんだ
 写真帳
 ずっと昔にパパが撮った君のママの写真
 写真帳
 ずっと昔にお互いの愛を示すために撮りあった写真
 ピクチャーブック 写真帳

 誕生日のおめかしをして
 暑い午後の陽ざしの中に座ってる君の写真
 写真帳
 君のママと君のパパ
 それに友達と一緒にへべれけになっている
 太っちょのチャーリー伯父さん
 写真帳
 8月の休日、明るいサウスサイドのペンションの前で撮った
 写真帳
 昔々、君が幸せな赤ちゃんだった頃のものだよ
 ピクチャーブック 写真帳

 写真帳 写真帳
 スクービィ・ドゥビィ・ドゥ
 写真帳 写真帳
 スクービィ・ドゥビィ・ドゥ

 写真帳
 ずっと昔にパパが撮った君のママの写真
 ずっと昔
 ずっと昔
 ずっと昔


このことは以前にも書きましたが、「Village Green Preservation Society」アルバムには、互いに対になる曲がいくつか含まれています。
すなわち「Village Green Preservation Society」と「Village Green」はタイトル繋がり、「Phenomenal Cat」と「Wicked Annabella」は童話繋がり、それに「Monica」と「Polly」(もっともこれは最終的にアルバムからは外されたが)は強い女性(?)繋がり、といった具合です。

加えてこの「Picture Book」。
これは同じ“写真”繋がりで「People Take Pictures of Each Other」とのペアと考えて間違いないでしょう。
ただし、これは次回に書く予定の「People Take 〜」の方で検証しますけど、ふたつを並べてみてみると、同じく写真のことを歌いながらも、この2曲ではその捉え方がずいぶん異なっているのが分かります。

単純に分けると、写真というものを、どちらかと言えば肯定的に歌うのが「Picture Book」。否定的(と書くとちょっと言葉がきついけど)に歌うのが「People Take 〜」。
そして、色々な資料から察するに、レイ・デイヴィスという人は、どうも“写真否定派”に属しているようなのです。

それじゃあ、なぜ彼は写真を否定するのか。
これについては、次回詳しく触れます。

それから、この曲の中でもう一点、注目しておきたいのは、歌詞の中で歌われている写真は、主人公が子供の頃の、遠い昔のものばかりであるという部分でしょうか。
歌詞に出て来る「君」という人物(=レイ・デイヴィス?)は、遠い昔の赤ちゃんだった頃は幸せだった。
ということは、いまは幸せじゃないのでしょうか。だとすれば、一体それはなぜでしょう?
このことについても、次回触れます。


どうも今回は、次の記事のための前ふりだけで終わりそうですが、ここでちょこっとだけ、以前から書いている、僕の勝手なストーリーに照らして、この曲の立ち位地を検討しておきますと…

Village Greenから出てきた主人公は、ロック・ミュージシャンとして成功を収めました。しかし、スターとしての狂騒の日々に疲れてしまい、そのような毎日にうんざりもしています。
そんな時、ふと思い出したのがウォルターという旧友の名前。
そして、そのことがきっかけとなって、昔日の記憶が愛おしくなり、家から持ち出していた古い写真を眺めては、故郷への思いを強くしていく。
…といった感じでしょうか。

…どうもこの曲と、「People Take 〜」では、“写真”という存在そのものに歌詞の重点が置かれているせいか、ストーリーに当てはめるのは難しいです。

…っていうか、ほかの曲も全部難しいですけどね。


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| VillageGreen全曲解題 | 22:05 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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