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Dave Davies Live in New York











このところデイヴ・デイヴィスの話題ばかりを取りあげているので、我ながらいかがなものかと思うけれども、しかし、彼の最新のライブ映像がアップされていることを知ってしまった以上は、これを取り上げないというわけにはいきません。

あるいは、新しくキンクスのファンになられた方の中には、デイヴがライブをやるということに、どんな意味があるのか分からない、という人がいるかも知れないので書いておきますが、恐らくこのステージは、彼にとって生涯忘れられない、特別なものになっているはずです。

「突然、体の右半分が動かなくなった。腕も足も動かせないんだ。意識は失わなかったものの、言葉を発することは出来なかった」
後にデイヴ自身が語ったように、いまから9年前の2004年6月、彼は脳梗塞に倒れました。
ギタリストにとって、体の右半分が動かなくなることが何を意味するか、その時デイヴの感じた絶望は、僕たちの想像を遥かに超えるものであったと思います。

こういうことを例えで言うのは不謹慎だと重々承知していますが、あの長嶋茂雄さんが脳梗塞で倒れたのも、奇しくもデイヴと同じ2004年でした。
現状、テレビ等で拝見する長嶋さんの状態がどういったものであるかは、皆さんご存じの通りです。
つまり、デイヴがそうであっても、何ら不思議ではなかったということ。
その絶望の淵からの、今回のデイヴの復帰劇です。最近のキンクス日和の話題といえば、どうしたってこれに偏りがちになってしまいます。

僕は長いこと、正直デイヴは再起不能かも知れないと思っていました。
ここ数年のデイヴに関するニュースといえば、スピリチュアルがらみの、やや怪しげなものばかり。
しかしながら、そうしてデイヴが信仰に頼るのも、音楽への道が断たれたからに違いない。
彼がキンクス再始動への合流を頑なに拒むのも、肉体的なハンデをカモフラージュするために違いない。
そのようにずっと理解していました。

しかし、それは杞憂に終わったようです。
デイヴはこうして、健康的な肉体を取り戻し、ロックの現場に戻ってきました。

さあ!じゃあ早速キンクス再結成!と、ファンとしては、ついついそれを期待してしまいそうになりますが、それはまだまだ先の、全然別のお話です。
いまはデイヴの音楽界への本格的な復帰を、純粋に喜ぶにとどめたいと思います。


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| Around The Kinks | 20:57 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
Little Green Amp


電気店のウィンドウの中にそいつはあった。
8ワットのヴォリュームだ。
そいつは悲惨な緑の合成樹脂で覆われていた。
だけど、デイヴと僕は思った「こいつは僕らにぴったりじゃないか!」
僕らはそれを買って"the green amplifier"と名付けた。
しかし、8ワットの音って想像できる? 8ワットだぜ、クソッ!
まあ気にしない。
僕らはそれを家に持って帰って、ギターをつないで日夜練習した。こいつぁスゲーや!って思ったね。
イェーイ!デイヴ、やってやろうぜ、デイヴ!
Ray Davies / Dad And The Green Amp (Dialogue)

チャック・ベリーの音は凄まじかった。
全てが歪んで聴こえるんだ。
デイヴと僕は考えた「グリーン・アンプの奴をどうして歪ませよう?」
するとデイヴがママの編み棒を持ってきて、スピーカーに突き刺した。
コードを弾くと、ブッ!ブッ!っていう凄い音が出た。
そう、ブリリアントだ!
それでデイヴはアンプを「おなら箱」と名づけ直したんだ。
Ray Davies / The Front Room (Dialogue)


レイ・デイヴィスも、彼の「The Storyteller」の中で語っているように、“Little Green Amp”は、デイヴィス兄弟の出発点となった大切なアイテム。
キンクスの歴史の、まさに原点がこのアンプです。

そのタイトルを、ニュー・アルバムの1曲目に持ってきた、デイヴの意図は何でしょう。
しかも、「You Really Got Me」や「All Day And All Of The Night」を彷彿とさせるリフをふんだんに使って。

この曲が、兄弟の歩み寄りの第一歩になってくれるのかどうなのか。

50年前の今頃、デイヴィス家の一室では、仲の良い兄弟がひとつのアンプに2本のギターを刺して、ロックン・ロールに夢中になっていたんでしょうね。
その頃の気持ちを、レイとデイヴが、この曲によって、互いに思い出してくれればいいなと思います。


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| Around The Kinks | 22:16 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
キンクス vs キッス、クリムゾン組第一回戦
以前「キンクス・ファンの組○票がスゴい件」という記事で紹介した、Ultimate Classic Rockというあちらのサイトが、あの時の「Classic Rock Hall of Fame」に続いて、今度は「Best Classic Rock Artists A-Z」という投票企画をやってまして、これが異常に訳わからん企画なので、面白いので書いておきます。

前回の「Classic Rock Hall of Fame」については、記事を読んでいただいた方はご承知かと思いますが、要はビートルズとかストーンズとかキンクスといった、おもに60'sアーティストの人気投票をトーナメント形式で行って、最終的に投票数の多いミュージシャンが勝ちとなるという、まあそういう企画だったわけです。
それで、結果として、これに我がキンクスが大方の予想を覆して(というか大方の組織票を獲得して)、なんとストーンズにもビートルズにも勝利してしまい、初代Classic Rock Hall of Fameに輝いたという、こういう内容でありました。

勝利したのがキンクスということで、まあ全体的に見て怪しさプンプンの結果となってしまったものの、それでも企画の意図としては、同時代に活躍したミュージシャン同士の人気投票ということですから、やってることはまともですよね。

それに対して今回の「Best Classic Rock Artists A-Z」はどうかと言いますと、アーティストを年代やジャンルに関係なく、アルファベット順に並べて、同じイニシャル同士のアーティストを競わせるというですね、そういう企画でありまして、まあ前代未聞と言いますか、これやってることの意図が全然理解不能でございます。

そんなわけで、今回キンクスが戦うはめになったのは、
キッス、カンサス、キング・クリムゾンの3組。これにキンクスを加えた四つ巴の戦いですね。
ってか、キッスとクリムゾン戦わないよ、普通は。

バカバカしいとは思いつつ、今日(5/22)現在の結果を見てみると
 Kiss 51.58%
 Kinks 31.69%
 Kansas 10.83%
 King Crimson 5.9%  ということで、

ふーんキッスの得票が過半数の勢いかいな。
で、これにキンクスが以前のように票を獲得して対抗することができるかどうかだね。
それと、意外にもキング・クリムゾンがカンサスに負けちゃってて、おいおい、これは一体どうなってるんだ?
やっぱり日本と欧米では感覚がちょっと違うのかねえ?

などと、このメチャクチャな企画に、いつの間にやらまんまと乗せられているワタクシであります。

もちろんイニシャル「K」のアーティスト以外にも、A-Zそれぞれで独自の戦いが展開されていて、例えば
「John Lennon 対 Lynyrd Skynyrd 対 Led Zeppelin」とか、「Velvet Underground 対 Van Halen」とか、「Neil Young 対 Yes 対 Yardbirds」とかそれなりに興味を引くし、他にも異種格闘的な好取組みが多々あります。
この辺もまたチェックしておこう…www

あ、アホな企画かと思ったら、これって結構面白かったりして、ちょっとなんか結果が楽しみになってきてしまった自分が恥ずかしい。


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| Something Else | 21:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
R.I.P.レイ・マンザレク
ドアーズを聴くのは怖い。
僕は昔からドアーズが怖かった。

いや、僕はドアーズ自体は大好きで、アルバムは全部聴いているし、映画やドキュメンタリーの類も沢山観てきたけれども、それでも観たり聴いたりするたびに、何とも得体の知れない不気味さみたいなものを感じてしまう。

それは何故だろうと考えた時に、僕はずっとこれをジム・モリソンのせいだと思っていたのだが、というのも、やはりあの取り憑かれたようなヴォーカルのスタイル。それから常軌を逸した生き方の果てにパリの浴槽で客死してしまうという、尋常ならざる不可思議な人生。
だから、ドアーズに感じる不吉な予感みたいなものの根源は、つまりそういうことなんだろうとずっと思っていたのだけれども、それは少々違っていたようだ。

彼らの音を改めて思い返してみるに、やはりこれは、レイ・マンザレクのオルガンなのではないだろうか。
あの激情型の熱いヴォーカルに対しての、この冷たすぎるオルガンの音。
それで僕は、その激情と冷徹の間の、その深い谷間に落ち込みそうになってしまうに違いない。

多分レイ・マンザレクという人は、ロック界にキーボードの新しい音を持ちこんだ一種の偉人であることは間違いない。
彼以降、こういう音を出すキーボード奏者も数多く現れたが、でも、彼ほど美しく、冷たく、そして不気味なオルガンの音を聴いたことはない。

ジム・モリソンの死から42年。
そのレイ・マンザレクが亡くなった。
奇しくもドイツにて、ジムと同じヨーロッパにて亡くなっているのは、何かの因縁なのだろうか?
今日は恐ろしいのを覚悟の上で、彼の鋭利なナイフのような、冷たくも美しいオルガンでも聴いてみることにしよう。





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| Something Else | 22:10 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
Preservation Act1 全曲訳4「There's A Change In The Weather」
 俺はしがない労働者
 この混沌として気違いじみた世の中で
 精一杯働くだけさ

 僕は中流階級の男
 決して裕福ではないけれど
 どうにかこうにか生きている

 私は上流階級の生まれ
 厄介事が起ころうとも
 あれこれ気にすることはない

 我々は空模様が変わるとにらんでいる
 だから互いに団結しようと思う
 あの空にかかる雷雲が見えるだろう
 生きていきたいからね
 死にたくなどないからね

 空模様が変わりそうだ
 変わればいいと思っている
 良い方に変わって一日が明るくなればいい
 空模様が変わりそうだ
 良いお天気が続けばいい
 良い方に変わって一日が明るくなればいい

 地平線の彼方から大災害が立ちのぼる
 あの兆候を見よ
 まったくの無秩序 そして荒廃
 稲妻に撃たれたように
 雷鳴が恐ろしく響く

 不吉なことが起こるぞ
 災難が引き起こされるのだ
 酷い威嚇と闘争に
 誰もが怯える

 巨大な嵐雲がやって来て
 太陽を覆い隠すだろう
 そして人々を脅かす
 荷物をまとめて逃げるがいい

 空模様が変わりそうだ
 変わればいいと思っている
 良い方に変わって一日が明るくなればいい
 空模様が変わりそうだ
 良いお天気が続けばいい
 良い方に変わって一日が明るくなればいい


社会の変革を、何となしに感じ取った民衆による"胸騒ぎ"の歌なのでしょうか?
しかし、単なる胸騒ぎにしては「holocaust(大虐殺)」「total chaos(完全な無秩序)」「devastation(破壊、蹂躙)」などと、不吉な言葉が乱発されます。

歌っているのは、冒頭に自己紹介のあるとおり「労働者階級」「中流階級」「上流階級」のそれぞれの人物ですが、各自が単独で歌うのは、その自己紹介の部分のみであって、中盤では一人称が『we』と複数形に変わっています。
つまり、ヴィレッジ・グリーンに住む人々が、何となく感じる"不穏な雰囲気"に対抗するために、階級を超えて団結しようと訴える。
そうした内容かと思います。

ただその一方で、民衆の中には先行きに対する不安と同時に、その変革が良い方向に向かってくれればいいなと、密かに期待する気持ちもどこかにあるようです。
そうしてみると、これは団結の歌であると同時に、結局は状況に流されるままになってしまう、一般大衆の日和見主義を揶揄した曲でもあるのかも知れません。

何度も転調を繰り返す複雑な構成を持つ曲で、歌詞もそれに相応しく、まさに混沌としています。
先ほどの一人称にしても、『I』と『we』が所々で入れ替わり、どこの部分を誰が歌っているのか、それを特定することも困難です。
しかし、この混沌とした一曲によって、レイ・デイヴィスはあの「Village Green Preservation Society」から、前曲の「Sweet Lady Genevieve」まで続いてきた、一種ほのぼのとした流れを断ち切ることに成功しています。

リスナーはこの曲によって、平和でのどかなヴィレッジ・グリーンとの決別を宣言されます。
冒頭に挙げた不吉な言葉の連発が、ヴィレッジ・グリーンのその後を暗示しているようです。


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| Preservation全曲訳 | 21:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
デイヴの新譜が全曲試聴可能に!


いよいよ6月4日にリリースされるデイヴ・デイヴィスのニュー・アルバム「I Will Be Me」ですけれども、なんかいま“サウンドクラウド(soundcloud.com)”のサイトには、これが全曲アップされているようなのであります。

何でこんなことになっているかというと、適当に調べたことなので、確証はありませんが、恐らくアルバムの発売元になる“Cleopatra Records”が、新譜のプロモーション用にサウンドクラウドを利用しているということのようです。

曲はこちらにすべてあります。
(ていうか、これ書いちゃっても合法ですよね?)

まあ、お聴きになればお分かりのように、デイヴは完全に治ってます。

まず、何と言っても曲が良い。
サウンドは若干チープだけれども、アレンジ、演奏ともかなりの充実ぶりです。

ただヴォーカルは…
これはいささかキツイものもあるけれども、しかしデイヴなりに懸命に歌っていて、僕は好感を持ちました。

いやこれ、どうですかね?
デイヴらしくハード・ロックが多くて、疲れちゃう部分も無いわけではないけど、「The Healing Boy」のメローなセンス、「When I First Saw You」のメランコリックな味わい、「Midnight In L.A.」での都会的なアプローチなど、ハード一辺倒じゃない、意外に幅広い音楽性に驚かされます。

ゲストとして、その昔、デイヴの代りにキンクス入りが噂された、クリス・スペディングが参加しているほか、Oli BrownDead MeadowAnti-Flagといったミュージシャンの名前も見えます。
デイヴって、意外と人脈広いんですね。

いずれにしても、デイヴ・デイヴィス久々の新譜は中々の名盤。
大ヒットはまず無理としても、話題性は十分ありそうです。



しばらく更新サボってゴメンね!
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| Around The Kinks | 19:43 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
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